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No.1797/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ EWFT -(2013/02/03(Sun) 16:45:29)
学園祭の準備をする傍ら、生徒たちはOB諸氏が行う特別授業を受けることになった。
ロックオン兄弟は「射撃の心得」という講義を、ガトーはパイロットの心意気を説く授業を、
シローはMS隊々長の経験を活かした「指揮官の使命」という内容の講座を行った。
そしてコウは「MSの性能を限界まで引き出す術」という授業を行っていたのである――

コウ「・・・ん?誰かそこにいるのかい?」
放課後。3年生たちへのレクチャーが終わり、一息ついていた時のことである。
コウが呼びかけると、柱の陰から一人の生徒が姿を現した。それは・・・
コウ「やあ、バナージ君じゃないか。そんなとこいないで来なよ」
バナージ「あ、どうも。失礼します」
そう言ってバナージはコウの近くにあった席に座った。
コウ「どうしたんだ?クラス企画の準備はいいのかい?」
バナージ「仲間に任せました。というか、まだ企画段階なんでいなくても大丈夫なんです」
コウ「成程。で、用件は?」
バナージ「実は相談があって・・・」
そしてバナージは、自分が3つの特殊能力に覚醒していること、その能力が干渉しあって
自分の力を抑制していることを述べた。
バナージ「俺、このままだと皆に迷惑かけるんじゃないかって心配で。ウラキさんが
       このような授業してるんで、何かいいアドバイスもらえるかなと思って」
コウは椅子にもたれて話を聞いていた。やがて彼は姿勢を正し、バナージを見据えた。
コウ「俺が思うに、君はしなければならないことがある」
バナージは思わず身を乗り出していた。コウが口を開く。
コウ「理念ってものを考えるんだ。そんな崇高なものじゃなくていい。友を守るために戦う、
    好きな子と一緒にいたい、そんな小さいことでいいんだ。人はそれで強くなれる」
俺がそうだったんだからさ、とコウは小さく呟いた。
コウ「バナージ。君が理念を持ちさえすれば、能力はきっと力になってくれる。必ずね」
コウは確信に満ちた声で言った。俺の、理念。バナージは答えが見えた気がした・・・

PS:コウの助言は、実際にケリィさんが言っていた言葉です( ̄ー ̄)ニヤリ
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