No.1767/Re: 機動生徒ガンダム学園
■投稿者/ みくろっと -(2012/12/28(Fri) 18:21:16)
翌日、緊急集会のことは担任を介して各学級へと伝えられた。G組では、それに加えてアセムの件についても話があった。
シャア「君達に伝えなくてはならないことがある。既に知っている人も多いだろうが、昨晩、イノベイターによる襲撃があった。ガンダムデルタカイと呼ばれるMSを強奪するためのもののようだが、彼らはG組のある生徒を言葉巧みに利用して、破壊活動を行わせた。その利用された生徒は、今日欠席している、アセム・アスノだ。」
教室内にどよめきが起こった。現場に居合わせた生徒はわずか数名。知らなくて当然といった状況である。
「嘘だろ、あのアセムが?」
「あいつが何でそんなことを?」
「何かの間違いじゃないのか?」
様々な方向から言葉が飛び、別の声にかき消され、それらが集まって大きな音の塊となる。そんな中、一際大きな声が飛んできた。
「アセムって、本当は奴らとグルなんじゃないの!?」
それから一瞬教室が静まり返って、そこから音の塊はアセムへの罵言、暴言の類のもので形作られた。
次第に増していく声量とアセムへの敵対意識を持った言葉に、憤りを抑えらねなくなったバナージが立ち上がり、声を荒らげる。
バナージ「お前達、いい加減にしろ!!」
あまりそういった性格ではないバナージが激昂した瞬間、クラスは静まり返った。
バナージ「デルタカイに乗せたのはティエリアに変装したイノベイターの連中だ!それに、デルタカイに乗った奴は強化人間にされるんだ!!あの破壊はアセムの意思じゃない!それでも文句がある奴はまとめて俺にかかって来い!!」
シャア「落ち着け、バナージ君!!体を使う技はニュータイプといえども訓練をしなければ…!!」
バナージ「そんな理屈!!」
その後、本当に乱闘騒ぎになりかねなかったので、バナージは羽交い絞めにされ、平静さを取り戻した後、放課後職員室へと呼びだされることになった。