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「宇宙世紀」辞書

MEPE

読 み えむいーぴーいー

【 説 明 】

  • 金属剥離効果 (Metal Peel-off effect)の略称。F91が使用できる能力(クロスボーンガンダムX1ことF97も似た様な能力を持つ。)
    最大稼動モードのリミッターを解除すると、バイオコンピューター冷却のために頭部フェイスガードと各部排熱フィンが展開される。
    その際に移動することである程度の質量を持った残像を造り出すことができるようになり、センサーを通せばあたかも分身しているように見える。
    レーダーにも反応するので、ダミーバルーンによく似たものであるとも言える。
    ニュータイプしか使えないが、パイロットの技量が機体の最大稼動に対応できると判断しない限り最大出力は発揮されない仕組みであるバイオコンピューターの影響であろう。
  • 残像の正体はオーバーロードに近い熱量を放つ機体から剥げ落ちた塗装材であると推察される。これは意図的に設計された効果ではなく、バイオコンピューターの出力向上時の高熱により剥げ落ちた塗装材が偶然チャフの役割を果たし、敵機のレーダーがそれを誤認したものとされる。
  • 廃熱が追いつかず、ごく僅かとはいえ装甲が剥がれている為、本来は欠陥とみなされるべきであるが、敵機の視覚を欺瞞できる事から、これがラフレシア戦において思わぬ有効打となった。

    なお、量産型は最大稼働モードの省略、ハリソン機は冷却システムなどの改良が行われており、この現象は起こらなくなっている。
  • F91の「質量を持った残像」はセンサーそのものに影響を与えるため、発動中は飛び道具はほとんど当たりません。(それでもラフレシアの触手は当たってしまいましたが)さらに、残像そのものをセンサーは機体だと認識してしまうため、ラフレシアのような大型モビルアーマーは近接された場合、残像の影響で自滅する可能性が非常に高いのです。
  • ただし『鋼鉄の七人』においてF91(ハリソン機)を木星での決戦に投入する際に
    S.N.R.Iで行われたチューンにより試作機からオミットされたいくつかの機能が
    復活しており、そのうちの一つとしてM.E.P.E.が復活しているらしく
    最終決戦においてリーベルダス・デクストラ・ディキトゥスと戦闘した際、
    ミッチェル・ドレック・ナーによりM.E.P.E.を発動したような描写をされている。

【コメント】

  • これがかの有名な「質量を持った残像」である。
    鉄器のレーダーが誤認する理屈は分かるが、それなりのパイロットなら目視で見破れそうな気がする
  • モビルスーツのモニターは、センサーで得た情報をコンピューターグラフィックスで再構築した物を投影しているので、純粋な「目視」はあり得ません。
    宇宙空間でガラス越しに物を見るなんて、構造的にも光量的にも無理ですし。

    なので、F91から剥がれた表面物質で出来たモノを、センサーは「これはF91である」と誤認し、モニター上にCGで表示してしまいます。
    これが「宇宙空間に大量のF91が表示される理由」ですね。
  • ↑のような「センサーの勘違い」は後の作品でも確認されており、15m級のMSが主流の世代に突然18m級の旧世代MSが現れた場合、センサーが勝手に15m級と判断して遠近感を算出してしまい、攻撃を意図せずミスすることがある。
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