ガンダム用語事典

【 説　明 】

• ガンダムの中核にして最重要区画である半永久動力機関。通称「太陽炉」。
  
  その原理は重粒子を蒸発させずに質量崩壊させて陽電子と光子を発生させて高性能なエネルギー「GN粒子」を得るというもので、粒子の生産は半永久的に行われる。
  小型化の容易さや排熱量の低さからなる高い隠密性を持ち、小型の機動兵器に用いるにはまさにうってつけの動力機関だが、一定時間に生産できる粒子生産量には限りがあるため、粒子の消費量が生産量を上回ると性能が落ちる（生産自体は継続される）。
  
  また、太陽炉を半永久機関たらしめる中枢パーツ「TD（トポロジカル・ディフェクト）ブランケット」の製造には特殊な環境と膨大な時間を要し、生産性は皆無である。
  
  劇中では5基が存在し、うち4基は当初CBのガンダム4機に搭載、残る1基はサポート組織「フェレシュテ」でその時に応じて複数のガンダムで使いまわされていたが、後に全ての太陽炉がCBに渡り、新たに製造された4機のガンダムに搭載される。
  イノベイドとの決戦の折にセラフィムとダブルオーの持つ太陽炉3基が破壊され喪失したが、劇場版にてダブルオークアンタのツインドライヴ用に、当初から同調率の高い2基が製造される。
  
  GNドライヴは上記の５基が存在するのみだったが、後に別働部隊トリニティの使用するガンダムスローネや、アレハンドロ・コーナーの差し金によってユニオン・AEU・人革連にもたらされたMS「GN-X」には、一部機能を簡略化された疑似GNドライヴが搭載された。
  
  こちらは先の５基（以下オリジナル）とは違い、粒子の生産には別に電源を要するいわば「GN粒子変換器」とでも言うべき代物であり、半永久的な粒子生産は行われない。また、起動には専用の設備を用いての「火入れ」が必要であり、単独兵器としての完成度はオリジナルには及ばない。なお、ガンダムスローネに搭載されているものはスターターを内蔵しているため、単独起動が可能となっている。
  出力自体はオリジナル並の性能を有し、更に従来の技術で大量生産が可能である事から、数を揃える事によってCBのガンダムを圧倒してみせた。
  
  連邦軍発足後はMSやMAなどの機動兵器だけでなく、粒子の特性を用いてジャミング用の施設にも用いられた。この頃の疑似太陽炉は改良されており、性能が格段にアップしている。
  また、疑似太陽炉のGN粒子はオリジナルの緑色とは異なり、赤や金・赤みのあるオレンジなどの暖色系の色になる。そのままなら害こそないものの、武器用などに圧縮すると毒性を発するという欠点があるが、これは後の改良で弱める事（解消）に成功している。
  
  オリジナル特有の隠し機能として、炉に蓄積された高濃度の圧縮粒子を解放して一時的に3倍の出力を得られる「トランザムシステム」があるが、後に故エイフマン教授のメモを基にビリーが疑似太陽炉でトランザムを再現している（ただし、使えるのは一基につき一度きり）ほか、ヴェーダからデータを入手したイノベイド達がより洗練されたシステム（途中解除や、2度目の発動もできる）を自らの専用MSに搭載した。
  C0LASOUR2000（2010/09/12)
• １ｓｔでは元々のトレミーで各ガンダムに搭載していた４基のＧＮドライヴは全て２ｎｄの新型ガンダムに無事に搭載された。ダブルオーはエクシアの他にフェレシュテが使用していた０ガンダムのＧＮドライヴを搭載した。しかし、リボンズとの最後の戦いで相討ちに近い形でリボンズを倒した際、ダブルオーの２基のＧＮドライヴは失われた。そして、セラヴィーのＧＮドライヴもまた破壊された。
  
  その為、劇場版ではティエリアのラファエルガンダムは擬似ＧＮドライヴ［Ｔ］を搭載している。勿論、改良に改良を重ねた最上級の擬似太陽炉である。刹那の機体ダブルオークアンタには開発＋実験期のノウハウを生かし、２年でツインドライヴ用にカスタマイズした新太陽炉を製造し搭載された。
  クロリス（2010/10/31)

【コメント】

• 太陽炉にとって重要なのは中心にあるＴＤブランケットでありこのコアさえ無事であれば粒子の永久生産が可能であると考えられる。サキガケ戦で太陽炉がオーバーヒートしても修復(とはいってもかなり手間がかかった模様であるが…)できたのはそのためと、木星で造られた太陽炉は正確には再生産したのではなく、木星に行き純粋に粒子圧縮率を高めてきただけと推測できる。(太陽炉がたった二年でできるはずねーだろう、という人たちのために)　またＴＤブランケット自体も位相欠陥さえ回収できれば比較的容易に製造できると(というよりもこの位相欠陥の回収自体が非常に困難であり初期太陽炉の製造に５０年近くかかったのはこれの回収に手間取ったことと、部外者にばれないように製造してたことが原因とみられるため)推測されるためニューＧＮドライブの製造が二年で済んだのは位相欠陥を手っ取り早く回収したためとみられる。
  frx-sx-01（2011/03/29)