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No.1637/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ 赤い流星 -(2012/09/22(Sat) 22:44:01)
ブライト「事態は一刻を争う!直ぐに準備を・・・」
キオ「大丈夫ですよ。僕らが動かなくても」
ヒイロ「その自信の根拠は何だ?」
キオ「ヴェイガン学園が『大いなる翼』を利用してくるのは想定内です。
   なのに、僕が地球に来るのはおかしいでしょう?」
バナージ「つまり、予測済みだって事か・・・」
キオ「そろそろ、爺ちゃんが率いる部隊が目標地点に到着する頃です。
   父さん達は、心配の必要は無いって言っていました」
キオは屈託のない笑みを見せた・・・

宇宙では既に幾つものMSが火花を散らしていた。
フリット「ヴェイガン学園の連中を一人残さず叩き潰すのだ!」
指揮を執るガンダムAGE-1 フラットから理事の気迫が迸る。
それに促されるかのように、ガンダム学園の部隊がヴェイガン学園を押し込む。
3年のリディが駆るδプラスや、マリーダのクシャトリヤを中心とする本隊が猛攻を仕掛け、
次々にヴェイガン学園のMSを排していく。その中には未来のMSも含まれている。
数時間後、戦闘があった場所は驚くほど静かになっていた。
フリット「半分は逃げられたか。まあ良い。次に殲滅すれば良いのだからな・・・!」
憎悪に燃えるフリット理事は、全部隊に撤退命令を下した・・・

(夏休みってことを理解した上でレスしましょうよ)
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No.1636/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ ELS E‐15 -(2012/09/22(Sat) 13:11:18)
ブライト「さて、始めよう。まず、キオと言ったか、なぜこの時代に来た。」
アセム「ですから、ヴェイガン学園を倒しに来たと言っているじゃないですか。」
ブライト「なら、大いなる翼とやらは、どこにある。」
キオ「実物は、ここにはありませんが、画像はあります。これです。」
カミーユ「これ、フライングアーマーに似ているぞ。」
ティエリア「こんなもの、ヴェーダにもないぞ。」
キオ「それはそうでしょう。僕がいた世界のリュウザキ博士が作ったものなんですから。」
キオ以外の一同「リュウザキ博士?」
キオ「大いなる翼を作った人です。でも、ヴェイガン学園の新型MSによって、行方不明になりました。」
ブライト「それで、新型MSというのは?」
キオ「ザムドラーグです」
ブライト『画像はあるか?」
キオ「これです。」
カミーユ「これは…ゴリラ?」
バナージ(どこぞの機械獣かよ。)
ガロード「こいつと戦ってみたいぜ!!」
キオ「こいつは、3分もたたずにアデルを12機以上も倒したんです。しかも、それよりも強いMSが開発中だそうです。」
バナージ「まさか、それって…ガンダム?」
カミーユ「そんなわけないだろう。」
その時、ヒイロに通信があった。
ヒイロ「ヒイロだ。・・・・・・・・何っ・・・みんなにも伝える。」
                                 ピッ
ヒイロ「デュオから、連絡があった。ヴェイガンのコンピューターをハックしていたら、MSが未来から届けられるようだ。その中にザムドラーグがあるそうだ。」
ブライト「ってことは・・・」
バナージ「学園が危ない!」
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No.1634/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ EWFT -(2012/09/21(Fri) 22:14:07)
バナージ「・・・ガンダム学園の船が来る?」
ビーチから帰ってきたバナージ達は、船に残っていたアムロからその情報をもらった。
アムロ「シナプス副校長のアルビオンが降りてくるそうだ。面白いMSを積んでいるらしい。
     それとアセム、どうやらパイロットが君の知り合いらしいんだが・・・」
知り合い?言葉の意味が分からず、アセムは困惑した。そしてその困惑は、後に驚愕に
変わることとなる・・・

――2時間後。ホワイトベースの隣に、アルビオンが接舷した。バナージ達はペガサス級7番艦
へと乗り込む。その格納庫で、彼らは見慣れないMSを見た。
ジュドー「なんだあのガンダム?学園にあんなのあったか?」
ヒイロ「見る限り分離・合体機構を備えるMSだ。そしてあの胸部・・・AGE-2に似ている」
???「僕のガンダム、AGE-3です。見慣れないのは未来のMSだからですよ」
突然声をかけられ、バナージ達は後ろを振り向いた。立っていたのは、まだ幼さが残る少年だ。
キオ「僕はキオ・アスノ。そこにいるアセムさんは、僕のお父さんです」
・・・お父さん――「おとおさぁん!?」
あのヒイロを含め全員唖然である。当の本人――アセムは呆然としてしまっている。
アセム「えっ、お、俺の息子?未来から来た?じょ、冗談だろ?」
キオ「全部本当だよ。『大いなる翼』っていうタイムマシンでこの時代に来たんだ。
    そしたら爺ちゃんにヴェイガン学園を倒せとか言われちゃって・・・」
タイムマシンというのにも驚きだが、ヴェイガン学園の打倒が目的だという事に、更に混乱する
ガンダム学園の面々。
アムロ「と、とりあえず、ホワイトベースで話そうか?話を整理しよう」
こうしてアセムの子息を伴った彼らは、ブライト校長の部屋に向かったのである・・・

(何気にもう150レス!)
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No.1632/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ ELS E‐15 -(2012/09/21(Fri) 20:14:50)
 AGE-3は、目の前の戦艦に対して、背部の銃「シグマシスライフル」をかまえた。
キオ「これなら、戦艦を沈めることができる。」
AGE-3は、トリガーを引こうとした。
ゼハート「させるかー!!」
キオ「なに!」
ゼハート「データにないMSを捕獲すれば、イゼルカント様に報告できる!」
キオ「AGE-3を捕獲されてたまるか――――!」
ゼイドラは、ビームサーベルを使い、AGE-3に迫る
ゼハート「これで終わりだ―――――!」
ゼハートは、勝ったと確信した。
しかし、そこには、なにもいなかった。
それと同時にアラートが鳴った。
ゼハート「何!」
しかし、気付くのが、遅かった。
キオ「これで、終わりだ――――!」
                      ズド――――――ン
キオ「倒せたのか?戦艦を…って逃げられた!まあいい。敵の主力機を、撃破できたんだからな。よし、早くガンダム学園の方たちと合流しないと。 こちらAGE-3、こちらAGE-3、アルビオン応答してください。」
アルビオンオペレーター「こちら、アルビオン、どうぞ」
キオ「作戦終了、着艦します。カタパルトを開けてください。」
                       グオ――ン
オペレーター「AGE-3収容完了。これより、進路を地球に向けます。」
エイナー・シナプス「アルビオン、発進!」
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No.1631/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ EWFT -(2012/09/20(Thu) 18:46:37)
ゼハート「リボンズの基地には後どれ位で到着する?」
兵士「ハッ、2時間後には到着するかと」
ゼハート「そうか。引き続き周辺の警戒を怠るな」
艦橋で命令を下したゼハートは、自室に引き返そうとした。その時である。
兵士「前方より熱源を探知!MSだと思われます!数・・・1機です!」
ゼハート「この宙域にMS・・・敵か!総員、第一戦闘配置!ゼイトラの準備を!」
素早く状況判断をし、ゼハートはパイロットスーツに着替えるために艦橋をでた・・・

星々が瞬く宙域。そこを切り裂くかのように一機のMSが飛翔する。
青を基調としたそれは、背部に異様な大きさの銃を背負い込んでいた。
ガンダムAGE-3という名のそれは、まだ開発中の機体である。
それが何故稼働しているのか。
キオ「『大いなる翼』でこの時代に来たけど・・・まさかヴェイガン学園が活動しているなんて・・・」
コックピットでキオは一人呟く。彼の目はすでに戦艦の姿を捉えていた…

(大いなる翼を知らない人は、AGE外伝を参照にしてください。そっちの方が繋がります)
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No.1627/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ E.F.S.F. E‐15 -(2012/09/20(Thu) 09:50:11)
(初めましてE.F.S.F. E‐15です。次の行から本編を始めます。)
 少年たちは、ヴェイガンが宇宙へ撤退したことによって、オーブで休息をとっていた。
 一方そのころ、宇宙にあるコロニー「オーディトール」。そのなかには、ガンダム学園がある。その理事会では、
ドズル「いくらなんでも、13のガキにMSを操縦させるなんて・・・校則違反だ!」
キシリア「だが、能力はあるのだろう。なら、使わないと損だろう。」
フリット「やれるな、キオ。」
キオ「いわれなくてもやれるよ。」
 キオと呼ばれた少年が新たな展開を生み出す。
次回 新たなMS登場!
君は生き残って時の涙を見る
↑ただのネタ
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No.1625/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ EWFT -(2012/09/18(Tue) 16:51:57)
波の音と歓声が聞こえる――アセムはうっすらと目を開けた。
アセム(・・・・・・そうか、俺達、ビーチに来てたんだ・・・)
ぼうっとした頭で現在の状況を認識した彼は、ゆっくり辺りをを見渡した。
パラソルの下で寝ていた自分から少し離れたところで、歓声の元――バナージとガロード、
ジュドーらはビーチバレーに興じ、目の前に広がる大海原では、ドモンとヒイロが物凄い
勢いで泳ぎまくっている。ドモン曰くこれは「修行」で、ヒイロの場合は「訓練」らしい・・・

一週間前、激戦に身を置いてきた彼らの元に舞い込んできた一報――ヴェイガン学園の
撤退は、彼らに本当の「夏休み」というものを与えた。彼らはブライト校長の手配で、
シンやキラの故郷でもある中立地帯オーブ連合首長国に入港したのである――

ガンダム学園の面々は、やっと訪れた平和な夏休みを存分に満喫している。
だが、アセムの心境は複雑だ。その主な原因に、ゼハートの存在が挙げられる。
アセム(ゼハート・・・お前は「エデン」っていう理想の学園を作ると言っていた。けど、
     何でそのために俺達を攻撃してきたんだ?夢の学校を作るんだったら、
     俺達や他の学校を巻き込まなくても良かったんじゃないのか・・・?)
この一週間の間、彼にはこの疑念がずっと付きまとっていた。
アセムには、ゼハートの――火星ヴェイガン学園の目的を推し量ることが出来なかった。
ガロード「アセム〜お前も一緒にやらないか〜?ドモン達も巻き込んでさ〜」
アセム「ん?ああ、分かった。すぐ行くよ」
アセムは立ち上がり、彼らの方へ駆けた。そして先程までの憶測を、今だけは頭の中から
削除した・・・

(暗い展開になりましたが、気にせず夏休みっぽくしちゃってください!)
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No.1620/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ 赤い流星 -(2012/09/15(Sat) 20:49:18)
ゼハート「・・・そうか、失敗したか」
シャギア『あちらの対応が早すぎた。チャージがもう少し早ければ・・・』
ゼハート「気に病むことはない。あなた達はよく頑張っている。次回に備えてくれ」
シャギア「フ・・・そうさせてもらおう・・・」
通信が終了した。自室でフロスト兄弟の報告を受けていたゼハートは仮面に隠された
目を閉じ、今後の作戦を考えようとした・・・その時、再び通信機が音を立てた。
怪訝そうに通信を繋ぐ。画面に映ったのは、浅緑の髪をした青年 ――リボンズである。
ゼハート「・・・何か用か?」
リボンズ「ゼハート、宇宙へ戻ってくれないか?イゼルカントが君に会いたいそうだよ」
ゼハートは思わず立ち上がった。フェザール・イゼルカント。ヴェイガン学園の指導者だ。
リボンズ「どうやら『プロジェクト・エデン』に関する事で話があるらしい。
      兵士達も疲れているだろう?ガンダム学園のことは後でも何とかなる。
     イゼルカントに、君も会いたいんじゃないかな?」
ゼハート「・・・了解した。残存兵をまとめて帰還する」
表情は冷静を装いつつも、声の高ぶりを押さえられないゼハート。だが心中は複雑だ。
ゼハート(ガンダム学園・・・お前たちは、宇宙で必ず倒す・・・)

ブライト「・・・何!ヴェイガン学園が宇宙に退却しているだと!?」
ヒイロ「デュオが通信を傍受した。無人哨戒機を飛ばしたら、確かに退却している」
艦長室。ヒイロは端的に事実を述べた。ブライト校長は腕を組んで思案する。
ブライト「・・・何にせよ、我々は見逃されたと言うことか?」
ヒイロ「結果的にはそうなった・・・あいつらには良いニュースじゃないのか?」
ブライトの脳裏に、疲れを滲ませた生徒達の顔がよぎった。
ブライト「これで暫くアムロ達は休めるかな?」
ヒイロはゆっくり首肯した。この朗報を皆に早く知らせたい。
そう思ったブライト校長は通信で、全員にブリーフィングルームに集まるように告げた。
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No.1615/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ EWFT -(2012/09/02(Sun) 16:57:45)
発射口が徐々に光を帯び始める。その光景にフロスト兄弟は興奮を隠せない。
オルバ「さあ始めよう兄さん!僕らの新しい人生の幕開けだ!」
あと少しでジャージが完了しようとした時だった。目標から何かが射出された――

バナージ「・・・何でだ」
一角獣の中でバナージはポツリと呟いた。ベースジャバーに乗っている愛機はこの瞬間にも
二機のガンダムに向かって飛翔を続ける。だが、敵の姿は彼の瞳に映っておらず、今の
バナージの脳内では先程のガロードの苦渋の表情と叫びが再生し続けられていた。
バナージ「何で俺達に戦いを仕掛けるんだ・・・?」
目を伏せた。地球に降下してから行ってきた幾多の戦いが脳裏をよぎる。そして彼は決断した。
バナージ「俺はこの戦いを止める・・止めなくちゃならないんだ!ガンダム!俺に力を貸せ!!」
開いた瞳に生気が宿った。手足が固定されると同時に眼前に「NT-D」の文字が現れた――

ユニコーンガンダムが淡く発光して突っ込んでくるのを見て、オルバは焦った声を上げた。
オルバ「兄さん・・・角割れが・・・!」
シャギア「ええい、サテライトランチャーを発射する!チャージは完了した!」
自らの焦りを押し殺し、シャギアはトリガーを押し込もうとした。だが、それは突如襲ってきた
衝撃に中断された。何事かと思ったシャギアは、ヴァサーゴの眼前で回転する砲身を見た。
その先で腕を高々と上げるユニコーン。そしてその後方で連装型大出力エネルギー砲を構える
機体―ダブルエックスを確認したとき、シャギアは無意識に操縦桿を押し倒した――

ガロード「ツインサテライトキャノン!いっけえええええええ!!!」
ガロードの雄叫びと共にエネルギーの奔流が駆け抜けた。その斉射が終わったとき、
付近にいるMSはユニコーンのみであった。終わった・・・ガロードはゆっくり瞼を閉じた・・・

(そろそろ夏休みっぽくしませんか?)
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No.1613/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ 赤い流星 -(2012/08/30(Thu) 22:33:27)
バナージ「また敵か・・・」
自室から飛び出したバナージは格納庫への道を疾走する。
途中でガロードが合流した。彼は沈痛な面持ちだ。
ガロード「・・・なあ、バナージ。俺達は何してるんだ?」
突然な問い掛け。バナージは返答が遅れた。ガロードは続ける。
ガロード「俺達は夏休みだから地球に来た。なのにこれじゃあ意味ねぇよ!」
戦いの疲労はは確実に彼の、いや、生徒達の心を蝕んでいた。
ガンダム学園の士気が低下しつつあることの証明だった。
二人の間に重い沈黙が漂う。バナージ自身、度重なる激戦に心身ともに限界だった。
この戦闘で終わってくれ。バナージは切に願うしかなかった・・・

PS:そろそろ戦闘パート終了したいてす!
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No.1583/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ みくろっと -(2012/08/16(Thu) 20:10:11)
ブライト「う…」
グエンの策略に嵌り昏睡状態に陥っていたブライトが漸く目を覚ました。
アムロ「校長、大丈夫ですか?」
ブライト「ああ…ここは…?」
アムロ「ホワイトベースの医務室です。」
ブライト「艦の指揮は…?」
アムロ「臨時でグラハム先生が指揮を執っています。」
そうか、と言葉を返して一息つくと、はっとしてアムロに訊いた。
ブライト「グエン君は!?彼らは…!?」
アムロはブライトが眠らされたときから今までの経緯を話した。
ブライト「そうか…奴らは火星ヴェイガン学園といったか。大変だっただろう。肝心な時に助けられて…済まなかったな。」
アムロ「いいえ。校長が無事で何よりです。それに、今は過去を顧みるよりこれからをどうするかが最優先事項ですから…」
アムロが言いかけたとき、強い振動とともに轟音が響き渡った。
ブライト「何事だ!!」
ブライトは身体を起こそうとしたが、アムロによって制止された。
アムロ「絶対安静ですから無闇に動いてはいけません。艦はグラハム先生が守ってますから。」
そう言ってアムロはブリッジへと向かった。
アムロ「どうしたんです!?」
グラハム「後方から攻撃されたようだ。どうやらまたフロスト兄弟のようだが…」
ホワイトベースの遥か後方には、ガンダムヴァサーゴ・チェストブレイクとガンダムアシュタロン・ハーミットクラブの2機が構えていた。
オルバ「さあ、やろう兄さん。」
シャギア「ああ、奴らにはそろそろ消えてもらわねばな…」
静かにサテライトランチャーの砲口がホワイトベースへと向けられた――
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No.1579/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ 赤い流星 -(2012/08/15(Wed) 23:00:18)
敵の主力であったクロノスが沈黙したことで、サイコガンダムは停止した。
故に、ヴェイガン部隊はその戦力を大幅に削がれた。
フラウ「敵、約60%が沈黙しました!」
グラハム「機関最大!一気にミリシャ学園宙域を離脱する!」
先生の指示に異論を示すものはいなかった。∀を含む全機がWBの後に続く。
一方のヴェイガン部隊は、ゼハートの命令によって既に攻撃を止めていた。

リボンズ『そうか、デシルは暫く戦闘は無理か・・・』
戦闘後のミリシャ学園。ゼハートは何処にいるかも分からないリボンズと話していた。
ゼハート「治ったところでもう戦闘には出さない。火星に強制送還するつもりだ」
リボンズ「実の兄に対して酷い扱いじゃないか?」
ゼハート「実兄であろうと、イゼルカント様の理想に反する者は許さない」
リボンズ「君らしいね。分かった。補充のMSと兵を手配しとくよ」
通信が切れた。ゼハートはその場をすぐに動かなかった。
ゼハート『アセム、そしてガンダム学園・・・お前たちは、私の手で必ず倒す・・・!』
ゼハートは心の内で、新たに決意を新たにしたのだった・・・
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No.1557/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ EWFT -(2012/08/10(Fri) 09:31:19)
バナージ「あれは∀・・・ロランか?」
荘厳な、それでいて壊滅的な光を放つ白いMSを目に捕えたバナージは驚きの声を上げた。
ロラン『戦いを止めてください!僕たちが戦う必要なんてないんですよ!』
上空に舞い上がった蝶から、ロランの切実な声が響く。その声を断ち切るかのように、
∀目がけて下方から巨大なビームが突き刺さった。Iフィールドによって防ぐことが出来たが、
大きく∀はバランスを崩した。そこにクロノスが肉薄する。
デシル「馬鹿かテメェは!綺麗事でこの戦闘が終わるわきゃねぇだろォォォォォ!!」
サーベルを突きだすクロノス。それは確実に∀を捕えていた。マズイ!バナージは血が
凍るのを感じた――

「やらせるかぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

叫びと共に、クロノスに何かが突進した。スリムな四肢、両肩のキャノン砲――ダブルバレット
に換装したガンダムAGE-2である。声の主――アセム・アスノが叫ぶ。
アセム「同じ学校の奴をやらせるもんか!お前を倒して、この戦いを終わらせるッ!!」
ミサイルを放ち、変則的な軌道を描いて迫る。クロノスと2機のサイコガンダムが狙い撃ち
するが、全くその機影を捉えることが出来ない。そして、
アセム「覚えておけ!俺はスーパーパイロット、アセム・アスノだぁぁぁ!!!」
展開したビームサーベルが、敵の手を、足を、胴体を、流れるような太刀筋で切り裂いた。
そして同時に、2つの巨体がその動きを止めた。
バナージ「すごい・・・あれがアセムの、スーパーパイロットの力か・・・!」
強さはニュータイプやSEED等の力で決まるものではない。バナージはこの時、その事実を
ひしひしと感じた――

※なんかアセム無双になってしまいました。スンマセン (m__m)
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No.1556/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ みくろっと -(2012/08/09(Thu) 18:57:18)
グラハム「そう易々と逃がしてはくれないか…総員第一戦闘配備、MS隊出撃だ!気を抜くな、あれにやられたら一溜りもないぞ!!」
一同「はい!!」
グラハム指揮のもと、ミリシャ学園脱出戦が始まった。次々とMSが出撃する中、バナージはまだMSデッキにいた。
バナージ「アストナージ先生、ユニコーンは!?」
アストナージ「昨日急いでどうにか直したんだけどな…まだ完全じゃないから無茶するなよ。」
バナージ「わかりました。ありがとうございます!!」
バナージは不完全な状態のユニコーンで出撃した。安全面を考慮すればエクシアを使用した方が良いのだが、それだけ愛着があるのだろう。
戦線では、既に混戦状態だった。ミリシャ学園の最新兵器『ヒップヘビー』はことごとく破壊されている。戦況は既にヴェイガン学園とガンダム学園の一騎討ちと化していた。
その中でも異彩を放つのは、サイコガンダムとサイコガンダムMk-IIである。この2機によって辺りが焼け野原となっていた。
カミーユ「こいつ…強いぞ!」
アムロ「フィン・ファンネルも効いたもんじゃない!!どうしたら…!」
アムロ達がサイコガンダム達に気を取られている間にも、ホワイトベースへゼダスRの大群が襲いかかっていた。
フラウ「左メガ粒子主砲門、対空機銃5番、6番、7番、8番、9番、10番被弾!!右サブエンジン3番、4番損傷!!このままでは…!!」
グラハム「メガ粒子砲、対空機銃一斉射撃!!」
窮地へと追い込まれたホワイトベース。このままでは、揚力を保てず沈んでしまう。その時だった。
???「お前達、避がれぇぇぇ!!」
目の前のゼダスRを一掃して現れた白いMS―∀ガンダムだ。
ミリシャ学園側に就くのが適当な筈の∀は、ホワイトベースの目の前に、味方として現れたのだった――
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No.1555/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ EWFT -(2012/08/09(Thu) 17:40:16)
兵士「大丈夫ですか、ゼハート司令!?」
ゼハート「ああ、急所は外れている。心配するな」
上半身のみ起き上がったゼハートは、自身の右腕から流れる血を抑えながら、
狼狽する兵達を宥めた。痛む腕を苛立たしく思う一方で、彼は次々と指示を飛ばす。
ゼハート「近くに待機させていたMS部隊をこちらに回すように伝えてくれ。
      それから、グエン・サード・ラインフォードに連絡を。発掘したMSを使えるように・・・」
兵士「ゼハート様!大変です!」
突然、焦りに満ちた兵士の声がゼハートの命令を遮った。直感で、彼は危険を感じた――

アレルヤ「先生、ブライト校長は?」
グラハム「君たちを助ける前に救出した。まだ目覚めていないが、大丈夫だ」
アセム「あの、ゼハートは?敵の指揮官は殺したんですか?」
グラハム「倒そうとしたが、直前で急所を躱された。恐らくまだ生きているだろう」
良かった・・・アセムは心の内で安堵していた。例え敵だったとしても、アセムにとって彼は
友だったのだ。生きている分に越したことはない。
グラハム「諸君!早急にここを脱出するぞ!各自準備を・・・」
アムロ「残念ですけど、そうも行かないみたいですよ・・・」
何?そう思った彼らの目に、MSと呼ぶには大きすぎる物体がよぎった――

デシル「くくく・・・どうやらゼハートも気付いたようだな・・・」
クロノスのコックピットで、デシルは笑いを噛み殺していた。左右のモニターには、
クロノスの遠隔操縦によって起動しているサイコガンダムとサイコガンダムMk-2の威容が
映し出されている。
デシル「俺は負けるのが嫌いなんでな・・・ここでテメエらとの決着をつけてやるぜェェェェ!!」
引き裂いたような笑みを浮かべ、デシルは操縦桿を思い切り押したのだった――
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No.1554/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ みくろっと -(2012/08/09(Thu) 11:36:44)
ゼハート「我々は、政府に見捨てられた者の子孫だ。」
一同「…!」
ゼハート「我々の祖先は、開拓が進む火星で先進的な教育を受け、未来の担い手となる筈だった。なのに!!」
ゼハートは声を荒らげたが、一呼吸置き、落ち着いて続けた。
ゼハート「なのに政府は、祖先を裏切った。開拓なんて、全く進んでいなかった。ほんの一部に生き延びることが出来る個所があるだけだった。政府は自らの既得権益を失う危険を排除するため、祖先をあの辺境の地へと追いやったのだ。だから我々は、忌々しき地球種を排除すべく火星ヴェイガン学園を築き、我々を中心とした学園『エデン』を築き上げるため、蜂起したのだ。その手始めとして、障害となるザフト高校を潰し、今こうしてガンダム学園の主要人物を捕らえた。我々が新たな世界を作り出す様を見ているがいい。」
シン「それが…あんた達の言うエデンなのか!」
アスラン「追い出されたから追い出して、追い出したから追い出されて…その負の連鎖で、平和など来るはずが無い!!」
刹那「貴様は歪んでいる!!何故対話による和平を目指さない!!」
アムロ「エゴだよそれは!戦いを繰り返して何になる!」
部屋を出ようとしたゼハートが答えた。
ゼハート「勘違いをするな。これは正当な懲罰だ。」
アムロ「人が人に罰を与えるなどと!!」
ゼハート「懲罰せねばこの世界は変わりはしない。」
アムロ「貴様ほど急ぎすぎもしなければ、人類に絶望もしちゃいない!!」
ゼハート「私には時間が無いのでな。貴様たちにこれ以上は構っていられん。」
そう言ってゼハートが食堂から出ようとしたとき、後方から銃声が響いた。次の瞬間、ゼハートはうつぶせになって倒れていた。
兵士「誰だ、貴様は!!」
ゼハートを撃った兵士に銃が向けられる。
???「敢えて言わせてもらおう…グラハム・エーカーであると!!」
その兵士の正体は、グラハム先生であった。グラハムは、ヴェイガンの行動を疑問に思い、単独で潜入していたのだ。
グラハム「逃げるぞ!」
アレルヤ「だけど…縄で縛られて…」
グラハム「大丈夫だ、縄は切ってある。行くぞ」
一同「はい!!」
生徒達は一斉にホワイトベースへ逃げ込み、難を逃れたのだった。
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No.1547/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ EWFT -(2012/08/08(Wed) 20:58:07)
ブライト校長がグエンの手に落ちた時、生徒たちも食堂に連行されていた。
無論、ドモンやユージのような頭より先に体が動くような生徒が直ぐに反抗に出ようとしたが、
先に拘束されていた生徒たちの命を引き合いに出されたため、おとなしくするしかなかった。

やがて全員が集められたが、誰も話をする者はいなかった。それ程危機的な状況下であった。
食堂に不気味なほどの沈黙が落ちる。その均衡を破ったのは、涼やかな男の声だった。
???「全員集まったらしいな・・・」
兵士たちを割って現れた人物それは流れるような銀髪を持った青年だった。
アセム「お前は・・・ゼハート!!」
アセムが思わず腰を浮かしたが、その動作は近くにいた兵士によって制止させられた。
ゼハートはちらりとアセムの方を見ただけで終わった。
ゼハート「私は今すぐにでもお前たちを殺したい。多くの同胞の命を奪った貴様たちを。
      だが、今は個人的な感情に囚わている時ではない。我々にはやるべきことがある」
自分たちとさして年が離れていない青年は、真っ直ぐな眼差しでこちらを見据える。
ゼハート「我々『火星ヴェイガン学園』は、夢の学園『エデン』を作るために活動をしている。
      その目的を、今お前たちに話そう・・・」
ゼハートは一旦閉口じ、そしておもむろに言い始めた。彼らの、正当な理由を・・・
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No.1544/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ 赤い流星 -(2012/08/08(Wed) 07:16:10)
グエン「・・・では、パープルドールと一緒に映っていたのは敵なんですね?」
グエンは、確認するように問うた。ブライト校長は首肯する。
ブライト「しかし、何故サイコガンダムMk-2の近くにこんなものが・・」
グエン「簡単なことです。それは、我々が設置したものなどですから」
それが合図だった。ドアを蹴り破って数人の兵がなだれ込んできた。
全員が鈍く光る機関銃を所持している。
ブライト「ッ!?どういうことだ!?グエン!」
グエン「すいませんね。只でさえガンダム学園に遅れをとっている我々が追い付くには、あなた達にはない技術が必要なのです」
ブライト「グエン、仕組んでいたのか?」
グエン「私はブラックドールとパープルドール、そして彼らの力を使って文明開化をしたいだけです!」
グエンが一息で言った。肩で呼吸をする彼の顔に、狂気が浮かぶ。
グエン「殺しはしません。拘束するだけです。暫く眠っていて下さい」
ドゴッ!という音が聞こえた。ブライト校長は、意識が薄れていくのを感じた・・・
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No.1542/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ ミスター・武士道魂 -(2012/08/07(Tue) 19:47:21)
アレルヤ「なぁ、ティエリア。後の0,2%はなんなんだ?」
ティエリア「分からんが、ヴェーダでは99,8%リボーンズガンダムと出た。」
バナージ「だけど、もしそのヴェーダが奪われてたら…」
ティエリア「そんなはずは…!でなければ、ヴェーダとリンクできてないはずだ。」
???「そのまさかだよ。」
ティエリア「! 脳量子波!リボンズ!」
リボンズ「僕がヴェーダを奪い、偽りのデータを出した。だが、あとの0,2%は君がまだリンクしていたためだ。残念だったね。」
ティエリア「くっそぉぉーー!」
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No.1541/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ みくろっと -(2012/08/07(Tue) 19:17:32)
朝、ブライトはミリシャ学園の体育館で緊急集会を開いた。無論、未明に送付されてきた写真についてだ。
ブライト「今日未明にグエン君より巨大なMSを発掘したとの電話が入った。同時にファックスでその写真が送られてきた。刹那、アレルヤ、ティエリア、来てくれ。」
写真に写ったMSがリボーンズガンダムであるか確かめるため、3人を呼び寄せた。
ブライト「ここにMSが写っているだろ。」
アレルヤ「それが何かということですか?」
ブライト「ああ。俺の見た限りリボーンズガンダムだと思うのだが…どうだ?」
刹那「恐らくはな…」
ティエリア「照合してみたが、その可能性が非常に高い。まず間違いないだろう。」
4人の意見はほどなくして、写真に写っていたMSはリボーンズガンダムだろうというものに落ち着いたが、一人それに反論する者がいた。
アムロ「待て。それは流石にあり得ない。リボーンズガンダムはリボンズ専用のMSだ。リボンズはあの連中のトップだ。連中も馬鹿じゃないから、偵察程度にリボンズは使わないだろう。」
ティエリア「なら、あれは何だ!?ヴェーダは99.8%の確率でリボーンズガンダムだと算出した!」
アムロ「それは外見からの判断だろ。何か理由があるのかは知らないが恐らくは何か他のMSをリボーンズガンダムに偽装したんだろう。」
アムロの反論は的を射ていて且つ尤もなものだった。これに反論する者、というより反論できる者はいなかった。
ブライト「では、この写真に写ったMSはリボーンズガンダムに偽装した別のMSだということでいいな?では、解散だ!」
かくして、生徒達はそれぞれの場所へ戻った。
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