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「キ」から始まる登場兵器 |
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ギャプランTR-5[ファイバー]
【 説 明 】
- オークランドにあるニュータイプ研究所にて開発されたギャプランをベースにした”弾道軌道による超音速侵攻仕様”にした可変MAでありIフィールドに拡散ビーム砲を装備している。これはこの機体が味方MS二機を敵拠点への侵攻と言う超高速SFC的な機体で両サイドにあるスライダーバインダーに計二機のMSを隠し腕で固定できるようしている。
ギャプランをベースにし拡張パーツを装着しておりドラムフレームシステムを利用する事でギャプラン側に少々の改造を加えただけで傍目からはまったく別の機体に見えてしまう機体である。
更にヘイズルのシールドブースターやロングブレードライフルを装備する事より小回りが効かないギャプランにもまともなドックファイトを可能にした。ヘイスルのデータを活用した一例である。
- T3部隊に配備された第5のTRシリーズ。ORX-005ギャプランをベースに「弾道軌道による超音速侵攻」をコンセプトに改造を施された、超大型の拠点侵攻用可変モビルアーマーである。これまでのTRシリーズの中でも、特に限定的任務を担うギャプランTR-5ファイバー(以下ファイバー)は様々な装備を搭載。コアユニットとなるギャプランに弾頭ユニット、十字のモノアイセンサーレールを備えるノーズコーン、冷却フィールド発生ユニット、熱核ロケットエンジンを搭載する複合防御バインダー、バインダーを本体と接続する大型ドラムフレームを備えている。モビルアーマー形態で機体前面を覆う外装は、大気圏突入と重防御を前提として非常に重厚。上部装甲にはティターンズカラーをベースにスプリット迷彩を施されている。機体サイズを考慮しTRシリーズ共通ジェネレーターを3機装備する。西暦時代に確立された大陸弾道弾、すなわちICBMと同様、地上から射出され成層圏を突破、大気圏外から再突入し、地球の引力作用を利用して絶大な加速力を得る。モビルアーマー形態で超音速に到達したファイバーを迎撃することは不可能であるとされる。しかし、万全を期してファイバーには多重の防御装備が施されている。複合バインダーには機体上下に向かってミサイル迎撃用のスプレッドビーム砲を合計で20門備える。大気圏突入用カバーで砲門は覆われており、使用時にカバーはパージされる。またバインダーで挟み込まれるようにしてIフィールド・ジェネレーターを装備する。バインダーの排気口などは排気効率を高める意図と意匠からヘイズルやキハールと共通デザインが施されている。また下方バインダーにはT3部隊共通Eパックをスプレッドビーム砲用に並列で12機装備、スラスター出力の強化にも貢献している。バインダーはモビルスーツを各一機ずつホールド使用することができ、目標地点到達時に戦力を放出することができる。ICBMとの最大の相違点はファイバーが可変モビルアーマーであること。大陸弾道ミサイルは拠点を徹底的に破壊するが、宇宙世紀において敵拠点は接収して自軍の兵力とすることが課題となっている。これを最大課題として負うファイバーは敵兵力を制圧し、なるべく拠点施設への被害を抑えるピンポイント攻撃を可能とする。通常仕様のギャプランと同様、ファイバーもモビルアーマー形態からモビルスーツ形態へと変形することが可能である(とはいえ多くのユニットを搭載しているためモビルスーツに見えない)。複合バインダーがそれぞれ2分割され、4枚のユニバーサルスラスターとして機体の推進方向をコントロールする。超音速飛行を可能にする大型スラスターの恩恵で、モビルスーツ形態のファイバーの運動性能はその外見にそぐわないほど高い。ただ、大型スラスターは本体のギャプランより巨大であり、機体関節部の強度的にもモビルスーツ形態での地上活動はまったく不可能。よって、ファイバーは空中からの敵勢力制圧が必須戦法とされる。機体胸部のノーズコーンセンサーには2機の高性能新型爆弾を搭載、拠点破壊に有効で、近距離からの投下で迎撃されることなく確実に目標を破壊する。複合バインダーのIフィールド・ジェネレーターはモビルスーツ形態では分割せざるを得ず、出力が低下し、防御能力はやや失われてしまう。また顕著かつ目立ちにくい追加装備として、コアユニットのギャプランの頭部にはヘイズルと同系統のセンサーが搭載されている。Vアンテナを搭載することでガンダムヘッドに似せることができ、敵勢力へのガンダム心理効果が期待できる。なお作戦を終えたファイバーは、その巨大さゆえマスドライバーで宇宙に打ち上げるか、アウドムラ級の大型輸送機がなければ回収できない。裏を返せば、敵地制圧に失敗するとファイバーは逃げ道を失う事となる。T3部隊所属のカール・マツバラは、ファイバーの帰り道を持たない特攻的性質を「カミカゼ・アタック」と揶揄した。なお、これら重武装のファイバーは非常事態の対モビルスーツ戦闘を考慮し、すべての武装を強制排除することができる。ムーバブルシールドバインダーを廃し代わりにシールドブースターを装備したシンプルな形態へと様変わりする。これら複雑かつ端的な能力を付加される機体として、オーバースペック気味なギャプランがTR-5のベース機として選ばれたのは当然といえる。初出撃で、カラバのカムチャッカ基地を強襲。先行して攻撃を仕掛けていたティターンズと拮抗するカラバのモビルスーツ部隊を空中から圧倒的巨体で威圧。戦意を一気に削ぐなど、その外見だけで衝撃を与えた。そしてイカロスユニットを搭載したガンダムTR-1ヘイズル、TR-4ロゼット拠点制圧形態と共にカムチャッカ基地を制圧した。
【コメント】
- モビルスーツ形態ではIフィールドの展開が不可能という設定があるが、本誌に掲載された小説の挿絵ジオラマではIフィールドを展開しているなど、一部設定に矛盾が見られる。余談だが、電撃ホビーマガジンにおいて、本機をスクラッチした空山竜司氏によれば、HGUCギャプランを使用したスケールのMA形態でパーツ総数約600、MS形態でさらに約300パーツ、合計で約900ものパーツで構成されているという。バインダーにかかる自重の負担から、一日中展示するのは微妙だと語っている。またそのデザイン性の高さからガレージキット等での販売が望まれたが、制作費が莫大となるため個人では不可能だとされた。
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