No.1615/Re: 機動生徒ガンダム学園
■投稿者/ EWFT -(2012/09/02(Sun) 16:57:45)
発射口が徐々に光を帯び始める。その光景にフロスト兄弟は興奮を隠せない。
オルバ「さあ始めよう兄さん!僕らの新しい人生の幕開けだ!」
あと少しでジャージが完了しようとした時だった。目標から何かが射出された――
バナージ「・・・何でだ」
一角獣の中でバナージはポツリと呟いた。ベースジャバーに乗っている愛機はこの瞬間にも
二機のガンダムに向かって飛翔を続ける。だが、敵の姿は彼の瞳に映っておらず、今の
バナージの脳内では先程のガロードの苦渋の表情と叫びが再生し続けられていた。
バナージ「何で俺達に戦いを仕掛けるんだ・・・?」
目を伏せた。地球に降下してから行ってきた幾多の戦いが脳裏をよぎる。そして彼は決断した。
バナージ「俺はこの戦いを止める・・止めなくちゃならないんだ!ガンダム!俺に力を貸せ!!」
開いた瞳に生気が宿った。手足が固定されると同時に眼前に「NT-D」の文字が現れた――
ユニコーンガンダムが淡く発光して突っ込んでくるのを見て、オルバは焦った声を上げた。
オルバ「兄さん・・・角割れが・・・!」
シャギア「ええい、サテライトランチャーを発射する!チャージは完了した!」
自らの焦りを押し殺し、シャギアはトリガーを押し込もうとした。だが、それは突如襲ってきた
衝撃に中断された。何事かと思ったシャギアは、ヴァサーゴの眼前で回転する砲身を見た。
その先で腕を高々と上げるユニコーン。そしてその後方で連装型大出力エネルギー砲を構える
機体―ダブルエックスを確認したとき、シャギアは無意識に操縦桿を押し倒した――
ガロード「ツインサテライトキャノン!いっけえええええええ!!!」
ガロードの雄叫びと共にエネルギーの奔流が駆け抜けた。その斉射が終わったとき、
付近にいるMSはユニコーンのみであった。終わった・・・ガロードはゆっくり瞼を閉じた・・・
(そろそろ夏休みっぽくしませんか?)