No.1625/Re: 機動生徒ガンダム学園
■投稿者/ EWFT -(2012/09/18(Tue) 16:51:57)
波の音と歓声が聞こえる――アセムはうっすらと目を開けた。
アセム(・・・・・・そうか、俺達、ビーチに来てたんだ・・・)
ぼうっとした頭で現在の状況を認識した彼は、ゆっくり辺りをを見渡した。
パラソルの下で寝ていた自分から少し離れたところで、歓声の元――バナージとガロード、
ジュドーらはビーチバレーに興じ、目の前に広がる大海原では、ドモンとヒイロが物凄い
勢いで泳ぎまくっている。ドモン曰くこれは「修行」で、ヒイロの場合は「訓練」らしい・・・
一週間前、激戦に身を置いてきた彼らの元に舞い込んできた一報――ヴェイガン学園の
撤退は、彼らに本当の「夏休み」というものを与えた。彼らはブライト校長の手配で、
シンやキラの故郷でもある中立地帯オーブ連合首長国に入港したのである――
ガンダム学園の面々は、やっと訪れた平和な夏休みを存分に満喫している。
だが、アセムの心境は複雑だ。その主な原因に、ゼハートの存在が挙げられる。
アセム(ゼハート・・・お前は「エデン」っていう理想の学園を作ると言っていた。けど、
何でそのために俺達を攻撃してきたんだ?夢の学校を作るんだったら、
俺達や他の学校を巻き込まなくても良かったんじゃないのか・・・?)
この一週間の間、彼にはこの疑念がずっと付きまとっていた。
アセムには、ゼハートの――火星ヴェイガン学園の目的を推し量ることが出来なかった。
ガロード「アセム〜お前も一緒にやらないか〜?ドモン達も巻き込んでさ〜」
アセム「ん?ああ、分かった。すぐ行くよ」
アセムは立ち上がり、彼らの方へ駆けた。そして先程までの憶測を、今だけは頭の中から
削除した・・・
(暗い展開になりましたが、気にせず夏休みっぽくしちゃってください!)