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No.1539/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ エイプリル -(2012/08/06(Mon) 21:15:16)
そして翌日・・・といっても朝の３時頃のことだった。ブライトのもとに一本の電話があった。
ブライト「誰だ?こんな深夜に・・・」　　　ガチャ
グエン「もしもし。こちらはグエンです。ブライト校長ですね。実は、昨日の夜ブラックドールの話をしましたよね？あれにとてもよく似た紫の大きなMSが発掘されたのです！いまそちらに写真を送りますね。」
送られてきた写真には想像通りサイコガンダムMK−�兇了僂�あった。
しかし、ブライトはその後ろのものに目が行った。
ブライト(これは・・・まさか！)
それは遠くてよくわからなかったが、ブライトには確かにそれがMS・・・
リボーンズガンダムに見えた。
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No.1524/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ 赤い流星 -(2012/08/02(Thu) 11:06:11)
ブライト「・・・しかしグエン君。何故我々を受け入れてくれたんだ？」
ブライト校長はコーヒーを飲みながら聞いた。生徒達は今は夕飯でいない。
グエン「確かに我々はガンダム学園の様にMSがありませんでした。ですが、今の我々には
ローラと新たな力があるのです！」
自信満々で返答したグエンは、校長に一枚の写真を差し出した。見るとMSのようだ。
グエン「先日、マウンテン・サイクルで採掘されました。我々は『ブラックドール』と呼んでいます」
ブライト校長は絶句した。このMSは恐らくサイコガンダムだ。危険な代物だと校長は感じた。
グエン「ご心配は無用です。これとホワイトドールがあれば、我々は無敵なのですから」
どこか恍惚とした表情で、グエンは頷いている。ブライト校長は、不安になった・・・
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No.1506/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ ＥＷＦＴ -(2012/07/29(Sun) 21:32:46)
案内されたバナージ達は、そこに並ぶ豪華な夕食の前に目を輝かせた。
ロラン「いっぱい作ってあるので、好きなだけ食べていってください」
言い終わる前に、ガンダム学園の面々は飯に向かって走り出していた。
バナージ「へぇ、うまいなぁ！」
アレルヤ「ホント、学園の食堂並みにおいしいね」
ユージ(いましたよね？)「DEAD！マウイ棒とマメッコーラがあればもっと最高だぜ！」
舌鼓をうつバナージ達。彼らはこの時だけは、今までのことを忘れることが出来た・・・

オマケ：祝！130レス突破！と、いう事で今回は2-G組を一部ご紹介！！

カミーユ・ビダン――2-G組の生徒。アムロ同様、高いＮＴ能力を持つ。乗機はΖガンダム。
　　　　　　　　　　　　 過去に触れられると見境なく修正をする癖がある。
ジュドー・アーシタ――ＮＴ能力がある。乗機はΖΖガンダム。
　　　　　　　　　　　　　 明るい性格であり、よくバナージやガロードとつるんでいる。
ドモン・カッシュ――流派東方不敗の使い手。乗機はゴッドガンダム。
　　　　　　　　　　　 非常に熱い性格であり、体育の東方不敗先生を師と仰ぐ。
ガロード・ラン――高い操縦技術を持つ。乗機はガンダムDX。
　　　　　　　　　　　バナージやジュドーと仲が良い。同クラスのティファに密かに惚れている。
シン・アスカ――学園有数のSEEDの発現者。デスティニーを操る。
　　　　　　　　　　理事の一人であるギルハート・デュランダルが後見人についている。
アレルヤ・ハプティズム――乗機はガンダムハルート。たまに不良「ハレルヤ」が表れる。
ティエリア・アーデ――乗機はラファエルガンダム。自分のPCを「ヴェーダ」と呼ぶ。
アセム・アスノ――「スーパーパイロット」の称号を持つ。乗機はガンダムAGE-2。
　　　　　　　　　　　 理事の一人であるフリット・アスノの息子で、敵のゼハートとは旧知の仲。
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No.1505/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ みくろっと -(2012/07/29(Sun) 20:08:31)
今回は130レス目前という事で、一回本編を中断して、今までの128レスのまとめをしようと思います。

あらすじ
工業コロニー『インダストリアル7』のアナハイム高専に通っていたバナージ・リンクスは、ある日、人工太陽の近くを漂流していた少女をプチモビで救助したが、不時着した所が高専の校長の車の上で、少女を助けたことも信じてもらえず退学となった。
しかし、その瞬間を目撃した『ガンダム学園』の校長ブライト・ノアの好意によって、ガンダム学園へと編入された。
当初は、一癖も二癖もあるクラスメートや特殊すぎるカリキュラム、更には理事会に目を付けられるなど、周囲に翻弄されていたが、次第に学園の日常に溶け込んでいった。
同級生のアムロの提案によって、希望者のみで地球に降り、デビルガンダム軍団の出現、リボンズ・アルマーク率いるイノベイド・ヴェイガン連合の襲撃、更にはフロスト兄弟の学園への逆襲など、幾多もの戦いを振り切り、交換留学生がいる北アメリカのミリシャ学園へとやって来たのだった。

主要登場人物
・バナージ・リンクス
主人公。2年G組所属。
NTでありXラウンダーでもあるSEEDを持った純粋種のイノベイター。高い能力を持ち、理事会からも注目される。ユニコーンを使用するが、臨時でエクシアも使用する。
・アムロ・レイ
バナージの同級生。
高いNT能力を持つ。校長であるブライトとは仲が良いようだ。乗機はHi-νガンダム。
・刹那・F・セイエイ
バナージの同級生。
イノベイターであり、パイロットとしても優秀。乗機はダブルオークアンタで、臨時でダブルオーライザーも使用する。エクシアを所持していたが、使用していたのかは不明である。
・ブライト・ノア
ガンダム学園校長。
バナージを学園に導いた人物である。地球降下を行った際にはホワイトベースの艦長を務め、戦いを乗り越えたことから、高い指揮能力の持ち主と思われる。

注意：独自解釈が含まれています。これが絶対というものは無いので悪しからず。
次で130レス目です!!我らがガンダム学園はどこまで行くのでしょう!!
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No.1500/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ ＥＷＦＴ -(2012/07/29(Sun) 11:51:21)
グエン「ようこそおいでくださいました、ブライト校長」
近くの格納庫に戦艦を収め、学園に足を運んだブライト校長達を真っ先に迎えてくれたのは、
交換留学生である3年生グエン・サード・ラインフォードと、バナージ達の隣のクラス生である
ロラン・セアックだった。
ロラン「皆さん、色々大変だったでしょう。夕食の準備をしてあります。休んでいってください」
ジュドー「マジでか！？やったぜ！」
ガロード「早く行こうぜ！皆！」
バナージ達ははしゃぐ2人に促され、奥の部屋に向かったのであった・・・

オマケ：このレスも130回目前！という事で、ガンダム学園を勝手に整理しました。
　　　　 今後レスする時の参考にどうぞ

・ガンダム学園――とあるコロニーに存在する学校。小等部、中等部、高等部がある。
　　　　　　　　　　　　教育プラグラムは充実しており、2年生からは自分のMSを所持可能。
　　　　　　　　　　　　卒業生は、名だたる著名人となって社会を支えている。

・2-G組――ガンダム学園高等部2年生のクラスの1つ。担任はシャア・アズナブル、
　　　　　　　 副担任はミスター・ブシドー。ガンダム学園内で最も優秀な生徒が多いが、
　　　　　　　 問題児も多数・・・。以下が分かっている生徒である。
　　　　　・アムロ・レイ　・カミーユ・ビダン　・ジュドー・アーシタ　・ドモン・カッシュ　・ガロード・ラン
　　　　　・シン・アスカ　・刹那・F・セイエイ　・アレルヤ・ハプティズム　・ティエリア・アーデ
　　　　　・沙慈・クロスロード　・アセム・アスノ　　・マリー・パーファシー　　・オードリー・バーン
　　　　　・ユージ・アルカナ　　・カトル・ラバーバ・ウィナー　　・バナージ・リンクス(転校生)

・理事会――平たく言うとガンダム学園の上層部である。その存在は一部の人間にしか
　　　　　　　　分かっていない。以下が理事会のメンバーである。
　　　　　・ギレン・ザビ　・キシリア・ザビ　・ドズル・ザビ　・カーディアス・ビスト　・フル・フロンタル
　　　　　・トレーズ・クシュリナーダ　・ギルハート・デュランダル　・フリット・アスノ

・オーガスタ学園、私立ネオ・ジオン学校、私立ザフト高校、ミリシャ学園
　　　　　　――ガンダム学園と交流のある学校。互いに交換留学生を出し合っている。
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No.1498/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ 赤い流星 -(2012/07/29(Sun) 10:20:59)
バナージの乗るエクシアと刹那の駆るクアンタは、ヴァサーゴとアシュタロンを圧倒していた。
バナージ＆刹那「「ウォォォォォ！！」」
二人が叫びながら突き出した実体剣が、ヴァサーゴの腕と足を切り裂いた。
オルバ「兄さん！よくも兄さんを・・・！」
実兄を傷つけられたオルバは、がむしゃらにギガンティックシザーズで相手を狙うが、
エクシアのビームに翻弄されてしまう。
シャギア「オルバよ、一回引くぞ。焦っては駄目だ。まだチャンスはある」
オルバ「くっ・・・わかったよ、兄さん」
ヴァサーゴとアシュタロンは、執拗に襲いかかってくる相手を牽制しつつ、
その宙域を離脱した。

フラウ「敵、後退して行きます」
ブライト「そうか。よし、MS回収後、速やかにこの空域を離脱するぞ！」
ガンダム学園は、直ちにそれぞれの作業に取りかかった、ハズだった・・・

刹那「バナージ・リンクス！お前はガンダムではない！」
バナージ「いや、あれは流れで言っちゃったんであって・・・」
刹那「問答無用！貴様を駆逐するッ！」
バナージ「この・・・分からず屋ァ！」
次の瞬間、エクシアとクアンタが真正面からぶつかった。
傍目から見ると、それはガキの喧嘩にも見えた。
ブライト「左舷、うるさいぞ！貴様ら、何ケンカしてんの！！」
やがて、ブライト校長の激が飛ぶまで、彼らはガンダムで殴り合いを
続けたのであった・・・
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No.1496/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ みくろっと -(2012/07/28(Sat) 21:12:00)
オルバ「何だ…あのMSは…?」
シャギア「トランザムだと…GNドライヴ搭載型のガンダムか。だが、まだ不慣れなようだ。勝機はある。残念だが、彼には消えてもらおう。」
ヴァサーゴのメガソニック砲がエクシアに向けて放たれた。巨大なビームが通った跡には、エクシアが忽然と消えた。一部始終を見ていた艦橋のクルーも、フロスト兄弟も、エクシアが遥か下の海へと落とされたと確信した。二人が勝利を確信し、再びサテライトランチャーを放とうとしていた。
オルバ「今度こそ…奴らに見せつけよう。僕らの憎しみを!」
シャギア「勿論だ。この憎悪に満ちた日々に終止符を打つ!」
マイクロウェーブをチャージし終え、その砲門にエネルギーが集束する。
その時、後方に残像を生みつつ、ヴァサーゴとアシュタロンに切り掛かる赤いMSが現れた―
バナージ「見つけた…世界の歪みを!あんた達がその元凶だ!!」
2機を切り上げたエクシアは、後ろへ下がって距離を置いた。まるで、メガソニック砲やサテライトランチャーを誘い出すかのように。
シャギア「あのまま大人しくしていれば良かったものを…」
オルバ「わざわざやられに来たのかい?」
案の定、エクシアめがけてビームの雨が降り注ぐが、エクシアは全ての攻撃をヒラリトかわし、逆にセブンソードをヴァサーゴに突き刺す。
シャギア「何…!?」
バナージ「俺が…ガンダムだァ!!」
バナージがセリフをキメたその時、怒号が飛んできた。
???「違う!お前が、ガンダムであるものかァ!!俺がァ!!ガンダムだァ!!!」
ホワイトベースからその怒号と共にクアンタに乗った刹那が現れた。2人は必然的にヴァサーゴとアシュタロンを挟み打つ形となった。
バナージ「やってやる…俺がァ!」
刹那「俺たちが!!」
バナージ&刹那「ガンダム学園だ!!!」
その叫び声とともに二つのガンダムが憎悪に満ちた兄弟と対峙したのだった――
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No.1495/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ ＥＷＦＴ -(2012/07/28(Sat) 18:09:03)
ホワイトベースのはるか下方。そこには、ガンダムヴァサーゴ・チェストブレイクと
ガンダムアシュタロン・ハーミットグラブの姿があった。
オルバ「いよいよだね・・・兄さん」
シャギア「ああ・・・私達がガンダム学園に雪辱を晴らす機会が遂にやってきた・・・！」
彼らの声が昂っているのには理由があった――

かつてフロスト兄弟は、ガンダム学園が誇る優秀な生徒だった。
だが、とある試験で重大な欠点が見つかり、2人は落第者を示す「カテゴリーF」の烙印を
押された。兄弟は嘆き悲しみ、自分達をここまで貶めた学園を憎んだ。
やがて彼らは学園を自主退学し、家に閉じ籠り、退廃的な生活を送っていた。
そんな彼らに、ある人物が復讐の舞台を与えてくれたのだ――

シャギア「マイクロウェーブ、照射・・・！！」
天空に浮かぶ衛星から、一直線に光が突き進んでくる。光――マイクロウェーブのチャージが
終了した瞬間、彼らは強大な威力を持つ破壊兵器、サテライトランチャーを発射できるのだ。
勝利は目前。フロスト兄弟がそう思った時だった。

雲を突き抜け、目にも留まらぬ速さで赤い流星のようなものが落下してきた――

バナージ「くっ、ぐおおおおお！！」
コックピットで、バナージは唸っていた。だが、その眼は確実に2機のガンダムを捉えていた。
バナージ(トランザム・・・思った以上に凄いな・・・)
高揚感が込み上げてくる。微かに乾いた唇を舐め、バナージは叫んだ。
バナージ「戦闘に移る！ガンダムエクシア、バナージ・リンクス、目標を駆逐しますッ！」

次回、新旧ガンダム学園のトップが火花を散らす！
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No.1468/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ みくろっと -(2012/07/23(Mon) 21:11:27)
北アメリカへは太平洋を渡ることとなる。この間に奇襲を掛けて来ないとも限らない。そのため、四六時中4名ずつ交替でホワイトベースとアークエンジェルの周囲を見張っていた。
バナージもエクシアで出撃して索敵を続けていると、所属不明のMSが2機、背後から迫って来ていた。向こうもこちらに気づいたらしく、速度と高度を落とした。
バナージはすぐさまホワイトベースへの通信回線を開いた。
バナージ「所属不明のMS2機が接近しています!!」
ブライト『何!?索敵班!!解析急げ!』
回線越しに、ブライトの声が聞こえる。
一方のホワイトベースでは、解析作業が済んだところであった。
フラウ「敵機照合!新地球連邦軍所属、ガンダムヴァサーゴ・チェストブレイク、ガンダムアシュタロン・ハーミットクラブです!!」
ガロード「ヴァサーゴとアシュタロン!?まさか…フロスト兄弟か…!」
偶然ブリッジにいたガロードは驚愕した。彼らはガロードがかつて住んでいたところの近所に住んでいたのだが、人間不信であまり表に出るような人物ではなかった。偶然か必然か、その兄弟が、ガロードのいる艦へと向かってくるのであった―
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No.1457/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ ＥＷＦＴ -(2012/07/22(Sun) 23:47:04)
バナージは周囲を見張っていた。時々場所を変えつつ周囲に敵影がないことを確認する。
その過程で、バナージはこの機体が案外使い易いことに気が付いた。追従性はいいし、
機動性も申し分ない。第3世代機にカテゴライズされるはずのエクシアがこれならば、
ダブルオーライザーやクアンタはどうなるんだと、バナージは興味を抱いた。
バナージ(次の戦闘のとき、しらばっくれてクアンタで出撃してみようかな・・・)
不届きな考えが脳裏をよぎったとき、通信機が音を立てた――

ブライト「昨夜のヴェイガンの奇襲の事を考えると、また奴らが襲ってこないとは考えにくい。
　　　　　 そうなったとき、また戦闘になればサンクキングダムが蹂躙されてしまう。それを
　　　　　 防ぐために、我々は15：00にサンクキングダムを出発。進路を北アメリカにとる！」
ガンダム学園の面々が艦橋に集まると、ブライト校長がそんなことを言った。
アムロ「北アメリカということは、ミリシャですか？」
ブライト「ご明察。交換留学生である『ミリシャ学園』のグエン・サード・ラインフォード君が我々を
　　　　 匿ってくれるらしい。今はこの好意にあやかるしかあるまい。異論のあるものは？」
異論を上げる物は一人もいなかった。ガンダム学園の生徒たちは、すぐ準備に取り掛かった。

出発する十数分前、ヒイロはリリーナに呼び止められた。
リリーナ「ヴェイガンの方たちが何をしようとしているか分かりません。ですが、出来るだけ
　　　　　 戦闘は避けるようにしてください」
ヒイロ「・・・・・・了解」
そんな2人の会話を、隠れて見る輩がいた。ジュドーとガロードである。
ジュドー(・・・まさか生徒会長とこんな関係だとはな・・・)
ガロード(・・・でも意外とお似合いたわぁ・・・ヤベェ、笑えてきた)
そのとき、彼らは殺気を感じた。2人は、嫌な予感がした・・・

数十分後、ホワイトベースとアークエンジェルはサンクキングダムを飛び立った。
その道中、医務室に哀れな2人組が担ぎ込まれたことは、言うまでもない――
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No.1456/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ みくろっと -(2012/07/22(Sun) 20:21:52)
ヴェイガンの奇襲がクアンタとゼロの活躍により阻止された翌日、朝食の席での戦果発表が行われた。
バナージ「…で、二人とも、大丈夫だったのか?」
ヒイロ「ああ。見ての通り二人とも手も足もついている。MSも損傷は無いから全く以て問題は無い。だが…」
刹那が続ける。
刹那「勿論奴らがここで身を引くわけが無い。体勢を立て直してすぐにでも奇襲を掛けて来るだろう。」
バナージ「そうだな。でも、相手の動きを察知できなければ、対処できないな。」
ヒイロ「大丈夫だ。デュオがヴェイガンの通信回線を拾っている。有事の時はいつでも対応できるようになっている。」
アムロ「そうか。でも、最大の警戒はした方がいいだろうな。」
バナージ「じゃあ、艦の周りをMSで見張るんだ!」

そうして、ホワイトベースとアークエンジェルの周囲に交替でMSが見張りとして4機ずつ出た。…のだが。
バナージ「アストナージ先生!ユニコーンが使えないってどういう事です!!」
アストナージ「すまない。何分機構が特殊だからな。今回はエクシアを使ってくれ。刹那もそれでいいよな?」
刹那「ああ。構わない。」
アストナージ「という訳だ。いいか?」
バナージ「ええ…」
こうして、バナージは渋々エクシアに乗りこみ、見張りに赴いたのだった…
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No.1451/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ ＥＷＦＴ -(2012/07/20(Fri) 23:22:58)
サンクキングダムのはるか上空には、ヴェイガンの戦艦が滑空していた・・・

リボンズ『そちらの準備は出来ているかい？』
ゼハート「あと20分後には出撃可能だ。奴らもこの奇襲には気付いていないだろう」
リボンズ『そうか。なら準備が完了出来次第行動に移してくれ』
それだけ言うと、リボンズは通信を切った。ゼハートは振り返った。
モニターには、あまりにも無防備なホワイトベースとアークエンジェルの姿があった。
ゼハート「よし、作戦開始。マジシャンズ8を出・・・」
言いかけたその時だった。

ズドォォォォォォォオォォォォォォ！！！轟音と共に太い光条が突っ込んできた――

兵士A「ぜ、前方にに高熱源体反応！数2、ライブラリ照合・・・ガンダム学園所属MSです！」
余りにも予想外の事態に、ヴェイガン側は大きく揺らいだ。その隙を逃さず、空に浮かぶMSが
一気に急接近してきた。2機のMS――W0とダブルオークアンタはそれぞれ手に把持した武器を
振るい、次々とMSを切り裂いていった。
ゼハート「クソ！このままではやられる！一時撤退だ！急げ！」
この迅速な判断に、だれも逆らう者はいなかった。彼らは直ぐに行動を開始した・・・

刹那「情報通りだったな・・・」
ヒイロ「ああ・・・デュオたちにハッキングをさせていたのが幸いした・・・」
刹那「校長たちに言わなくて良かったのか？一歩間違えれば大惨事だった」
ヒイロ「大したことではない。奴らの気勢を削ぐくらい、俺たちだけで十分だ・・・」
敵が消えた宙域で、ヒイロと刹那はそんな会話を繰り広げた。

バナージ達がこのことを知ったのは、次の日の朝食のときである・・・
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No.1450/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ ミスター・武士道魂 -(2012/07/20(Fri) 21:33:04)
ティエリア「この状況をアークエンジェルにも知らせておいた方がいい。」
ブライト「そうだな。よし、回線開け！」

キラ「…だって。」
アスラン「捨て駒か…相当ひどいことを考えるもんだ。」
シン「それで、何人人を殺しているのか分かってるのか？」
アセム「分からないと思うさ。自分がよければそれでいい奴なんだ。あいつは。」
ミリアリア「こちらに着艦を求めるモビルスーツが3機、回線開きます。」
シン「レジェンド！　それにインパルス！」
アスラン「もう1機は…！ハイネ！」
着艦を求めたのはレイの乗るレジェンド、ルナマリアの乗るインパルス、そしてハイネのグフイグナイテッドだ。

ハイネ「ぎりぎりで逃げてきた、俺たちは。」
レイ「すまない。急に着艦を要請して。」
シン「大丈夫さ！仲間も増えたし。」
アスラン「ところで、イザークたちは？」
ハイネ「そちらの学園に避難している。」
キラ「地球にいる間は何も起こらないといいけど…」
キラは不吉めいたことを口に言う。
そして数時間後…地上にいるイノベイター操るアロウズの奇襲作戦が行われるということをまだ誰も知らなかったのである…
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No.1449/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ みくろっと -(2012/07/20(Fri) 20:41:43)
陽が地平線の彼方へと沈み、サンクキングダム跡の廃墟たちを月が優しく包み込んでいた。その頃、ホワイトベースでは、勝利の余韻に浸り羽を休める戦士たちをよそに、ブライトが一人、ブリッジで思案に暮れていた。
それを察したのか、アムロがブリッジに来た。
アムロ「校長、どうしたんだ。一人で考え事なんて、らしくないぞ。」
ブライト「いや…今日の事なんだけどな…どうもおかしかったからな。」
アムロ「ああ。いくらデビルガンダムに梃子摺ったとはいえ、速すぎるだろう?」
ブライト「その通りだ。いくらここを厳重に張っていようが、OZに関してはリーオーを20機も即座に用意できるものなのか。」
???「可能かもな。」
アムロ&ブライト「え?」
そこにはノートPCに向かいながら話すティエリアの姿があった。
ティエリア「もし外部の誰かが奴らに指示すれば…な。」
ブライト「じ…じゃあ、誰なんだ?」
ティエリアに代わってアムロが答えた。
アムロ「恐らくは、例によってリボンズ達だろうな。」
ブライト「だが、奴らはOZやティターンズのMSを躊躇せずたたき落としたんだぞ!」
ティエリア「捨て駒、だったんだろうな。」
アムロ「奴らにそれを知らせずに集めておいたんだろう。じゃなければ集まる筈もない。」
ティエリア「だな。それに今まで幾度となく潰しに掛って来た奴らだ。また何時刺客を送り込んで来られてもおかしくはないさ。」
周囲の喧騒をよそに、ブリッジには戦慄が走った。
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No.1411/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ 赤い流星 -(2012/07/06(Fri) 21:43:42)
ゼハート「増援だと・・・！」
予期せぬ事態に、ヴェイガン部隊はうろたえた。その一瞬の隙をついて、防戦一方だった
ガンダム学園がその牙を剥いた。元々ガガを落とすことで戦局を有利に進めてきたのである。
それが無くなってしまえば、彼らの戦略は総崩れである。故にゼハートは決断した。
ゼハート「全機、撤退するぞ！無用な犠牲を増やすな！」
デシル「ふざけるな！負けたまま帰るってのか！」
ゼハート「ここでは私が指揮官だ！命令には従ってもらいます、兄さん！」
有無を言わせぬ口調だった。「畜生がぁぁぁぁ！！！」というデシルの叫びが木霊した。

バナージ「撤退・・・してくれたのか・・・？」
弾幕を張りながら後退していくヴェイガン部隊を、バナージは驚きの目で見た。
アムロ「正しい判断だ。あのままでは全滅するだけだからな」
アムロがそのように分析した。上空からホワイトベースとアークエンジェルが近づいてきた。
いつの間にか、太陽が沈もうとしていた・・・
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No.1400/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ ＥＷＦＴ -(2012/07/02(Mon) 23:02:34)
リボンズの戦法にバナージ達が苦戦を強いられた頃、ヒイロはリリーナを戦火が及ばない
場所へと降ろしていた。
ヒイロ「ここから避難民のいる場所まで大した距離はない・・・お前は奴らの所にいてやれ」
リリーナ「ヒイロ、私は何も出来ませんでした。デビルガンダムから国を守れなかった・・・！」
ヒイロ「気にするな。お前は十分やれることをやった。後は俺に任せろ・・・」
それだけ言うと、ヒイロはハッチを閉じ、W0を戦闘の続くエリアへと飛翔させた。
リリーナは、いつまでもその軌跡を見ていた・・・

バナージ「くそ！埒が明かない！」
バナージは荒い息を吐いた。空から流星の如く降り注ぐガガは、休む間もなく次々とこちらに
襲いかかってくる。知らず知らずバナージ達は、一か所に集中していた。
ジュドー「マズイって！このままじゃパワーが・・・！」
ガロード「くそ！こんな時に限って月が出ていないなんて！サテライトキャノンが撃てねぇよ！」
アセム「無駄口を叩いてる暇があるなら迎撃しろ！」
無線越しに仲間たちの怒号が響く。状況は最悪だった。もう駄目か・・・諦めかけたその時、

ガガの豪雨がピタリとやんだ――

唐突な事態に、バナージに限らず、敵も困惑した。その時、ヒイロの冷静な声が聞こえた。
ヒイロ「ガガが発射されていた地点は増援部隊が片づけた。そろそろ降りてくるぞ・・・」
降りてくる？バナージがその意味を図りかねたとき、上空から5つの「流星」が落ちてきた。
アムロ「デスサイズヘル、ヘビーアームズ改、サンドロック改にアルトロン、そして
　　　　 ストライクフリーダムか・・・・・・よし！キラ！すぐに乗機を乗り換えろ！反撃に移る！」

次回、反撃開始！
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No.1399/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ みくろっと -(2012/07/02(Mon) 21:40:48)
OZとティターンズのMSを殲滅したMS――それはゼハート・ガレットの真紅のMS『ゼイドラ』、デシル・ガレットの漆黒のMS『クロノス』、そして、それに続く大量のドラドだった。
それらはヴェイガンのMSであり、リボンズ・アルマーク率いるイノベイド・ヴェイガン同盟軍が駆けた奇襲であることを示すのに十分な要素である。
ブライト「リボンズ…奴の手のひらで踊らされただけか…」
アムロ「悔んでいても仕方は無い。今は奴らを潰すしか道は無い。だろう。」
ブライト「ああ。よし、総員、第一戦闘配備。MS部隊を展開。ヴェイガン舞台に応戦しろ!」
その言葉を合図に、格納庫より全員のMSが順に射出された。
MSが出揃い、サンクキングダムは修羅場と化した。
フィンファンネルが飛び、大量のドラドが瞬時に斬られ、ビームが飛び交い、ドラドの破片が地に落ちる。
学園側が圧倒的に有利、このまま勝てる――誰もがそう思ったその時だった。
周囲に何かが宇宙(そら)から落ちてきた。それらは、流星群にしては不自然なものだった。赤い光を放ち、粒子のようなものが発生している。
バナージはこれを見たことがあると認識した。そして、記憶の中から導き出された答えが、通信回線を通して仲間のコクピットにこだまする。
バナージ「ガガだ!!リボンズがガガを落としてきたんだ!!」
その言葉が発せられた瞬間全機の動きが凍りついた。
アムロ「ガガだって…!?」
刹那「リボンズ…新たな手段で潰しに掛って来たか…」
リボンズの報復は、刻一刻と進んでいくのだった。
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No.1397/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ ＥＷＦＴ -(2012/07/01(Sun) 22:53:22)
ブライト「相手はエリート揃いだ！気を抜くんじゃないぞ！」
ブライト校長の言葉で艦橋内は緊迫感に包まれた。やる気十分――そう思った時だった。

？？？「ガンダム学園、並びにOZ・ティターンズ連合軍の皆さん。私はサンクキングダム王女、
　　　　　リリーナ・ピースクラフトです」

突然、全周波で通信が入った。同時に上空から鋼鉄の天使――W0が舞い降りてきた。
どうやら彼女は、ヒイロと共にコックピットの中にいるらしい。リリーナの明瞭な声は
聴こえ続ける。
リリーナ「サンクキングダムは『完全平和主義』を唱えております。私はガンダム学園の救援に
　　　　　 は感謝しておりますが、戦闘をすることは許しはしません。ピースクラフトの名におい
　　　　　 て命じます。戦闘をしないでください！戦いからは何も生まれないのです！」
切実な想いがこもった言葉は、両軍の動きを止めた。そして、ブライトの元に通信が入る。
発信者は、格納庫にいるバナージ達だった。
バナージ「校長！この戦いは余りにも無意味すぎます！戦って何を得するんですか！」
アムロ「校長、冷静になるんだ。この流れ、妙だとは思わないか？」
ブライト(確かに、OZはトレーズ理事が創設した組織だ。ティターンズにしても、我々の情報を
　　　　　掴むのが早すぎる。まるで、誰かの意図で引き寄せられているように・・・)
ブライトが結論を出す前に、事態は急変した。
フラウ「ぜ、前方のティターンズとOZのMSの反応が消えていきます！あ、新たな熱源反応！
　　　　 これは、ヴェイガンのMSだと思われます！」
フラウのその言葉は、ブライトに「嵌められた」という考えを弾き出すのには十分すぎた・・・
そう。彼らは、リボンズ達イノベイド勢力の罠にかかってしまったのだ！

果たしてガンダム学園は、この窮地を切り抜けられるのか！？続く・・・
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No.1396/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ みくろっと -(2012/07/01(Sun) 21:52:53)
全MSが母艦へ戻り、出発しようかというときに、ホワイトベースに通信が入った。
フラウ「校長、通信です。」
ブライト「つないでくれ。」
???『サンクキングダムに侵入している戦艦2隻に告ぐ。こちらはティターンズ艦隊のガルダ級である。ここはOZが管理し、ティターンズが防衛網を張る区域である。地球連邦政府に事前に届け出ず当区域に侵入することは国際軍事保安法に抵触する。こちらは直ちに武力鎮圧を開始する体制である!!繰り返す、サンクキングダムへの無断侵入は国際軍事保安法に抵触し、武力行使が認められる!!』
ブライト「我々は本区域へと侵略目的で侵入したわけではなく…」
ブライトが言い終わる前に、ティターンズ兵は切り返した。
ティターンズ兵『先程、区域内で爆発音が幾度となく発生した。これはMSによる侵略行為と断定したまでだ。』
ブライト「貴様は人の話を聞くことが出来んのか!!我々は侵略目的で侵入したわけではない!!デビルガンダムによる破壊活動を抑止したまでだ!!」
ティターンズ兵『言い訳をすることだけは一丁前だな、下賤なスペースノイドのエリート気どりが。』
ブライトは激怒した。ティターンズ兵の傲慢な態度に遂に怒りを顕わにした。
ブライト「貴様はいい!!そうやって人を見下していれば気が済むのだからなぁ!!」
ティターンズ兵『何を言うか。デビルガンダムなどというふざけたMSが何処にあるものか。どうしても退かないのであれば、貴様の艦を沈めてやる。覚悟するのだな。』
そう言い残し通信は切れた。
フラウ「大量の熱源体が接近!!ティターンズとOZのMSです!!」
ブライト「機体を解析しろ!!」
フラウ「マラサイ4機、バーザム5機、バイアラン2機、ハイザック10機、アッシマー1機、リーオー、20機、エアリーズ5機、ビルゴ5機、計52機が接近中!!」
ブライト「総員、第一戦闘配備、ミノフスキー粒子を戦闘濃度で散布、主砲照準、敵輸送艦、MS隊を発進させろ!!」
矢継ぎ早にブライトは指示を出し、本気で潰しに掛って来たティターンズとOZへの迎撃体制を整えた。
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No.1395/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ 赤い流星 -(2012/07/01(Sun) 20:20:09)
ドモンの駆るゴットガンダムは、最大全速でデビルガンダムに組み付いた。
コックピットの中でドモンは叫ぶ。
ドモン「レイン！お前はそこにいてはいけない！俺のところに来い！レイィィィィン！！」
彼の声帯を破らんはがりの大声は、悪魔の動きを止めた。同時に光が溢れ出たと思いきや、
デビルガンダムを突き破って何かが出てきた。正体は勿論レインである。
ヒイロ「レイン・ミカムラの救出を確認。これよりデビルガンダムの排除に移る・・・！」
言うや否や、ウイングゼロは宙に舞い上がり、ツインバスターライフルを発射した。
ビームは轟音を響かせながら、完全に停止したデビルガンダムを呑み込んだ。
一瞬の間の後、悪魔は大爆発を起こした。
ヒイロ「デビルガンダムの消滅を確認。任務完了・・・」
ヒイロの終始変わらぬ声は、ガンダム学園の勝利を意味するものだった。
バナージは安堵の息をついたのだった・・・
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