「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」の登場兵器 |
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ムラサメ
【 説 明 】
- C.E.73年現在、オーブ連合首長国軍の主力戦闘用MSとして配備されている機体で、MVF(Main Variable Figure)の制式ナンバーが示す通り、飛行形態への可変機構を有したMS。
飛行形態は戦闘機にも似たスタイルで、装備しているシールドが機首になる他、加速性能が向上する前進翼が特徴。 あくまで自国の防衛のために戦力を保有しているオーブのMSらしく、敵を発見するまでは飛行形態、会敵してからMS形態で戦闘に応じるため、スクランブル時の対応の早さ、また無用な戦闘の回避(逃げ足の速さ)にメリットがある。武装もビームライフルやビームサーベル、飛行形態時に使用可能なミサイルなど、過度に威力の高い武装は装備されていない点も特徴。 オーブ本島や航空母艦などに多数が格納・配備されており、多くの機体が実戦に投入された。対ミネルバ戦、オーブ防衛戦ではその殆どが為すすべも無く破壊されていったが、決して性能は低くは無い。ベルリンではイケヤ、ゴウ、ニシザワ搭乗の3機による絶妙なフォーメーションでスティングの駆るカオスガンダムを鮮やかに撃破するなど、そのポテンシャルの高さを見せ付けた。 また「アークエンジェル」に搭乗していたアンドリュー・バルトフェルド機は全身が山吹色に塗装されていた専用機を使用しており、アンディがプラントへ向かった後はレドニル・キサカがこれを受け継ぎ、カガリの乗るアカツキに随行した。
- かつて連合軍の侵攻を受けた時の経験から、従来の本土迎撃ではなく、より広い範囲の海上で敵戦力を阻止する戦術に転換した為、行動範囲の限られるM1アストレイに代わる新たな主力機として開発された。
そのため、単独での行動半径を広げるべく、飛行能力に優れた航空機型MAへの変形機構を持つ。
外見上の目立つ特徴として、高い飛行性能と引き換えにステルス性を欠くカナードと前進翼を持つが、そもそもNジャマーの存在でレーダーが大して役に立たない事から、大きなデメリットは無かったと考えられる。
一部の上級エースはともかくザフトの高性能機と互角に戦うなど、ナチュラル用MSとしてもかなり優秀な部類に入る。
【コメント】
- 太平洋戦争時の「神風特攻隊」を彷彿させる特攻攻撃を仕掛けた。
- バルトフェルド専用のムラサメ(通称トラサメ)と量産期の違いはカラーリングだけで、性能に違いは無い。
- 戦闘機形態における「前進翼」であるが、21世紀における現代に合っても、なかなか実用化されることがない。その最たる理由としては、高い運動性能を発揮する反面、安定性がどうしても犠牲になってしまうのである。また、空気抵抗に対しても弱く、なまじっかな素材、設計では翼そのものが破損してしまう危険性もはらんでいる。
1980年代に実験機としてアメリカ軍が開発した「X-29」は、高度な処理能力を持つ電子装備で何とかマニューバ(挙動)の不安定を抑えこんでいた。1990年代からロシア軍でトライアルされている「Su-47」もこれと同様の電子装備を有していると考えられる(非公開の情報が多いので、推論になるが)。 いずれにしても、現代の技術を以てしても前進翼機は未だ実用段階には遠く達していない。MSという、多少空力を無視して飛べるモノでありながら、前進翼機を実用、果ては量産レベルにまで昇華できるオーブの技術は、やはり特筆するべきものがあるといわざるを得ないだろう。
- アサギ、マユラ、ジュリの三人が生きていたら、ムラサメに乗って勇猛果敢に戦う勇姿が
見れたのに、悲しく思う。あの時、何であの三人殺したと今でも疑問に思って仕方無い。
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