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No.1841/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ φ-10283 -(2013/04/28(Sun) 19:49:01)
 その頃、火星ヴェイガン学園の整備エリアでは、ガンダムデルタカイの改修作業が終わろうとしていた。
一般兵「ですが、こんなところへ来てよろしいのですか。イゼルカント様。」
イゼルカント「私のことはいい。それよりも奪取機の改修作業はどうだ。」
一般兵「はっ、ほぼ100%完成であります。それで、なぜこのような名前にしたので      ありますか?レギルスという名に」
イゼルカント「あのコロニーにあるガンダム学園に我らの鉄槌を下すためだ。」
 イゼルカントが言った「レギルス」とは?そしてガンダム学園に何をしようというのか?次へ続く
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No.1818/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ EWFT -(2013/03/08(Fri) 13:09:34)
バナージ「よおアセム!元気・・・か?」
バナージの声が戸惑いを含むものにになっていく。どうしたと疑問に感じたアムロは、
バナージの肩越しに部屋を覗き見た。そこには、アセムと一人の女性がいた。
ジュドーとガロードの「うおぉぉぉぉぉぉ!」という叫びが響いた。
ジュドー「何というシチュエーション!アセムの病室に女子!しかも可愛いだとぉ!」
ガロード「なんてこった!アセムって彼女がいたのか!?」
ストレートすぎだ!思わずアムロは心の中で突っ込んだ。
案の定、女性の頬は瞬時に朱に染まり、アセムも口をパクパクしている。
この失礼な2人をを黙らせたほうがいい。そう判断したアムロは、腕を振り上げた・・・

アセム「大丈夫大丈夫。彼女も帰る直前だったから。でもまあ・・・びっくりはしたな」
アムロに頭を叩かれたジュドーとガロードが「本当ゴメン」と言いながら頭を下げた。
先刻の女性――ロマリー・ストーンと名乗った――は既に部屋にはいない。
「あら、アセムのお友達?じゃあ、お邪魔だから帰るね。お大事にねアセム」と言い残し、
照れながら彼女は部屋を後にしたのだ。
バナージ「でも元気そうで良かった。もう体は大丈夫なのか?」
アセム「お陰様で体調は万全さ。幾つか検査して異常がなかったら退院だってさ・・・
     で、どうしたの?」
アムロ「実はな、学園祭のクラス企画どうするかで今行き詰ってるんだ。
     だからアセムも交えて今決めちゃおうと。あ、期限は明日だ」
アセム「そうか・・・じゃあ早く決定しよう。G組のクラス企画!」

こうして会議は始まった!(出し物は皆さんでご自由にお願いします☆)
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No.1817/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ 赤い流星 -(2013/03/08(Fri) 11:17:14)
シャル・アクスティカは目の前にいる少年に微笑みかけた。
シャル「一年ぶりねフォン。極秘任務お疲れ様」
フォン「ハッ、地球に点在するイノベイド共の秘密基地の探索位で疲れるかよ」
その尊大な口振りも、ギラついた眼も変わってない。そんなことを思いつつ、
シャルは話を本題に移すことにした。
シャル「長期任務からまだ日がたっていないけど・・・また新ミッションよ」
フォン「ソイツぁいい。何だその内容は?」
シャル「学園祭中の警備に三年と二年の一部、そしてOBが参加するけれど、
    フェレシュテに関しては全期間を警備することになったわ。
    秘密組織である私達は、その存在を知られないよう影に隠れて警備を行います」
フォン「面白い。クラス企画より面白そうじゃねえか!」
あぎゃあぎゃあぎゃ!とフォンの笑い声が響いたーー

同じ頃。バナージ達はアセムが入院している病院に着いた。
アムロ「そういえば、セイラ先生はこの病院から派遣されているんだったな」
シン「あのビンタで何人も患者をノックアウトさせたから、学園にとばされたって聞いたけど」
ドモン「そんなに危ないのか?ならばあのビンタ、伝授してもらう価値がある!」
刹那「何故争いに結びつける!分かり合う気はないのか!?」
などと話しているうちに、彼らはアセムがいるという病室に至った。
バナージはノックをした。「はい」と応答が返る。バナージは、目前のドアを開けたーー

次回、遂にアセムとご対面?
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No.1815/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ √‐1516 -(2013/02/24(Sun) 20:39:55)
 そして、その日の放課後2年G組の生徒は、アセムのお見舞いに行った。・・・ただ一人を残して。
フォン「ったく見舞いっつうのもつまんねいから残ったけど、ヒマだな」
???「ハナヨ ハロ ハナヨ ハロ」
フォン「あの声は…874か?」
874「フォン ゲンキカ フォン ゲンキカ」
フォン「お前こそ元気だったか?」
874「ハナヨ ゲンキ ハナヨ ゲンキ」
???「フォン、こんなところにいたのね。」
フォン「あげゃ久しぶりだな、シャル」
ハナヨとシャルは、フォンとどういう関係にあるのか?
 PS:本多 知恵子さん ご冥福をお祈りします。
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No.1814/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ EWFT -(2013/02/24(Sun) 13:56:03)
放課後。校長室でシャア先生はブライト校長と話をしていた。
ブライト「どうかねシャア先生。バナージ君の様子は?」
シャア「とても落ち着いています。2学期から暗くなっていて心配してましたが、
     何か吹っ切れたようで、以前の明るさと鋭さが戻ってきています」
ブライト「ウラキ君がアドバイスを与えてくれたようだ・・・彼が来てくれて本当に良かった」
シャア「同感です。最近は疑似戦闘訓練室や格納庫で一緒にいるのをよく見ます。
     学園祭のクラス企画にも助言を与えてくれているようで・・・」
ブライト「ほう、先生のクラスは何をやるのかね?」
シャア「それが、秘密だそうです・・・」

バナージ「・・・で、本当に何やるの、クラス企画?」
アムロ「うーむ・・・先生に『まだ決まってませーん!』とか言えないしな・・・」
カミーユ「かといって、もう先延ばしには出来ない。明日がクラス企画の提出期限だぞ」
シン「畜生!いいアイディアが全然浮かばねー!」
ため息があちこちから漏れる。すると、それまで黙って話を聞いていたコウが口を開いた。
コウ「俺の時は『学園だから出来ること』ってテーマで、MSを使ったな」
ジュドー「で、先輩はMS使って何を?」
コウ「それは・・・秘密だ。そのまま流用されるのは避けたいからね」
「ちっ」と舌打ちしつつ、ジュドーは机に設置されているパソコンのキーボードを叩いた・・・
と、不意に彼は思い出したように呟いた。
ジュドー「そういやアセムはどうなったんだ?もうICUから一般病棟に移ったんだろ?」
ガロード「ああ、一昨日から一般病棟だってさ」
ジュドー「じゃあアセムのとこいって話し合おうぜ!お見舞いがてらにさ!」
突拍子もない提案だったが、話し合いもマンネリ化していたG組はこの意見に魅せられた。
アムロ「じゃあ、行きますか。アセムのお見舞いに!」

次回、アセム再び!?
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No.1798/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ メルト -(2013/02/03(Sun) 17:41:51)
ウラキ「でも、やっぱりそれでも越えられない壁はある」
バナージ「え?」
ウラキ「俺にも越えられない壁はたくさんあるんだ」
バナージ「ウラキさんの壁…」
ウラキ「俺の元上司だった人たちや、とある場所で出会った隻腕の人、ガトーなんかもそうだ
    …あとは…」
バナージ「あとは?」
ウラキが一層深刻そうな表情でこう言った
ウラキ「…ニンジン、だよ」
しばしの沈黙が二人の間に流れた
バナージ「…はい?」
ウラキ「ニンジンだけはだめなんだよぉぉぉ!!」
バナージ「え、マジっすか(笑)」
ウラキ「笑うなー!」

バナージは、久しぶりに心から笑うことができた
フォン・スパークの宣告がいつも心を満たしていたためか、最近は心から楽しむことができていなかった
バナージは、心の重りが消え去ったような気持ちになった

PS:初参加です
   よろしくおねがいします
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No.1797/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ EWFT -(2013/02/03(Sun) 16:45:29)
学園祭の準備をする傍ら、生徒たちはOB諸氏が行う特別授業を受けることになった。
ロックオン兄弟は「射撃の心得」という講義を、ガトーはパイロットの心意気を説く授業を、
シローはMS隊々長の経験を活かした「指揮官の使命」という内容の講座を行った。
そしてコウは「MSの性能を限界まで引き出す術」という授業を行っていたのである――

コウ「・・・ん?誰かそこにいるのかい?」
放課後。3年生たちへのレクチャーが終わり、一息ついていた時のことである。
コウが呼びかけると、柱の陰から一人の生徒が姿を現した。それは・・・
コウ「やあ、バナージ君じゃないか。そんなとこいないで来なよ」
バナージ「あ、どうも。失礼します」
そう言ってバナージはコウの近くにあった席に座った。
コウ「どうしたんだ?クラス企画の準備はいいのかい?」
バナージ「仲間に任せました。というか、まだ企画段階なんでいなくても大丈夫なんです」
コウ「成程。で、用件は?」
バナージ「実は相談があって・・・」
そしてバナージは、自分が3つの特殊能力に覚醒していること、その能力が干渉しあって
自分の力を抑制していることを述べた。
バナージ「俺、このままだと皆に迷惑かけるんじゃないかって心配で。ウラキさんが
       このような授業してるんで、何かいいアドバイスもらえるかなと思って」
コウは椅子にもたれて話を聞いていた。やがて彼は姿勢を正し、バナージを見据えた。
コウ「俺が思うに、君はしなければならないことがある」
バナージは思わず身を乗り出していた。コウが口を開く。
コウ「理念ってものを考えるんだ。そんな崇高なものじゃなくていい。友を守るために戦う、
    好きな子と一緒にいたい、そんな小さいことでいいんだ。人はそれで強くなれる」
俺がそうだったんだからさ、とコウは小さく呟いた。
コウ「バナージ。君が理念を持ちさえすれば、能力はきっと力になってくれる。必ずね」
コウは確信に満ちた声で言った。俺の、理念。バナージは答えが見えた気がした・・・

PS:コウの助言は、実際にケリィさんが言っていた言葉です( ̄ー ̄)ニヤリ
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No.1790/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ ミスター・武士道魂 -(2013/01/28(Mon) 19:21:44)
???「おいおい、俺たちも忘れるなよ。」
ティエリア「ロックオン兄弟!?」
ニール「防衛の一つや二つやってみせるってね。」
ライル「敵はすべて狙い撃つから安心しな!」
なんて心強いんだ!と一同は思った。
シャア「主な防衛はこの助っ人たちに任せる。なお、各々の機体はすでに整備班に任せている。」
ガトー「我々がこの学園祭を守る!」

朝礼後
ガロード「なあ、助っ人の人たちってかなりの英雄なんだろ!?」
ジュドー「そうだ!あの人たちが在学していた時はかなりの凄腕パイロットなんだぜ!」
一同はかつての英雄たちの話で盛り上がっていた。
これで問題はないなとバナージは思った。
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No.1789/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ EWFT -(2013/01/26(Sat) 22:09:48)
数日後。

シャア「・・・諸君。授業の前に私から2つ連絡事項がある」
朝のHR。今日の日程を軽く言い終えた後、シャア先生は切り出した。
全員の目線が集中したのを確認し、先生は言った。
シャア「まず一つ。これは朗報だ。アセム君が今朝目を覚ました」
えぇー!クラスのあちこちから驚きと喜びの声が上がった。
ジュドー「いやーめでたいめでたい!一時はどうなるかと思ったけどなー!」
ガロード「早速お見舞行こーぜ!皆お土産の金をカンパしろ!」
シャア「ガロード君。彼はまだICUにて治療中だ。担当医のハサン先生によると、
     面会にはもう暫らく時間がかかるそうだ。大人しく待つように。さて次の話だが・・・」
そこで先生は話を切った。その表情が平坦なものになる。クラスに緊張が張り詰める。
シャア「学園祭期間中における学園の警備だが、コロニー軍がこれを拒否した。
     結果、3年生と我々G組が一時的に学園祭の守り手を担うことになる」
先ほどのものとは全く異なる声が響いた。そこには不本意さが含まれていた。
バナージ「そんな・・・じゃあ俺たち、学園祭でクラス企画とか出来ないじゃないですか!」
シャア「心配ない。学園祭が催されるのは3日間。G組はその内の2日目0800から1200
    だけを警備することになった。クラス企画に割く時間は十分にある。そして今回は
    強力な助っ人もいるぞ」
助っ人?バナージが疑問に思った時、先生はドアのほうに「入りたまえ!」と呼びかけた。
ガラガラ、とドアが開き、顔を覗かせた人物達―-

???「ガンダム学園よ!私は帰ってきたぁ!!」

渾身の叫びが教室に響き渡った。G組の面々は思わず「あぁー!」と叫んでいた。
アムロ「ア、アナベル・ガトー!?そして・・・コウ・ウラキにシロー・アマダ!?」
シャア「紹介するまでもないが紹介しよう。ガンダム学園OBにして今を時めくアクション
    俳優、コウ・ウラキ君、アナベル・ガトー君、シロー・アマダ君だ。当日は彼らが
    我々のサポートにあたってくれることになる!」
コウ「皆、心配することはないぞ!」
シロー「俺たちが付いている!心置きなく学園祭を楽しむんだ!」
突然の来訪者に、G組は衝撃を隠せなかった---
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No.1784/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ ミスター・武士道魂 -(2013/01/16(Wed) 19:15:24)
その頃…
リボンズ「学園祭?」
リジェネ「残り1か月と少しで始まるらしい。」
リボンズ「なんなら、またキミがティエリアの格好で行くかい?」
リジェネ「もうやめてくれよ。それより、奪ったデルタカイの改造が行われている。」
リボンズ「どんなMSにするかはあっちの勝手だ。あれは、戦力として必要だから…」

集会後…
ブライト「一応学園祭は開催されることになるがシャア先生、念のためこのコロニーの軍に防衛用のMSの依頼をしてくれないか?最新鋭のクランシェなどは全滅、警備用のMSもない。」
シャア「分かりました。ですが、このコロニーも一度襲撃にあっているのでどのMSかは期待できませんぞ。」
ブライト「一応、私から直接コロニーの軍に話を持ちかける。うまく成立すれば、の話だが。」
シャア「あとは、生徒たちの気持ち次第ですが…」
ブライト「そうだ…」
学園祭まで残り1カ月をきった…
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No.1769/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ 赤い流星 -(2012/12/30(Sun) 11:17:43)
翌日。学園の高等生が体育館に集められた。
ギンガナム「フハハハハ!校長のお話であるッ!」
ブライト「今回は緊急集会ということで集まってもらった。その内容だが・・・」
一拍置いてブライト校長は続けた。
ブライト「学園祭を中止するか否かだ」
えぇ!と各所で驚きの声が上がる。ナタル先生が「静まれ」と咎めた。
ブライト「言わなくても分かるだろう。今はヴェイガン学園が何をするか分からん状況だ。
加えて先日の格納庫炎上。もし学園祭中に同様の事が起こったら、どれだけ被害が出るか」
沈痛な表情があちこちで見て取れた。だが、と校長は更に言い募る。
ブライト「君達がそれでもやりたいと言うなら話は別だ。学園祭中のヴェイガン学園の
動向に注意し、尚且つ来てくださる方々の安全を守る。それが出来るなら私達は止めない。
だがそんなこと出来っこないと思う者もいるだろう。そこで、今この場で学園祭開催の是非を
君達に問う!他人に惑わされるな。自分の意志で決めるんだ」
そう言って校長は少々時間を空けた。そして再び彼はマイクをとる。
ブライト「良いだろうか?ではキミたちに問おう。学園祭開催に賛成の者は起立!」
一瞬間が空いた。そしてブライト校長は颯爽と立ち上がる全生徒の姿を見た。
ブライト「この判断が間違いなのか、それは分からない。だが君達はこの選択をした。
私は君達を信じよう。学園祭は開催する!諸君らの頑張りを見せてくれ!!」
どっと体育館の空気が沸いた。ブライト校長は目を細めて微笑んだ・・・

――学園祭まで後1ヶ月半。
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No.1768/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ EWFT -(2012/12/28(Fri) 19:19:37)
放課後。職員室に行ったバナージはシャア先生に連れられて校長室へ通された――

シャア「・・・落ち着いたかね?」
バナージ「・・・・・・」
シャア「君が怒る理由も分かる。だが彼らは何も知らなかった。故にあんなことになったのだ。
     そして私が何よりいけないと思うのは、君が級友に喧嘩を売ったことだ」
バナージ「じゃあ先生は!あのままアセムへの暴言を言わせ続けてて良かったんですか!」
シャア「そんなことはない。現に私は彼らを止めようと
バナージ「止められてなかったじゃないですか!言わせっぱなしにして!先生は!
      悔しくなんですか!?アセムがあんな風に言われてて・・・悔しく、無いんですか・・・」
バナージは最後まで言い切れなかった。ソファに崩れ落ち、顔を覆う。
どのくらい沈黙が続いただろう。不意に、ブライト校長が口を開いた。
ブライト「バナージ君。人は時として、無自覚に相手を傷つけてしまう。今回みたいに」
諭すような口ぶり。バナージは顔を下げた状態で頷く。
ブライト「だが、それでも人はいつかその過ちに気づき、他者にもっと近づこうとする。
     お互いに、分かり合うために・・・」
バナージは何も言わなかった。部屋から先生と校長が出て行っても。彼は動こうとしなかった。

暫くして、誰かが入ってくる気配がした。顔を上げると、そこには見慣れた少女がいた。
バナージ「オードリー・・・」
オードリー「皆言ってた。『アセムの事疑うなんて悪いことした』って。皆反省してる。
       だからあなたも、元気を出して」
――お互いに、分かり合うために――校長の声が脳裏に甦る。バナージは暴力に打って出た
自分が情けなくなった。そしてその頬を一筋の涙が伝った。バナージは咽び泣いた。
オードリーが傍に来て、彼の背中を優しく擦った・・・・・・
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No.1767/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ みくろっと -(2012/12/28(Fri) 18:21:16)
翌日、緊急集会のことは担任を介して各学級へと伝えられた。G組では、それに加えてアセムの件についても話があった。
シャア「君達に伝えなくてはならないことがある。既に知っている人も多いだろうが、昨晩、イノベイターによる襲撃があった。ガンダムデルタカイと呼ばれるMSを強奪するためのもののようだが、彼らはG組のある生徒を言葉巧みに利用して、破壊活動を行わせた。その利用された生徒は、今日欠席している、アセム・アスノだ。」
教室内にどよめきが起こった。現場に居合わせた生徒はわずか数名。知らなくて当然といった状況である。
「嘘だろ、あのアセムが?」
「あいつが何でそんなことを?」
「何かの間違いじゃないのか?」
様々な方向から言葉が飛び、別の声にかき消され、それらが集まって大きな音の塊となる。そんな中、一際大きな声が飛んできた。
「アセムって、本当は奴らとグルなんじゃないの!?」
それから一瞬教室が静まり返って、そこから音の塊はアセムへの罵言、暴言の類のもので形作られた。
次第に増していく声量とアセムへの敵対意識を持った言葉に、憤りを抑えらねなくなったバナージが立ち上がり、声を荒らげる。
バナージ「お前達、いい加減にしろ!!」
あまりそういった性格ではないバナージが激昂した瞬間、クラスは静まり返った。
バナージ「デルタカイに乗せたのはティエリアに変装したイノベイターの連中だ!それに、デルタカイに乗った奴は強化人間にされるんだ!!あの破壊はアセムの意思じゃない!それでも文句がある奴はまとめて俺にかかって来い!!」
シャア「落ち着け、バナージ君!!体を使う技はニュータイプといえども訓練をしなければ…!!」
バナージ「そんな理屈!!」
その後、本当に乱闘騒ぎになりかねなかったので、バナージは羽交い絞めにされ、平静さを取り戻した後、放課後職員室へと呼びだされることになった。
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No.1766/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ 赤い流星 -(2012/12/28(Fri) 11:23:25)
夜が明けた。そして時間が立つに連れて、学園の被害状況も掴めてきた・・・

ブライト「・・・では、格納庫は八割が全焼、MSは70%が破損したんだな?」
シャア「残ったMSはG組のものと3年のものだけ。クランシェ以下警備用のMSは全滅です」
グラハム「デルタカイは行方不明。唯一分かることは、イノベイターが裏にいることだけです」
ブライト「そうか・・・アセム君は?」
シャア「救出された際に意識が戻ったそうですが、再び昏睡状態に。今は病院です・・」
校長は腕を組んで椅子に凭れた。校長室の窓から、格納庫の無惨な姿が確認出来た。
グラハム「校長!これからどうするのですか!」
ブライト校長は思案顔になった。そして呟く。
ブライト「格納庫は直ぐにでも直る。だが、この状況では学園祭は厳しいものがある」
シャア「ですが、生徒は学園祭を楽しみにしています。中止といったら彼らは落胆します」
ブライト「分かっている。こんな時だからこそやるべきなのかもしれない・・・」
暫く目を瞑っていたブライト校長は立ち上がり、シャア先生とグラハム先生を見据えた。
ブライト「明日、緊急集会を開く。そこで全校生に対して学園祭開催の是非をとる!」

果たして学園祭は開催出来るのか?学園の生徒たちの判断は如何に!?続く!
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No.1765/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ √‐1516 -(2012/12/26(Wed) 12:37:53)
リジェネ「デルタカイを、どうするつもり?リボンズ」
リボンズ「ヴェイガンが新しいMSがほしい、といっていたから、あげるだけさ。」
リジェネ「まさか、このまんま、あげるんじゃないよね。」
リボンズ「あちら側で改修するみたいだよ。」

 はたして、イノベイタ―・ヴェイガン陣営は、何をしようというのか。 次回へと続く!
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No.1764/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ ミスター・武士道魂 -(2012/12/24(Mon) 20:25:56)
フリット「イノベイターか!」
アセム「父…さん、あ…いつだ。あいつが、俺を…乗せた。」
フリット「なぜだ?!」
アセム「ティエリア…の姿に似て…いて気付か…なかった。」
バナージ「フリット理事、まずいですよ!今ヒイロがティエリアに事情聴取してます!」
フリット「バナージ、なんとか二人の誤解を解くんだ!」
バナージ「はい!」

一方、ヒイロとティエリア
ヒイロ「とにかく、これはお前の責任だ。よって、お前を殺す。」
ヒイロの指がトリガーにかけられ、銃弾が発射されそうになった時―
バナージ「違う!その画像にあるのはティエリアじゃない!」
ヒイロ「何だと?」
バナージ「今、デルタカイが奪われた!確か、リジェネとか言うイノベイターが!」
ティエリア「リジェネだと!」
ヒイロ「なにを変なこと言っている、バナージ。」
バナージ「アセムが言ってた!今は、少し意識が朦朧としてるけどティエリアに似てたって!」
ヒイロ「なるほど。では、この画像にあるのはティエリアじゃないということだな。すまない、ティエリア。」
一応ふたりの誤解は解けたが、あのデルタカイがどう使われてしまうのかバナージは心配だった―
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No.1753/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ 赤い流星 -(2012/12/23(Sun) 20:57:36)
フリット「アセム、起きろアセム!」
理事が何度もアセムの名を呼ぶ。すると、うっすらと少年は目を開けた。
アセム「父・・・さん・・バナージ・・・」
意識が朦朧としているらしく、その声は途切れ途切れだ。
フリット「喋るな。ゆっくりしていろ。お前は助かったのだ」
デルタカイが動きを止めた後、バナージとフリット理事はすぐさまコックピットを開いた。
そこにはぐったりと目を閉じたアセムがいた。急いで中から引っ張り出した二人は、長い間
彼の意識の覚醒を待っていたのだ。
バナージ「もうすぐセイラ先生も来る。安心していいよ」
ゆっくりとアセムは頷いた。フリット理事は心なしか安堵の表情を浮かべているようだ。
それにしても・・・とバナージは思う。自分一人では暴走したアセムは救えなかった、と。
バナージ(デルタカイ・・・恐ろしい機体だ)
そう思った直後だった。ズキャーン!と彼の頭に何かが走った。理事も同じだったらしく、
すぐさま空を仰いだ。まだ暗い空から、何かが落ちてくる――!
ズシャァン!と凄まじい音を立てて、それは未だに倒れているデルタカイの隣に降り立った。
バナージは目を見開いた。そこに立っていたのは、トリコロールのMSである。
フリット「ガルムガンダムだと!何故こんな場所に?!」
理事からガルムガンダムと呼称されたそれは、ツインアイを光らせると足元に臥せている
デルタカイの両肩を掴んだ。同時にそのMSから中性的な声が響く。
???「ガンダムデルタカイ・・・有り難く頂戴していくよ。僕達の力の為にね・・・」
フリット「何!貴様は一体!?」
???「僕はリジェネ・レジェッタ。イノベイターさ・・・」
それだけ言うと、ガルムガンダムはデルタカイを持ち上げて上空に飛び上がった。
バナージは呆気に取られて、離れていくMSを凝視した。あちこちから上がる煙が、
これから始まる不吉な何かの狼煙のように彼は感じた・・・
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No.1748/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ EWFT -(2012/12/22(Sat) 00:32:03)
リボンズ「へえ・・・サイコフレームが最大共振してるのか・・・」
コロニー内の様子をモニター化していたリボンズは、興味深そうにその光景に見入った。
リボンズ「でもね・・・君の体がそこまで耐え切れるかな・・・?」

バナージは不思議な感覚に囚われていた。目の前のデルタカイが、細部までくっきりと映える。
お互いに干渉していた力が、この時完全に一つの物として完成していると彼は知覚した。
???「バナージ、応答しろ!」
不意にユニコーンの横に舞い降りた物があった。それは、
バナージ「ガンダムAGE-1 フラット・・・フリット理事か・・・!」
フリット「私にはあのMSを造らせた責任がある。ならばそれを止めるのも私だ。協力してくれ」
バナージは拒否しない。その言葉の裏に、理事の「親」としての「子」への愛情を感じたから。
フリット「私がデルタカイの懐に飛び込んでパイロットを気絶させる。サポートは頼んだぞ」
言うや否や、AGE-1はバーニアを噴射して一気にデルタカイとの距離を詰めた。
相手も黙っていない。各所から蒼い炎を吹き出し、背中の巨大な構造物――ファンネルを
射出して障害となりうる敵を排除しにかかる。バナージは反射的に遠隔操作武装を「止めた」。
サイコミュ・ジャックを発動したのだ。一瞬デルタカイの挙動が止まる。見逃すフリット理事では
なかった。肉薄したかと思うと、AGE-1はデルタカイにタックルを見舞った。
ふらつきつつも、シールドの炸裂ボルトを構えるデルタカイ――「撃たせるか!」
バナージは自らの手足の如くファンネルを操っていた。そこから放たれる光跡が、
デルタカイの武装を叩き落とす。そして。
フリット「アセム!目を覚ませぇ!」

ドガァァァ!フリット理事の気迫を乗せた渾身のストレートが、デルタカイの胸部に直撃した。

急速に辺りを照らしていた蒼い光が収束した。それが終わったかと思った瞬間、デルタカイは
ゆっくりと後ろに倒れこんだ・・・・・・
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No.1747/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ みくろっと -(2012/12/21(Fri) 20:27:45)
ユニコーンへ乗りこんだバナージは、一刻も早くアセムを助け出すためにデルタカイを取り囲む炎へと飛び込んだ。その中には、既にデルタカイ破壊の為に出動していたらしい学園の最新鋭の警備用MS『クランシェ』が、無残な姿を呈していた。そして炎の中心には、蒼い光を放ち、こちらの動きを窺うがごとく鋭く睨みつけるデルタカイの姿が――。
その威圧感に圧倒され、先手をとられた。ビームサーベルを片手に、蒼い尾を引いて迫りくるデルタカイ。それに応戦するか避けるか―2つの力が持つ2つの思考が生まれ、干渉し、せめぎ合う。ヒイロから告げられたことがそのままいまのバナージには実感できた。
そして、デルタカイが振り下ろしたビームサーベルを寸でのところでラックに入れたままの状態でビームを発振させた腕のビームサーベルで受け止めた。しかし、大きく力負けして後方へ突き飛ばされた。
バナージ「くそぉ…まともに近づけもしないなんて…」
ユニコーンの体勢を整えて独り言を吐いた直後、どこからか酷いノイズが混じった通信が入った。
???『バ…ジ、た…け…。デ……カイ…壊……』
内容こそ聞き取れなかったが、それがデルタカイのコクピットに縛り付けられ、無意識のうちに破壊や殺戮をしようとするアセムの声だと悟ったバナージは、
バナージ「アセム、聞こえるか!?俺だ!!バナージだ!!待ってろ、いま助けてやる!!」
と、思い切り叫んだが、通じることは無かった。
バナージ(アセムを助けるんだ…俺になら出来るんだ…俺にしかできないんだ!!)
アセムを助けるという思いが募り、それに呼応するかのように、ユニコーンがデストロイモードとなった。その真の姿を現した一角獣は緑色の光をサイコフレームより発した――

(お久しぶりです。これからもちょくちょく顔を出そうと思いますので改めてよろしくお願いします。)
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No.1744/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ 赤い流星 -(2012/12/20(Thu) 23:57:08)
フリット『・・・何だと!?デルタカイを動かしているのはアセムなのか!』
キオのAGEデバイスから漏れる理事の驚愕に満ちた声。バナージは小耳に挟みつつ、
アムロと共に戦闘の支度をしていた。幸、G組のMSは刹那とシンによって安全圏に
運び込まれていた。一刻も早くアセムを止めなければ。焦燥にバナージは駆られた。
フリット『・・・キオ、AGE-FXでデルタカイを破壊しろ』
キオ「え、父さんはどうなるの?」
フリット『やむを得ない。倒すのだ』
衝撃の発言だった。思わずバナージはキオからデバイスを引ったくり怒鳴った。
バナージ「何言ってんだアンタ!アセムを殺す気かよ!」
フリット『最早あいつは止められない。狂った者を生かす程私は甘くはないのだ』
バナージ「馬鹿なこと言うな!アセムは優しいやつだ。力に溺れるような奴じゃない!」
地球でAGE-2を駆ったアセムの雄志が蘇る。自分のような特殊な力を持たないのに、
純粋な技量だけで敵の親玉を倒したアセム。卓越したその技量を決して誇らず、
G組の皆を常に支えた頼もしい存在。そんな彼が暴走する訳ない。何か原因がある。
バナージ「アセムは俺達が止める!決して死なせたりなんかしない!」
それだけ言うと彼は電話を切った。そして部屋を出ていこうとした。その時、
キオ「バナージさん、ありがとう。父さんの事、庇ってくれて」
キオの控えめだが、とても感激したといった声が届いた。
バナージは頷き、部屋を飛び出した・・・
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