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「機動戦士ガンダム00(セカンドシーズン)」の登場人物

リボンズ・アルマーク

【 説 明 】

  • 機動戦士ガンダム00(ファーストシーズン)
    • アレハンドロに付き従う緑髪の美少年。年齢、過去の経歴は一切不明。
    • ティエリアと同じように、ヴェーダとリンクすることができる。
    • 実は、かつてクルジス共和国の戦いで刹那を救ったのはリボンズ自身であり、刹那をガンダムマイスターに推薦したのも彼である。
    • アレハンドロに拾って貰った恩返しをすると奉仕していたフリをしていたが、実際はアレハンドロの監視者としてのポジションと資産が目当てに「拾わせた」のだった。自らの細胞を元にデザインベイビーのトリニティ兄妹を作り出し、ジンクスを製造する為には莫大な費用が必要だった為である。トリニティ兄妹を捨て駒として造り出した理由とは、CBを強く憎悪させて内実はどうあれ世界を統一へと加速させる事だった。アレハンドロが用済みとなったラグナをサーシェスに始末させたように、リボンズもまた彼を利用していただけだと刹那に敗れた死に際のアレハンドロに酷薄に告げた。

      ティエリアと同じレベル7のアクセス権を持っているが、イノベイドとしての序列は彼よりも上位である為、ティエリアのアクセスを不能にした。しかし、監視者はサーシェスに皆殺しにさせたが、一部はヴェーダの内部処理で生き延びた監視者もいると思われる。ヴェーダを掌握したと言ってそう振る舞ってはいるが、ヴェーダの許可がないと出来ない事は山ほどある。武力介入が開始される以前よりマイスターを辞め、ヴェーダの所在を探していた。200年前から計画の乗っ取りを企む野心を受け継いできたコーナー一族の存在は好都合であり、アレハンドロは格好の隠れ蓑だった。
  • 機動戦士ガンダム00P
    • アフリカの施設の管理を任せたビサイド・ペインが、自分とは微妙に異なる形ではあるものの、イオリア計画にちょっかいを出していた事を最終回になって知る。それまで自分の他にも誰かが手を出している事はヴェーダを介して知っていたが、誰かまではわからなかった。しかし、ガンダムマイスター874を自ら倒そうとビサイドが出撃して初めて彼がガンダムに人間のマイスターを乗せるのに反発し、自分達の代わりに人間のマイスターに滅んで貰うのを邪魔している事に気づいた。

      グラーベを監視し、場合によっては彼をサポートする為にヒクサーを配したのもリボンズである。そのリボンズにとっては「大切なオモチャ(ヒクサー)」にビサイドが手を出した為、不機嫌だった。同じ塩基配列のイノベイドとはいえ自身にはビサイドのような能力は無かった為、特殊能力型のマイスタータイプであるビサイドのその能力を欲していた。そう簡単に死ぬような奴ではないと熟知している為、生きていれば能力を奪おうと企んでいる模様。それは『00I』で実現する。
  • 機動戦士ガンダム00(セカンドシーズン)
    • セカンドシーズンでは、アロウズや地球連邦政府の黒幕、そして、リヴァイブ達イノベイターのリーダーとして暗躍し、ソレスタルビーイングを苦しめた。
      しかし、全てはイオリア計画に則ったものと自負しており、世界を安定させるためには自らが優れた指導者として統治するべきだと思っている。
    • リボンズの許に集ったイノベイドは全員がマイスタータイプであり、手駒として作られた者達である。彼らの思考はヴェーダを完全掌握後は丸見えであり、その事実を隠して掌の上で踊る様を嘲笑っていた。筒抜けだった事を告げてリジェネに射殺された直後に新たな器(肉体)に乗り換えて現れ、動揺したリジェネが再び撃とうとするもサーシェスに殺させた。ヴェーダを掌握後はその内部に支配領域を持ち、複数の予備の器を製造していた。

      『00P』でビサイドが自身で出撃するまでは彼が邪魔をしていたとは判らなかったが、本編1st終盤でヴェーダを完全掌握後に他のイノベイドの思考の盗み見が可能となり、更には『00I』で器の死後にレイヴ乗っ取りに失敗したバックアップデータ状態のビサイドを機体ごとレイヴ達から受け取り、欲していたビサイドの特殊能力を手に入れ、器の乗り換えを可能とした。しかし、どんな能力を有していてもヴェーダに見切りをつけられては行使できず、自身はヴェーダに何でも許されるとも見える好き勝手な言動の報いを受けてしまう。トランザムバースト発動時に脳量子波を掻き乱されて低下した隙を突かれ、始末した筈の捨て駒、身の程を弁えぬ輩と侮蔑したリジェネにヴェーダとのリンクを解除され、彼の協力でティエリアにヴェーダを奪還されてしまう。驕ったリボンズはまさかの逆転劇に呆然となった。

      人間の心をシミュレートした「データのみの情報端末」が存在したがそれよりも尚一層人間に溶け込み、人間を知る為の情報をヴェーダに送信する「人間にソックリの器を有する情報端末」イノベイドの第1号としてリボンズは造られた。ところが、人類を尽くすに値しない下等動物を看做し、計画の第一段階で滅びる運命を拒絶して使命を放棄してしまう。人間のマイスターをヴェーダに提案し彼らに代わりに滅んで貰い、自身の都合の良いように計画を歪め、人類と他のイノベイドの支配者たらんとしたのだった。計画を前倒しに加速させたのは、ゆっくりと進むとヴェーダの思考がイノベイド採用に転びかねない為である。

      計画を見届けたい、自身の望む形に持っていきたいという願望はあったが、リボンズが何よりも強く願ったのは「死にたくない」という思いだった。あんな愚劣な人類の為にどうして上位種の俺が滅びなくてはならないと憤慨し、イオリアの意思に背く道を選んだ。イノベイターとは人間が進化したモノではなく、誰よりも優れた自身の事を指すに違いないと考え、後に「イノベイター」だとCBや地球連邦の上層部にそう名乗った。しかし、人類が革新した存在としての本来のイノベイターを忌み嫌うあまり、敵対しているとはいえティエリアに対峙した際に「イノベイターの分際で」という些か否定的な物言いになった。

      リジェネが聞いたら調子に乗ると思い口に出さなかったが、計画遂行の為に邁進する彼を高く評価していた。下位種と看做して侮蔑してはいたものの、能力や行動に対する評価は別であるようだ。実はリボンズはイオリアの親友E・A・レイの容姿を模した存在だった。しかしながら、その誠実で優しい人柄はコピーできなかった。
  • 機動戦士ガンダム00I
    • 自身に銃口を向けながらも過ちを繰り返すまいと銃を下ろしたラーズに「リジェネは相応しくないよ」と吹き込み、リジェネに今以上にヴェーダから情報がダウンロードされるのを防ぐべく彼に関する「6人の仲間」達の心証が元々あまり良くないのを利用し、リジェネを「監視者」のポジションから追い落とした。逆にその事を利用し、新たな「監視者」を利用する考えもあったようだ。

      物理的にヒクサーに敗れ、精神的にレイヴにと、二重の意味で敗れビサイドが打ちのめされた事を知る。1.5ガンダム回収という名目でレイヴとフォンにヒリング達を派遣し、ビサイドのバックアップデータを回収した。念願の彼の特殊能力を奪取し、自らのモノとする事に成功したのだった。
  • 機動戦士ガンダム00 in those days
    • イオリアがまだ冬眠に入る前の頃、その傍におり彼を慕っていた。そして、月でイオリアが冬眠カプセルに入り眠りに就いた後、手足としてリジェネ達をヴェーダに造らせた。更にはCBのバックアップもし、自身の代わりに滅びの運命を担う人間のマイスターをヴェーダに採用させた。

      実動部隊が滅びるのは計画の第一段階にあるが、ティエリアが最初から滅びる予定だったわけではない。しかし、そう定められていたのだとティエリアの目覚めを待ち続けたリジェネに告げた事が、もしかしたら彼の離反の最初の理由だったのかもしれない。人類のイノベイター化を促す存在がイノベイドだが、イオリアにその事実を聞かされていなかった為、その事にかなりショックを受けていた。

      CBとの最終決戦に敗れ戦死した後、パーソナルデータはヴェーダ内の9層も下に格納された。リジェネ曰く「あれはリボンズとは言えない」との事である。夢の中でこれまでの事を回想した果てに刹那と向き合い、彼こそがイオリアの望んだ存在であり自らもまたイノベイターと共にいたと静かに想う。ティエリア曰く、意地っ張り。

【コメント】

  • 自分の乗る機体には自分の名前を付けるという ある意味「究極のイノベイド」(爆)
  • 元々、イノベイドはヴェーダが人間を知る為の「生体<情報>端末」ですから、マイスタータイプも例外ではありませんでした。世界に散らばる情報収集タイプと同様に無意識下で量子通信で情報をアップしていた、という部分は同じです。『00I』完結により、尚一層明らかになりました。リボンズの情報も例外ではない事がラーズとの会話で判明しています。

    他のイノベイドと同様に自身も情報を握られていると知りつつ「神」たらんとしたリボンズ、知ろうとはせずに隷属しCBと戦い続けたリヴァイヴ達、彼ら同様リボンズに筒抜けだと死に際に突き付けられながらも孤独な戦いを貫いたリジェネ。しかし、無念の死を遂げた筈のリジェネが最後に笑いました。器の死後も意識体として反撃の機会を狙っていたリジェネの呼び掛けにゾンビ開眼のティエリアがヴェーダを奪還した時のリボンズの顔、あれを間抜けと言わずに何と言うのでしょうね。逆にリジェネは「リボンズ打倒」と「ティエリアとの共同戦線」という二重に本懐を遂げましたが。

    愚劣な人類の為に滅びる運命を厭って使命を放棄し、自分達の代わりに人間のマイスターをヴェーダに提案し生き残りと人類支配を画策したリボンズ。大切なガンダムに人間を乗せるなど冗談ではないとイノベイドによるマイスター編成に戻そうとしたビサイド。それを除けば何もかもが瓜二つです。微妙に目的がズレていましたが。

    水と油とよく言われていますが、実際に反発や憎悪が生じるのは水同士、油同士という同類に対してだと思います。その例がリボンズvsリジェネの対立でしょうね。計画を遂行する者同士の反発、片割れを最初から定まっていた運命と称して奪われた怒り、それらがリボンズに破滅を齎す刃になりました。
  • 彼が乗ったガンダムは、中の人の要望も合ってファーストのオマージュ機体が多い(Oガンダムはそもそもデザインが初代ガンダムそっくり。リボーンズガンダムは「一人V作戦」ができるよう初期案ではガンタンク形態もあった)。又彼の姿の元となった人物の名は「E・A・レイ」。ファーストニュータイプ「アムロ・レイ」をもじった名前となっている。

【主なセリフ】

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