No.1768/Re: 機動生徒ガンダム学園
■投稿者/ EWFT -(2012/12/28(Fri) 19:19:37)
放課後。職員室に行ったバナージはシャア先生に連れられて校長室へ通された――
シャア「・・・落ち着いたかね?」
バナージ「・・・・・・」
シャア「君が怒る理由も分かる。だが彼らは何も知らなかった。故にあんなことになったのだ。
そして私が何よりいけないと思うのは、君が級友に喧嘩を売ったことだ」
バナージ「じゃあ先生は!あのままアセムへの暴言を言わせ続けてて良かったんですか!」
シャア「そんなことはない。現に私は彼らを止めようと
バナージ「止められてなかったじゃないですか!言わせっぱなしにして!先生は!
悔しくなんですか!?アセムがあんな風に言われてて・・・悔しく、無いんですか・・・」
バナージは最後まで言い切れなかった。ソファに崩れ落ち、顔を覆う。
どのくらい沈黙が続いただろう。不意に、ブライト校長が口を開いた。
ブライト「バナージ君。人は時として、無自覚に相手を傷つけてしまう。今回みたいに」
諭すような口ぶり。バナージは顔を下げた状態で頷く。
ブライト「だが、それでも人はいつかその過ちに気づき、他者にもっと近づこうとする。
お互いに、分かり合うために・・・」
バナージは何も言わなかった。部屋から先生と校長が出て行っても。彼は動こうとしなかった。
暫くして、誰かが入ってくる気配がした。顔を上げると、そこには見慣れた少女がいた。
バナージ「オードリー・・・」
オードリー「皆言ってた。『アセムの事疑うなんて悪いことした』って。皆反省してる。
だからあなたも、元気を出して」
――お互いに、分かり合うために――校長の声が脳裏に甦る。バナージは暴力に打って出た
自分が情けなくなった。そしてその頬を一筋の涙が伝った。バナージは咽び泣いた。
オードリーが傍に来て、彼の背中を優しく擦った・・・・・・