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「未来世紀」辞書

ガンダム・ファイト

読 み がんだむ・ふぁいと

【 説 明 】

  • FC(Future Century)6年、コロニー国家連合の軍事研究家であるデューサー教授が提唱した、いわば国家間による代理戦争。
    当時の地球およびコロニー圏は大国間の紛争が絶えず勃発しており、人々はおろか地球そのものも疲弊しきっていた。その紛争・疲弊状態を回避するため、武力によらない覇権の獲得を目指したのが、競技の形をとった代理戦争―ガンダム・ファイトであった。
    FC8年から始まったこの大会は、各国が代表となるMF(モビル・ファイター)ならびにGF(ガンダム・ファイター)を擁して、まず11ヶ月間に及ぶ予選「サバイバル・イレブン」を戦い抜く。生き残ったファイターは1ヶ月間催される決勝大会に出場、さらに決勝大会を勝ち抜いたファイターには「ガンダム・ザ・ガンダム」の称号が与えられ最高の栄誉が得られる他、次回大会の予選免除が付与される。
    また優勝者を擁した国家には次回大会までの4年間、コロニー国家を統べる権利が与えられるのだ。
    FC60年までに13回の大会が行われているが、その間1回の中止もなく続いている。デューサー教授の思惑もそうだが、何より参加国の理性的な判断によるところが大きい。そういった意味で、このガンダム・ファイトは成功しているのだ。
  • 歴代優勝国

    F.C.08 ネオギリシャのバルカンガンダム(GF:ヘローダ・ディオニソス)

    F.C.12 ネオアメリカのガンダムフリーダム(GF:フィアー・フィラデル)

    F.C.16 ネオエジプトのファラオガンダム三世(GF:ダハール・ムハンマド)

    F.C.20 ネオチャイナのフェイロンガンダム(GF:サイ・フェイロン)

    F.C.24 ネオフランスのバロンガンダム(GF:フェルナンド・ロワール)

    F.C.28 ネオイタリアのガンダムトーネード(GF:ビットリオ・アルジェント)

    F.C.32 ネオドイツのカイザーガンダム(GF:ウオルフ・ハインリッヒ)

    F.C.36 ネオロシアのコサックガンダム(GF:スキレイ・ジリノフス)

    F.C.40〜48 ネオイングランドのブリテンガンダム(GF:ジェントル・チャップマン)

    F.C.56 ネオホンコンのクーロンガンダム(GF:東方不敗マスター・アジア)

    F.C.60 ネオジャパンのゴッドガンダム(GF:ドモン・カッシュ)

    ドモンが優勝したことにより、現シャッフル同盟の出身国は全部一度はガンダムファイトで優勝した経験があることになった。
    ちなみに第一回ガンダムファイトでネオギリシャが優勝できたのは、他の国々がかつての大戦時代のエースをファイターとして抜擢したのに対し、ネオギリシャのみ(おそらく偶然であろうが)バルカン柔術の達人であるヘローダ・ディオニソスをファイターとして採用し、圧倒的な強さを見せつけたからである。以降各国も一流の格闘家を導入し、ネオギリシャはそれ以来優勝できていない。

【コメント】

  • 本来F.C.52に開催されるはずだった第12回ガンダムファイトが延期された原因は、前代未聞の三連続優勝を果たしたブリテンガンダムによるMFの重火力化が原因で、コロニー間の緊張が高まってしまったためである。これを危機と感じたシャッフル同盟は、東方不敗をネオホンコン代表としてガンダムファイトに送り込み、射撃戦主体のガンダムを格闘戦で次々と打ち破り、ガンダムファイトを本来の形に戻している。
  • 決勝戦の水上デスマッチと周囲に集まった観客の状況や、オリンピックをオマージュさせる部分から、9月にサバイバル・イレブンが始まり、決勝は8月のように思える。(オリンピックには冬季があるが)
  • このガンダム・ファイトは地球が戦いの舞台である為、地球に残っている人々にとっては大迷惑であり、地球の人々の中にはこれを嫌う者も多い。
    またガンダム・ファイトにより地球汚染が深刻化しているのも事実である。
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