トップ > 宇宙世紀 −−> 一年戦争

「宇宙世紀」辞書

一年戦争

読 み いちねんせんそう

【 説 明 】

  • 宇宙世紀0079 1月3日から宇宙世紀0080 1月1日までのサイド3による独立戦争のこと。U.C.0068にジオン・ズム・ダイクンが急死(暗殺の疑いあり)したことにより、権力を掌握したザビ家はジオン共和国からジオン公国へと国名を変更、軍事国家へと変貌していく。緒戦の一週間戦争、ルウム戦役に圧勝したジオンは、3月頃から第1次、2次降下作戦を開始し、地球の半分を占領する。しかし、地球方面軍司令ガルマ・ザビ大佐の戦死を機に連邦の反撃が始まる。オデッサ、キャリフォルニアを次々と奪還、ジャブローに攻め込んだジオン軍を殲滅し、地上の残存兵力も宇宙へと追い返した連邦軍はチェンバロ作戦(ソロモン攻略戦)を成功させ、宇宙攻撃軍司令ドズル・ザビ中将も戦死する。その後星一号作戦でア・バオア・クーを陥としてサイド3本国へと向かうつもりであったのだが、作戦の最中に連邦艦隊提督で、実質総大将であったレビルと、ジオン公国公王のデギン・ソド・ザビが共に戦死したため、急遽グラナダで終戦協定が結ばれた。
  • 終戦直前には、総司令官でもあるザビ家で親殺し兄弟殺しの内部抗争が発生しており、トップ不在による指揮系統の乱れもまた敗北の一因だったと思われる。

    打ち切りによって話数が削られ、アニメではア・バオア・クー攻防戦で終戦を迎える形になったが、当初はサイド3にて本土決戦をする予定だったとされる。小説版ではこの構想に近い展開で、ア・バオア・クー戦後、ギレンに反旗を翻したキシリアとペガサスジュニアが協力してサイド3に乗り込み、戦争を終わらせている。

    戦後(正確には直前)にジオン公国は共和国体制に移行、戦争責任はザビ家にあるとして、ジオンは一切のお咎めを受けずに済んだ(その代わりに復興支援も受けられなかった)。しかし、これをよく思わない公国軍残党は数多く存在し、1年戦争の禍根は90年代後半までに発生したデラーズ紛争からラプラス戦争など、大小様々な紛争・戦争の原因となって糸を引いた。
  • 一年戦争終結後は色々と大変であった。
    戦争で総人口が半減し、またコロニー落としと言った被害で地球環境が悪化し、その影響で食料自給率が低下、労働力も低下した。その上敗北を認めないジオン残党部隊によるテロ活動が多発するなど色々な問題が連邦に伸し掛かった。
    また宇宙では殆どのサイドが壊滅し、中立であったサイド6や月面各地の都市、ジオン本国であるサイド3は被害を免れた。それに対して連邦政府は復興の為と称して再び搾取や支配を決行する始末。民衆の不満の矛先をスペースノイドやジオン残党に向けさせていく。これは地球連邦が常日頃から持っているスペースノイドへの差別意識も手伝っている模様。
    こうして世界は一年戦争終結で平和がようやく訪れたと思いきや、アースノイドとスペースノイドの確執が拡大していき、そして新たなる戦乱の時代の幕を開けていくこととなる。

【コメント】

  • コメントは登録されていません
※現在投稿を停止しております
誤字脱字等を発見した方は
「連絡掲示板」
へご連絡下さい。