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ブレイク・ザ・ワールド
【 説 明 】
- C.E73にザフトを離脱したパトリック・ザラ支持者のサトーらが起こしたテロ事件。“血のバレンタイン”の悲劇の舞台となったユニウス7を地球に落としてナチュラルに報復しようとしたものだが、新議長ギルバート・デュランダル指揮下の新生ザフトが設置したメテオ・ブレイカーによって砕け散り最悪の被害は免れたものの、各地に大きな被害を起こすことになった。
- ユニウスセブンの破片落下の被害は、地球全域におよび、未曾有の大『人災』(犯罪)となった。
南米・フォルタレサやスリランカは大津波に襲われ、南米・サルバドル、北米・ポーツマス、サウス・カロライナからメイン州一帯も津波により完全に水没し、その被害は内陸深くにまで達した。北京に至っては、破片が直撃し住民ごと地図から消滅。 地球連合軍は全軍を挙げて各地に救援部隊を派遣するも、食糧品・飲料水・医薬品全てが不足し、ヘリどころか洗面器一つ余っていない状況である。そのため救助の手が足りず、差し当たり命の危険の無い者は水没したビル等の被災現場に待機とし、救出は重篤な者(劇中では、顔面が潰れた女性が救助されていた)を優先するしか無かった。さらに、天候も影響を受け荒天、救援活動は困難を極めた。
デュランダル議長は、(意訳)「地球の惨状をみて言葉も無い、傷は深く、悲しみは果てないだろうが、絶望から立ち上がってほしい」との声明を出し、プラントも救援を行うと同日中に発表。(ただし、ザフトはこのテロに乗じ海底に巨大な秘密基地『ラガシュ』建設のため、ユニウスセブンの破片落下に紛れ込んで、大量の大型潜水艦を地球に降下させている。つまり、ユニウスセブン落下とその破砕作業は潜水艦降下をごまかすために、必要な作業であった。また、テロの実行犯は旧式とはいえ小数生産型特殊MSの完動品で武装を統一、さらに十分な数のフレアモーターも所有し、慰霊碑としてプラントが厳重に管理しているユニウスセブンを容易に占拠する等、非常に潤沢な支援・協力を受けていた。)
しかし、連合国民の絶望はこれで終わらなかった。各地(南米北部フォルタレサやオーストラリア南部、他被災地域含む)で、同時多発的に『反連合コーディネーター組織』による無差別テロが開始された。被災地域では、避難所・救護所・救援本部・救助を待つ被災現場が、テロリストの攻撃により次々に吹き飛ばされ更に被害が拡大した。フォルタレサを襲ったジンは、幼い子供3名が操縦していた。彼らは、『地球在住のコーディネーターのテロ組織』に洗脳教育・MSの戦闘訓練を施さたと考えられ、MSの供給、人災に呼応した無差別テロ(をするには、まず自分達の安全を確保)等、ユニウス落下を計画したテロリストとも連携するかなり大規模な支援組織があると考えられる。また同様な無差別テロは、破片落下から時が経っても散発的にだが地球全域で発生した様である。 これにより地球では、『コーディネーターの非人間性が現になった』と報道される事になる。
また破片落下の翌日、救援に奔走する連合軍の混乱に乗じ、キルギスの連合施設にザフト製MSを装備した部隊が、奇襲を実行、非戦闘員すらも虐殺した。特殊部隊の救援により奇襲部隊を鎮圧するも、その部隊は残党ゲリラにしては、過ぎた装備(正規軍仕様のジン、バクゥ、新型ガズウートの2個少隊を確認、他に歩兵部隊もザフト正規軍の装備に準じるものだった)であり対デストロイ戦を想定していると推測可能だった。(ガズウートは、停戦後ザウートに代わり地上の基地を中心に配備が進んでいる最新型である) 破片落下のみならず、それに乗じた無差別テロ及び、ザフト製兵器で武装した所属不明部隊の奇襲により、『ブレイク ザ ワールド(Brake The World)=世界の破壊』の名前に偽り無しの被害規模となる。
なお、地球連合国内にも一定以上の在地球コーディネーターが存在し、コーディネーターの被害者のみで、大規模な難民キャンプを形成するほど多人数であり、連合もコーディネーターと共存は一応成立していたと考えられる。(落下テロが原因で「疑わしきは〜」になったが、実際テロリストが紛れ込んだ事も否定はできない上、この難民キャンプが受け入れをコーディネーターに限定している目的も不明等、テロリストの訓練施設の可能性も十分ある)
プラントは、落下テロの『実行犯』は全員死亡したとして事実関係の確認すら行わず早々に捜査も打ち切り、連合の要求である『実行犯以外のテロ支援者、協力者を含む犯人の引き渡し、背後関係の確認と事件発生の経緯・事実関係の公表、再発防止対策の立案と実施』を全面拒否したため、正式にユニウス条約の失効を促す事になる。
参考資料:【DVD Video 『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER スターゲイザー』 監督:西澤 晋 発売・販売元:バンダイビジュアル株式会社】 【TV Animation『機動戦士ガンダムSEED Destiny』 第七話「混迷の大地」】 【『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 Δastray』】
蛇足:南米フォルタレサとサルバドルが津波被害に遭ったなら、間にあるナタル、レシフェも同じ被害、サンフランシスコ川は逆流を起こしていると推測できる。 同じく、サウス・カロライナ州からメイン州一帯が水没とは、ノースカロライナ州、メリーランド州、ニュージャージー州も含まれニューヨーク、フィラデルフィア、リッチモンド、ボルチモア、ワシントン.D.C等の大都市も、壊滅したと言う意味である。【世界地図参照】 [スリランカの総人口は2022万人。北京の総人口は1197.6万人。(2006年度)参考まで]
【コメント】
- これを口実に地球軍はプラントに核攻撃を開始し、新たな戦いの火種となった。
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