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「コズミック・イラ」辞書

X300ナンバー

読 み えっくすさんびゃくなんばー

【 説 明 】

  • 連合軍が開発した試作モビルスーツ群GAT-Xシリーズにおいて、可変機構を持つフレームで、先に開発されたX100、X200ナンバーとは大きくかけ離れた構造を有している。モビルスーツのフレームは、人型における骨格とも言える部分であり、X100、X200ナンバーはこれに沿った形状をしている。それに比べ、X300ナンバーは可変機構という特性上、機体形状が特異になる傾向にある。試作GAT-XシリーズにおいてこのX300ナンバーを唯一採用した『GAT-X303 イージスガンダム』は外部装甲のデザインや、腰や胴体のラインがかなり細身であるなど、同時にロールアウトした他の4機に比べ極端に異なっている。この可変機構を盛り込むことで、人型として空間機動能力の高いモビルスーツから、単一方向への推進性能で勝るモビルアーマーへの変形が可能となっている。なおX100ナンバーやX200ナンバーの機体とは違い、そのフレーム形状に一貫性や共通性が見られないのも特徴である。後に開発された次世代GAT-Xシリーズの『GAT-X370 レイダーガンダム』、その制式仕様モデル『GAT-X333 レイダー(レイダー制式仕様)』もまた、X300ナンバーのフレームを持つが、『GAT-X303 イージスガンダム』とはフレームの可変構造がまったく異なっており、可変後のモビルアーマー形態もそれに準じてかなりかけ離れている。なお、その可変構造の特性上、機体の汎用性や整備性が他のフレームナンバー機に比べ低いという兵器的欠点が指摘される。こうした事情から、X200ナンバー以上に量産化の機会が与えられておらず、後に連合軍がこのX300ナンバーの量産機を開発した事例はほとんどない。わずかな実例としては可変モビルスーツとして同一カテゴライズがなされた『GAT-X399/Q ワイルドダガー』の生産台数70機に止まっている。しかし、この70機の特殊機体もザフト軍から強奪した『ZGMF-X88S ガイアガンダム』の可変機構をベースとし、ダガー系のパーツを大量流用することで開発されたため、連合独自の可変量産機とは厳密には言いがたい。
  • しかし、モビルスーツのモビルアーマーへの可変システムは元を辿れば、連合がGAT−Xシリーズにより開発・実用化したシステムであるため、ワイルドダガーの可変機構は逆輸入と判断されるべきである。

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