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「アドバンスト・ジェネレーション」辞書

モビルスーツ

読 み もびるすーつ

【 説 明 】

  • アドバンスド・ジェネレーションにおける人型の機動兵器の総称。MSとも表記される。なお、民間用の機体もMSと表記されるが、こちらのSは「スーツ」ではなく「スタンダード(レース用の機体は更に「スポーツ」とも)」である。

    過去に起こったコロニー国家戦争の際には様々なMSが登場していたようだが、戦後に締結された「銀の杯条約」により、その全ての兵器と技術は廃棄された。しかし、地球から遠く離れた火星のUE(ヴェイガン)では、この失われたはずの技術を用いたMSが製造、配備されていた。

    A.G.101年、UEが侵攻を開始したと同時に連邦軍は再編され、主力MSとして民生用MSデスぺラードをベースにジェノアスを開発したが、銀の廃条約を破棄した連邦の技術力ではUEに勝てるMSを作ることはできず、長らく苦戦を強いられることとなった。しかし、MS鍛冶の名家であるアスノ家が設計したMS「ガンダム」の開発により、連邦とUEのパワーバランスに変化が生まれ始め、以降はこのガンダムから反映された技術によって、連邦軍も強力なMSを保有・運用するようになった。

    MSの傾向としては、連邦軍は比較的シンプルかつオーソドックスな機体が多いが、それに加えてガンダムAGE-1系列のウェア換装機構や、AGE-2、クランシェのような変形機構などの特殊な機能を併せ持つ機体も存在する。

    開戦当初は技術力でUEに遅れを取っていたが、自ら進化するAGEシステムの恩恵により、次々にUEに対抗できる機体が登場した。コウモリ戦役以降は、後述のマッドーナ工房に正式発注したMSも使用するようになった。ただし、これはあくまでも公的な話であり、コウモリ戦役中にもウルフ・エニアクルなどが個人的に同工房製のカスタムMSを使用していたりする。

    UE(ヴェイガン)のMSは、生物的なフォルムを持ち、固定武装が大半を占める特異な機体が多い。(局地戦に特化したMSはともかく)外観的には、親指と小指が同形状をした左右対称の手首や、武装を備えた尻尾、コウモリ状の翼(可動スタビライザー)、バイザー状の頭部に収められたコクピットなどが殆どの機体に共通して装備されている。また、形式番号は一貫してアルファベットの小文字のみで表記されるという珍しい形を取っている。

    多くの機体が変形機構を備えており、電磁装甲やXラウンダーの能力を用いたオールレンジ兵器など、連邦軍のMSにはない特殊な機能を持つ(後者に関しては、連邦でも少数の機体が後々登場している)。また、後年にはダナジンなど非人間型のMSも多く登場するようになった。

    銀の杯条約で破棄されたと思われていた兵器技術が収められていたEXA-DBの恩恵により、当初は連邦軍に比べて技術力で勝っていたが、度重なる戦争に技術開発が追いつかなくなり、ギラーガを以てその技術は限界を迎えた。しかし、キオ・アスノよりもたらされたAGEシステムのデータにより、更なる進化を遂げたガンダムレギルスが誕生した。

    民間や連邦・ヴェイガンに当てはまらない勢力の機体としては、マッドーナ工房製の機体が代表的である。

    この工房は独自にシャルドールなどのMSを開発・生産しており、レース・軍隊・非合法組織などで幅広く使用されている。更にガンダムのデータを使ったMS「Gエグゼス」の開発を皮切りに、より一層技術力に磨きが掛かっている。

    同工房の存在するコロニー「ファーデーン」では、未だ抗争の絶えないザラムとエウバが過去のMSのデータを基に工房で外注した機体を使用しているほか、宇宙海賊ビシディアンも同工房製のMSをカスタムして使用している。また、連邦やヴェイガンもマッドーナ工房製のMSを使用しており、ここに世話にならない勢力は殆どないと言っても差支えない。
  • 作業用のモビルスーツは「モビルスタンダード」、競技用は「モビルスポーツ」、警備用は「モビルセキュリティ」と呼ばれる。
    これらの略称もモビルスーツ同様に「MS」である。

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