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「宇宙世紀」辞書

地球連邦

読 み ちきゅうれんぽう

【 説 明 】

  • 世界各地で頻発する紛争の解決と、宇宙移民の推進のため一部の国が中心になって国連の代わりに設立した連邦政府。宇宙移民という大プロジェクト推進のため強大な権限を有した。しかし移民させられたのが貧困層中心であり、また移民が半強制的なものであったことが、連邦政府の政治家や役人は地球に居残って地球を独占している・・・という不満へとつながっていった。
    その後戦乱の絶えた時代が続いたことで、連邦政府・軍は平和ボケし結果一年戦争開戦・緒戦の敗退につながった。連邦は最終的にジオンに勝利を収める。
    連邦軍では、一年戦争の戦勝よって一部の軍人が増長し、ティターンズとエゥーゴとの間で内戦となる。結果ジオン残党アクシズ(ネオジオン)に漁夫の利を攫われる。しかし結局はネオジオンも連邦政府の前に敗れ去った。またこの戦いで地球人類に絶望したシャア・アズナブルはのちに第2次ネオジオン抗争を起こし人類を粛清しようと狂気の行動に出たが、敗れさる。
    ジオン系勢力の敗北の原因は、根本的に地球連邦とはコロニー市民も含めた多数派であり、またその過激な戦略が他のコロニー市民の支持を失わせたことにあった。逆を言えばティターンズの破滅もまた、支持母体たる連邦の世論(当然、地球市民を含む)に見放されたことが原因といえる。
    その後ジオン共和国は施政権を連邦に返還して消滅し、連邦政府・軍の一部勢力は依然強圧的な行動をとっていたが、概ね戦乱の無い時代が続いた。コロニー経済は好調となり、反連邦運動は終息していった。この頃が連邦の最盛期であった。
    その後連邦政府はコロニーに対して不介入の姿勢が目立つようになり、コロニーはかつての悲願であった「独立」に近い状態を得たのだが、連邦軍が明確に不介入姿勢をとったコスモバビロニア戦争をきっかけにコロニー側で防衛・治安への不安が高まり、紛争が頻発。宇宙戦国時代とも呼ばれる混乱の時代が訪れた。コロニーは自分たちだけでコロニー間の安定を維持することに失敗したのだ。
    しかし最早連邦政府内で再びコロニーを押さえつけようという意見は現れることはなかったし、またそれ程の軍事力も最早保持していなかった。
    その中でザンスカール帝国が勃興、地球に侵攻する。既に連邦政府は月に中心をおいており、地球への侵攻に対しても無関心であったが、結局連邦軍の一部がレジスタンスと手を組んで参戦したことでザンスカールは打倒された。弱体化したとはいえ連邦を打倒するほどの力は、サイド国家には備わっていなかったのである。
    つまり地球連邦にとっての「大英帝国」的な繁栄の時代は既に去ったが、しかしアフリカの旧植民地が英国に経済でも軍事でも太刀打ち出来ないのと同様、(月の)地球連邦は斜陽的繁栄を維持し、スペースコロニーは混乱から抜け出せずにいる状態となった。
  • なんか、ある情報では宇宙世紀0217から全コロニーと連邦の間に戦争がおきて0222連邦が解体した、というのを聞いた事があります。
  • 政府の設立は実は西暦1999年(軍部の設立は西暦2009年)で、案外最近の話である。アニメ放映当時は「地球連邦軍」の正式な英語表記が無かったが、『0080』で正式に「U.N.T.SPACY」と決まった。しかし、1999年のパーフェクトグレードガンダム発売の際に、地球連邦が「Earth Federation」、地球連邦軍が「E.F.F.(Earth Federation Force)」に変更され、中でも宇宙軍を表す「E.F.S.F.(Earth Federation Space Force)」が主に用いられるようになった。ちなみに、『ガイア・ギア』の舞台のU.C0203年にも存在するが、『G-SAVIOUR』の舞台のU.C0223年では既に崩壊してしまっている。
  • 実は「士官学校を卒業しなければ佐官以上に昇進できない」という規則が存在し、アムロがいつまでたっても大尉止まりで佐官になれないのはこのためである。
  • 宇宙世紀0217年に度重なる紛争を鎮圧する為に地球連邦軍が各コロニーの制圧と言う強硬手段を取ったため、地球とコロニー間で戦争が勃発するも、親地球派サイドの仲裁により翌年の0218年に連邦とコロニーは和解した。
    だが先の暴挙で統治機構としての地球連邦政府の権威は失墜しコロニーの独立を認め、その結果地球連邦政府は崩壊した。

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