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ファンネル
【 説 明 】
- 一年戦争末期に開発されたサイコミュ兵器「ビット」の流れを汲む小型兵器。
ファンネル自体はパイロットの脳波でコントロールされる。 実戦に投入されたのはグリプス戦役中期の事で、アクシズの「AMX-004 キュベレイ」に搭載されたものである。
ファンネルはオールレンジからの多彩な攻撃が可能で強力な兵器である反面、コントロールはパイロットのニュータイプ能力に完全に依存しており、相応の特性ないし強化が必要であった。 実質、搭載されたMSやMAは本人専用の機体となっていた。 これに当てはまらないのはグレミー・トトの率いていた量産型キュベレイだけである。
ちなにみ「ファンネル」と言う名称は「じょうご」に由来している。これは最初期の「AMX-004 キュベレイ」に搭載された「ファンネル」の形状が「じょうご」に似ていた為である。 以降、形状は変わっていっても「小型無線式サイコミュ機動兵器」は「ファンネル」と呼ばれ続けた。
バリエーションとして、通常の「ファンネル」のほかに「AMX-015 ゲーマルク」に搭載された「マザーファンネル」と「チルドファンネル」、「RX-93 νガンダム」に搭載された「フィン・ファンネル」などがある。
- ファンネルの驚異的なオールレンジ攻撃を全弾回避することは、ほぼ不可能に近い。対処法としては、全方位に展開するファンネルの包囲網を突破し、ファンネルの母体であるMSに急接近し白兵戦に持ち込むことぐらいしかない。いかに独立機動砲台となるファンネルといえど、完璧な精密射撃は難しい。接近されては自機に損傷を与えかねないためである。他には、3次元的に展開するメガ粒子によるシールドやフィールドしかない。
- コントロールにはニュータイプ能力が必要となるため、使い手を選ぶ武器である。
しかし、SガンダムやガンダムMk-V(とその流れを汲むドーベンウルフ)などでは、コンピューターの補助で一般人でも疑似的、または多少なりとも扱えるサイコミュ兵器(インコム等)が開発されており、少なからずファンネルの普遍化への取組みはなされていた。
また、宇宙世紀の200年代頃には、ニュータイプ自体の数が少なくなっている事と技術の進歩によって、一般人でもサイコミュ兵器が扱えるようになっている。この頃に登場したマン・マシーンは技術力の向上により防御性能が飛躍的に向上しており、バリアを超え懐に飛び込んで攻撃できるビット兵器の重要性が増している。ただし、その性格上どちらかと言うとミサイル的な運用の方が多かった。
他にも、ミノフスキー粒子のジャミングを受けない性質を応用し、Ξガンダムではサイコミュ誘導式のファンネルミサイルが装備されている。この時期のMSに搭載されているファンネルはどちらかと言うと補助武装としての役割の方が強く、キュベレイのようにメイン武装として装備する機体は殆ど存在しない。
また、フィンファンネルやα・アジールのファンネルのように、ジェネレータを搭載した殆どビットと変わりないものも存在するが、兵器の名称としてはこちらの方が有名かつ広く使われていたため、ビットではなくファンネルと呼ばれている。
- 初期のファンネルはその性質上、宇宙空間のように1G未満の環境での運用しかできなかったが、後に重力があっても問題なく使用できるようになっている。
しかし二回のネオ・ジオン戦争や「シャアの再来」等を経てファンネルに対する対処方法もマニュアル化されるまでに研究が進み、F91が開発される頃にはNT専用MSにもファンネルや、それに類する兵装はほとんど見られなくなっている。クロスボーンガンダムで久々に搭載されるも、使い捨ての弾丸扱いであり、最後の戦いでは射出してすぐにすべて叩き落とされている。かつての驚異的なアドバンテージはなくなっている。
【コメント】
- 操縦者の意思に反応するが、意図せずに強い恐怖や怒りを抱くと、本人の思惑を外れて過剰な攻撃を加える欠点もある。
- ファンネルは時代が進むごとに小型化が進んでいったため、一発一発の威力が減少していく傾向にあった。
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