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「宇宙世紀」辞書

強化人間

読 み きょうかにんげん

【 説 明 】

  • 「全ての人類をニュータイプにする」という夢から始まり、様様な悲劇と殺戮を起こしてしまった悲しい存在。普通の人間を遺伝子操作や薬物投与、強制的なマインドコントロールによってニュータイプ並の力を持てるように改造したものを指す。
    またプルのように、元来ニュータイプの素質を持った人間を改造して、より強力なニュータイプにすることもできる。
    しかしその代償として、精神的に不安定であり、情緒面に大きな問題がある。
    クローンやデザインベビーなど、先天的に造られた強化人間は、その後後天的に再強化可能であるため、「兵器」という観点から見れば非常に優秀である。

    宇宙世紀における強化人間の技術は、年を経るごとに洗礼され、最終的には暴走どころか逆に冷静になるために強化手術を施すケースも見られた(カロッゾ・ロナがいい例である)。
  • フォウなどの黎明期の強化人間は精神的に不安定だったという欠陥が存在したが、その後の技術進化からか、ギュネイなどの最後期の強化人間にはほとんどその兆候が見られなくなった。
  • 一年戦争時代に強化人間兵士が存在していた。キマイラ隊のユーマ・ライトニング、イングリッド0がそれである。ただイングリッド0はクローン技術で生み出された後のプルシリーズのような奴である。
    ただし当時は「強化人間」などという言葉も無く、技術も確立されていなかった。そのジオンの強化人間は後の人工的なニュータイプであるフォウなどと違い、身体能力を強化しただけであり、兵員不足であるジオンがそれを補う為にパイロット適性が無い一般人をパイロットにする為の技術だった。また精神面に手を加えていないため、後の強化人間と違い精神は安定しているが、肝心の能力面は通常のエースパイロットと大差がない。
    この二人には周囲の隊員達から温かく扱われていたためか、「恨み」と言う感情が無かったらしい。

    また戦後にシロー捜索中のミケルとキキが遭遇したジオンの少年兵たちもフラナガン機関のモルモットだったようで、非人道的な実験を施されていたらしい。
  • また、一年戦争時の地球連邦軍もオーガスタ研究所主導の元クロエ・クローチェという戦災孤児の少女を『ペイルライダー』と呼ばれるMSに搭載された「HADES」と呼ばれる特殊システムに適応するための強化処置を施しているが、記憶障害を発症させるなど完全とは言いがたいレベルであった。(その「HADES」もEXAMの不完全コピー品であった。)

【コメント】

  • 代表的な強化人間は、日本のムラサメ研究所のフォウ・ムラサメや、アメリカのオーガスタ研究所のロザミア・バダムである。エルピー・プル、プルツーは、デザインベビーやクローンに分類される。
    なお、人類初の強化人間はプロト・ゼロ、フォウの先駆けに当たるゼロ・ムラサメである。
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