「機動戦士ガンダムSEED」の登場人物 |
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シーゲル・クライン
【 説 明 】
- プラント最高評議会において、議長を務めていた人物。評議会の中では穏健派として知られており、連合軍との緊張状態を何とか暴発寸前で踏みとどめてきた。
だが、ユニウス・セブンへの核攻撃を抑えることが出来ず、議長の座を強硬派のパトリック・ザラに引き渡すことになった。 とはいえ、失脚しても尚、プラント内部では隠然たる影響力を持ち続けた他、密かにマルキオ導師や、さらには傭兵団「サーペントテール」を通じ地球連合との和平への道を模索し続けていた。その為の交渉のカードとして「Nジャマー・キャンセラー」や「ドラグーンシステム」を用意できるあたりは、彼が政治家として優秀であったことの証明でもある。 ZGMF-X10A「フリーダム」強奪を娘のラクス・クラインが手引きしたことを契機にパトリックによる穏健派の粛清が始まり、自宅に踏み込まれた憲兵にあっさりと蜂の巣にされてしまった。 結局彼はプラントと連合の和平の姿を見る間もなく息絶えたが、その志は娘にしっかりと受け継がれた。
- ユニウスセブンの報復を行うに当たって、地球の中立・友好国を含む全都市への核ミサイル攻撃を主張するパトリックに対し、シーゲル・クラインはニュートロンジャマーの大量投下を主張した。
事前のプラント最高評議会では、プラントに友好的な国も関係無く地球の民間人(在地球コーディネーターも含む)への『無差別・無制限』な被害の発生は十分予測されており、問題視されていたが、彼はエイプリール・フール・クライシス実行を強行する。
エイプリル・フール・クライシスの四日後のC.E.70.2月18日、彼は『黒衣の独立宣言』により地球連合との『徹底交戦』を地球圏全体に宣言した。
【コメント】
- これは筆者の推測の域を出ないが、恐らく彼は娘の行動については全て把握し、かつ黙認していたのではないだろうか。「Nジャマー・キャンセラー」や「ドラグーンシステム」を右から左に出来るほどの人物が、最新鋭のMSを娘の独断のみで奪取させたわけではないだろう。また、マルキオ導師とは個人的な親交もあったことから、娘と、導師の見込んだ「キラ・ヤマト」という少年を彼なりに評価していたのかもしれない。
- NJ無差別投下により10億人死亡という惨劇の首謀者。
彼は穏健派とされているが、プラントの"穏健"の定義が非常に不可解である。
- ナチュラル回帰を唱えながら娘とコーディネイターを婚約させ続けたのは謎。破棄させるのが普通。
- アニメ、小説、マンガ、によって描かれ方が違っていることに注意。
完全に自分の受けた印象ではあるが、基本は平和路線であっても議会で多数決等で決定したことは自分の意見に反することであっても実行する。自分の主義主張はしつつも、反対派にも気を遣う。そういう意味での、「独裁」や「独断的な政治」から縁遠い人物としての「穏健派」だったのかもしれない。言動の矛盾に見えるものは、ある意味、普通に政治家をやっていた結果ともいえる。 そんな人物であっても排除して強硬路線に突っ走る、それがザフト後期の流れであったならば、暴走した挙げ句の破滅を危惧して色々な保険的な工作をしていた理由もわからなくは無い。
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