「機動戦士ガンダムF91」の登場兵器 |
|
ガンタンクR-44
読み | がんたんくあーるよんよん |
登場作品 | 機動戦士ガンダムF91 |
型式番号 | RXR-44 |
主な搭乗者 | ロイ・ユング、シーブック・アノー |
【 説 明 】
- 俗に”シャアの叛乱”といわれた「第2次ネオ・ジオン抗争」以後、地球連邦軍は軍事予算の大幅な縮小を断行し、大艦巨砲主義的なMSよりも小型で、汎用性に富む機体の開発が積極的に推し進められた。
予算が縮小されたとはいえ潤沢な資金力を持っていた連邦軍では、この時期においても次々と新型機開発プランが提出され、そのうちの数機は実際に試作されるところまでこぎつけられた。そのうちの1機が当機である。そして、当機は残念ながら正式採用には至らなかった。 往年の名機RX-75ガンタンクのリファイン機として完成した当機は、MSとしては中途半端であった元祖ガンタンクからの反省から、MS形態と戦車形態双方を運用できる可変システムを導入、支援型MSとしての出来は良好ではあった。 とはいえ、正式採用に至らなかった機体を保有していても、所詮は倉庫の肥やしかスクラップが末路。しかし、この機体に思い入れがあったのか、連邦軍准将だったロイ・ユング氏が退役と同時にこの機体を個人的に譲り受ける。普段は氏が責任者を務める軍事博物館の展示物として観衆の目にとまり、裏では有事に備えチューニングを施し、使用する弾薬までも用意していた。 クロスボーン軍がフロンティア犬魘襲した際、博物館より持ち出され、侵略者に一矢を報いようとしたが失敗、機体は中破しロイも死亡。それでも何とかシーブックら学生難民をスペースポートまで運ぶ大役を果たした。 型式番号はRXR-44。実験機のため制式ナンバーは割り振られなかった。”R”はロイの名前の頭文字、”44”の数字はロイが当機を44歳のときに引き取ったことをあらわしている。軍事マニアもここに極まれり?
- 実際の運用ではキャノン砲を撃った瞬間に砲身が破裂(自爆)したり、立ち所にCVのMSから攻撃を受けてもう片方のキャノン砲も使えなくなるなど、戦力としては全く使い物にはならなかった。なお、この攻撃でユング館長とシーブックの友人のアーサーは死亡したとされるが、小説では館長は死なず逃亡している。
その後シーブック達がスペースボートに乗るまでの足として利用されたが、最終的にベルガ・ダラスのショットランサーを受けて沈黙し、そのまま放棄された。
- なお、正式に採用はされなかったとはいえ、「採用候補の実験機」だったこの機体が劇中で使い物にならなかったのは、ロイ・ユングの保管の仕方にも問題があったと思われる。彼は「軍人」ではあっても「整備兵」ではなかったのだろう。
【コメント】
- ちなみに1/100キットの箱には、ガンタンクの背景に博物館の展示品としてNT-1、ケンプファー、ハイゴッグ、リックドム鵺、量産型ガンキャノンが並んでいるのが確認できる。
※現在投稿停止中のため説明やコメントの追加は出来ません
|
不適切な表現や明らかな間違い、及び誤字脱字等を発見した方は
「連絡掲示板」へご連絡下さい。