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「宇宙世紀」辞書

宇宙海賊クロスボーン・バンガード

読 み うちゅうかいぞくくろすぼーん・ばんがーど

【 説 明 】

  • コスモ・バビロニア崩壊後、戦艦バビロニア・バンガードの爆発事故で行方不明とされていたベラ・ロナによって再建されたクロスボーン・バンガード。

    名前こそ同じだが元の組織とは異なり反貴族主義者が母体である。しかし、スポンサーの殆どが貴族主義者ということもあってメンバーにも貴族主義者が多く、ザビーネなどがその代表例である。

    その目的は木星帝国の地球進行計画を阻止することであり、極秘に兵器などを積んだ木星の輸送船を襲撃していたが、その真意を知らぬ地球圏では木星のプロパガンダもあって「宇宙海賊」として知られていた。

    かつてのバビロニア・バンガードこと「マザー・バンガード」を旗艦とし、サナリィから供給されたクロスボーン・ガンダムとブッホの旧式MSゾンド・ゲーが当初の戦力であった。だが、戦力的にはかなり逼迫していた節があり、木星のバタラ、ペズ・バタラなども鹵獲して使用していた。人員も不足していたらしく、エースパイロットであるキンケドゥすらも非番ならイモの皮むきなどの雑用を行っていた。

    木星戦役の真っただ中で、ザビーネや貴族主義を抱くメンバーが離反。更に連邦軍との戦いでマザー・バンガードも失ったが、連邦軍の一部部隊やコロニー軍の協力も加わった決死の抵抗により、最終的に木星帝国の野望を打ち砕く。

    その後は残存メンバーが集まり、補給艦リトル・グレイを拠点に小規模ながらも活動を継続。普段は「ブラックロー運送」という小さな会社に偽装しているが、合法的に解決できないような問題が起きた時にたびたび宇宙海賊として暗躍し、その問題を解決している。
  • 最後のクロスボーン・ガンダムが失われてしまい、旧メンバーは運送業者として真面目に働かざるを得なくなってしまった。それがU.C.136年のころである。

    しかしそれから17年後、「幽霊船」の発見をきっかけに木星穏健派と過激派の対立が本格的になり、穏健派筆頭であるテテニス・ドゥガチ自らが「たとえ反逆者と呼ばれようとも」と、自らに従うユピテル財団を「宇宙海賊(クロスボーン・バンガード)」と名乗るように指示を出した。
    ここに新生クロスボーン・バンガードが誕生することとなった。

    ちなみにこのクロスボーン・バンガードの海賊旗は今までのものと異なり、ハート、ドクロ、雷を咥えた二匹の足のある蛇、林檎で構成されている。これは新生クロスボーン・バンガードに関係のあるモチーフで固められている。(雷:木星の別名はユピテル、即ち『雷神』。足のある蛇:木星の特殊部隊名。林檎:母艦の名前。ハート:これは不明。かつて木星を苦しめた海賊『スカルハート』が由来か?)

【コメント】

  • 組織の創設には、「閃光のハサウェイ」の登場人物であるケネス・スレッグが大きく関わっていたとされている。

    彼は「閃光の〜」の最後に、「シャア・アズナブルとかハサウェイ、アムロでもいいな。そんなのが、復活するような組織をつくってみたいな」と語っていたが、このセリフが(後付け設定とはいえ)その伏線だった模様である。
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