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No.1887/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ EWFT -(2013/06/21(Fri) 20:56:03)
理事会からの招集が終わり、帰りの途につこうとしたバナージは、キラに呼び止められた。
キラ「ねえバナージ。学園祭でG組は何をする予定なの?」
バナージ「ああ、それならやっと決まりましてね・・・」
そして彼はキラに対し、数時間前に決定したクラス企画の概要を話し始めた・・・

――数時間前――

一同「MSを使って歌う?」
ベッドに横たわる青年の提案に、アムロやカミーユ達は少し虚を突かれた顔をした。
提案者の青年――アセムは続ける。
アセム「ほら、最近話題になってるだろ?MSの掌でパフォーマンスするあの人。えーと・・・」
シン「ミーア・キャンベル?」
アセム「それ!高校生歌手のラクス・クラインと瓜二つで、忠実に歌とか再現してるよな」
ガロード「で、なんで歌なワケ?」
アセム「G組の面子って、かなり歌が巧い人いっぱいいるんだよな。それに演奏も中々の
     ものだし。どうせならその長所を存分に引き出せると思うし・・・って事でミーアの
     様な感じでやれないかな?って」
ほお、とティエリアが感嘆の声を上げた。アセムは続ける。
アセム「で、ただ歌うんじゃなくて、学園特徴の『モビルスーツ』を使う。周りで歌うだけでも、
     かなりインパクトはあると思うよ?MSや楽器は学園に沢山あるし、掛かる費用は
     音響の機械位でかなり少ない。人が来るのはもう必至でしょ。どうかな?」
完璧な理論と流れる様な説明に、バナージは只々圧倒された。そして。
ジュドー「良いじゃん!俺ギターならいくらでもやるぜ!やろうよ皆!」
ドモン「俺も賛成だ!俺の熱い歌声!学園中に響かせてやる!」
アムロ「俺も、MCと総合プロデュース位なら務めることが出来そうだ。」
各々から賛成の声が上がる。もちろんバナージも乗り気だった。
アムロ「時間が無いからそれでいくことにしよう。役割分担は明日で即決する。異論は?」
誰からも不平不満の声はない。全員一致で、2-G組のクラス企画は『歌』に決まった――。

(PS:誰も書き込んでくださる気配がなかったので、勝手に決めさせて頂きました m(_ _)m )
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No.1886/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ δ-151835270 -(2013/06/20(Thu) 22:31:06)
  ところかわって、ガンダム学園の理事会室。
カーディアス「本当に実行するつもりですか?」
トレーズ「決定に変更はない。」
フリット「バナージ・リンクス、刹那・F・セイエイ、キラ・ヤマト、アスラン・ザラに至急第4格納庫に集合しろと伝えろ。」
  その決定があったころ、2-G組の生徒は、学園に帰ったころだった。
ピンポンパンポーン
「生徒の呼び出しをします。バナージ・リンクス、刹那・F・セイエイ、キラ・ヤマト、アスラン・ザラ、至急第4格納庫に集合してください。」
ジュドー「バナージと刹那、なんかやったか?」
バナージ&刹那「やっていない。」
バナージ「とにかく行ってみるか。」
刹那「そうだな。」
それで、第4格納庫
刹那「それで、なぜイアンがいる?」
イアン「理事に呼ばれた。」
フリット「またせたな。」
キラ「それで、話というのは?」
フリット「君たちに新装備を渡したいのだ。」
バナージ「新装備とはなんですか?」
フリット「キラ、アスラン両名には、ミーティア、刹那には、フルセイバー、そしてバナ      ージには、フルアーマー用の装備を渡す。そして、リディ君入りなさい。」
リディ「はい。」
フリット「リディ君には、ユニコーンの同型機を渡す。それで、イアンには、クアンタとフルセイバーのマッチングを頼む。」
イアン「りょうかいだ。」
フリット「話は以上。解散。」
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No.1841/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ φ-10283 -(2013/04/28(Sun) 19:49:01)
 その頃、火星ヴェイガン学園の整備エリアでは、ガンダムデルタカイの改修作業が終わろうとしていた。
一般兵「ですが、こんなところへ来てよろしいのですか。イゼルカント様。」
イゼルカント「私のことはいい。それよりも奪取機の改修作業はどうだ。」
一般兵「はっ、ほぼ100%完成であります。それで、なぜこのような名前にしたので      ありますか?レギルスという名に」
イゼルカント「あのコロニーにあるガンダム学園に我らの鉄槌を下すためだ。」
 イゼルカントが言った「レギルス」とは?そしてガンダム学園に何をしようというのか?次へ続く
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No.1818/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ EWFT -(2013/03/08(Fri) 13:09:34)
バナージ「よおアセム!元気・・・か?」
バナージの声が戸惑いを含むものにになっていく。どうしたと疑問に感じたアムロは、
バナージの肩越しに部屋を覗き見た。そこには、アセムと一人の女性がいた。
ジュドーとガロードの「うおぉぉぉぉぉぉ!」という叫びが響いた。
ジュドー「何というシチュエーション!アセムの病室に女子!しかも可愛いだとぉ!」
ガロード「なんてこった!アセムって彼女がいたのか!?」
ストレートすぎだ!思わずアムロは心の中で突っ込んだ。
案の定、女性の頬は瞬時に朱に染まり、アセムも口をパクパクしている。
この失礼な2人をを黙らせたほうがいい。そう判断したアムロは、腕を振り上げた・・・

アセム「大丈夫大丈夫。彼女も帰る直前だったから。でもまあ・・・びっくりはしたな」
アムロに頭を叩かれたジュドーとガロードが「本当ゴメン」と言いながら頭を下げた。
先刻の女性――ロマリー・ストーンと名乗った――は既に部屋にはいない。
「あら、アセムのお友達?じゃあ、お邪魔だから帰るね。お大事にねアセム」と言い残し、
照れながら彼女は部屋を後にしたのだ。
バナージ「でも元気そうで良かった。もう体は大丈夫なのか?」
アセム「お陰様で体調は万全さ。幾つか検査して異常がなかったら退院だってさ・・・
     で、どうしたの?」
アムロ「実はな、学園祭のクラス企画どうするかで今行き詰ってるんだ。
     だからアセムも交えて今決めちゃおうと。あ、期限は明日だ」
アセム「そうか・・・じゃあ早く決定しよう。G組のクラス企画!」

こうして会議は始まった!(出し物は皆さんでご自由にお願いします☆)
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No.1817/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ 赤い流星 -(2013/03/08(Fri) 11:17:14)
シャル・アクスティカは目の前にいる少年に微笑みかけた。
シャル「一年ぶりねフォン。極秘任務お疲れ様」
フォン「ハッ、地球に点在するイノベイド共の秘密基地の探索位で疲れるかよ」
その尊大な口振りも、ギラついた眼も変わってない。そんなことを思いつつ、
シャルは話を本題に移すことにした。
シャル「長期任務からまだ日がたっていないけど・・・また新ミッションよ」
フォン「ソイツぁいい。何だその内容は?」
シャル「学園祭中の警備に三年と二年の一部、そしてOBが参加するけれど、
    フェレシュテに関しては全期間を警備することになったわ。
    秘密組織である私達は、その存在を知られないよう影に隠れて警備を行います」
フォン「面白い。クラス企画より面白そうじゃねえか!」
あぎゃあぎゃあぎゃ!とフォンの笑い声が響いたーー

同じ頃。バナージ達はアセムが入院している病院に着いた。
アムロ「そういえば、セイラ先生はこの病院から派遣されているんだったな」
シン「あのビンタで何人も患者をノックアウトさせたから、学園にとばされたって聞いたけど」
ドモン「そんなに危ないのか?ならばあのビンタ、伝授してもらう価値がある!」
刹那「何故争いに結びつける!分かり合う気はないのか!?」
などと話しているうちに、彼らはアセムがいるという病室に至った。
バナージはノックをした。「はい」と応答が返る。バナージは、目前のドアを開けたーー

次回、遂にアセムとご対面?
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No.1815/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ √‐1516 -(2013/02/24(Sun) 20:39:55)
 そして、その日の放課後2年G組の生徒は、アセムのお見舞いに行った。・・・ただ一人を残して。
フォン「ったく見舞いっつうのもつまんねいから残ったけど、ヒマだな」
???「ハナヨ ハロ ハナヨ ハロ」
フォン「あの声は…874か?」
874「フォン ゲンキカ フォン ゲンキカ」
フォン「お前こそ元気だったか?」
874「ハナヨ ゲンキ ハナヨ ゲンキ」
???「フォン、こんなところにいたのね。」
フォン「あげゃ久しぶりだな、シャル」
ハナヨとシャルは、フォンとどういう関係にあるのか?
 PS:本多 知恵子さん ご冥福をお祈りします。
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No.1814/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ EWFT -(2013/02/24(Sun) 13:56:03)
放課後。校長室でシャア先生はブライト校長と話をしていた。
ブライト「どうかねシャア先生。バナージ君の様子は?」
シャア「とても落ち着いています。2学期から暗くなっていて心配してましたが、
     何か吹っ切れたようで、以前の明るさと鋭さが戻ってきています」
ブライト「ウラキ君がアドバイスを与えてくれたようだ・・・彼が来てくれて本当に良かった」
シャア「同感です。最近は疑似戦闘訓練室や格納庫で一緒にいるのをよく見ます。
     学園祭のクラス企画にも助言を与えてくれているようで・・・」
ブライト「ほう、先生のクラスは何をやるのかね?」
シャア「それが、秘密だそうです・・・」

バナージ「・・・で、本当に何やるの、クラス企画?」
アムロ「うーむ・・・先生に『まだ決まってませーん!』とか言えないしな・・・」
カミーユ「かといって、もう先延ばしには出来ない。明日がクラス企画の提出期限だぞ」
シン「畜生!いいアイディアが全然浮かばねー!」
ため息があちこちから漏れる。すると、それまで黙って話を聞いていたコウが口を開いた。
コウ「俺の時は『学園だから出来ること』ってテーマで、MSを使ったな」
ジュドー「で、先輩はMS使って何を?」
コウ「それは・・・秘密だ。そのまま流用されるのは避けたいからね」
「ちっ」と舌打ちしつつ、ジュドーは机に設置されているパソコンのキーボードを叩いた・・・
と、不意に彼は思い出したように呟いた。
ジュドー「そういやアセムはどうなったんだ?もうICUから一般病棟に移ったんだろ?」
ガロード「ああ、一昨日から一般病棟だってさ」
ジュドー「じゃあアセムのとこいって話し合おうぜ!お見舞いがてらにさ!」
突拍子もない提案だったが、話し合いもマンネリ化していたG組はこの意見に魅せられた。
アムロ「じゃあ、行きますか。アセムのお見舞いに!」

次回、アセム再び!?
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No.1798/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ メルト -(2013/02/03(Sun) 17:41:51)
ウラキ「でも、やっぱりそれでも越えられない壁はある」
バナージ「え?」
ウラキ「俺にも越えられない壁はたくさんあるんだ」
バナージ「ウラキさんの壁…」
ウラキ「俺の元上司だった人たちや、とある場所で出会った隻腕の人、ガトーなんかもそうだ
    …あとは…」
バナージ「あとは?」
ウラキが一層深刻そうな表情でこう言った
ウラキ「…ニンジン、だよ」
しばしの沈黙が二人の間に流れた
バナージ「…はい?」
ウラキ「ニンジンだけはだめなんだよぉぉぉ!!」
バナージ「え、マジっすか(笑)」
ウラキ「笑うなー!」

バナージは、久しぶりに心から笑うことができた
フォン・スパークの宣告がいつも心を満たしていたためか、最近は心から楽しむことができていなかった
バナージは、心の重りが消え去ったような気持ちになった

PS:初参加です
   よろしくおねがいします
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No.1797/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ EWFT -(2013/02/03(Sun) 16:45:29)
学園祭の準備をする傍ら、生徒たちはOB諸氏が行う特別授業を受けることになった。
ロックオン兄弟は「射撃の心得」という講義を、ガトーはパイロットの心意気を説く授業を、
シローはMS隊々長の経験を活かした「指揮官の使命」という内容の講座を行った。
そしてコウは「MSの性能を限界まで引き出す術」という授業を行っていたのである――

コウ「・・・ん?誰かそこにいるのかい?」
放課後。3年生たちへのレクチャーが終わり、一息ついていた時のことである。
コウが呼びかけると、柱の陰から一人の生徒が姿を現した。それは・・・
コウ「やあ、バナージ君じゃないか。そんなとこいないで来なよ」
バナージ「あ、どうも。失礼します」
そう言ってバナージはコウの近くにあった席に座った。
コウ「どうしたんだ?クラス企画の準備はいいのかい?」
バナージ「仲間に任せました。というか、まだ企画段階なんでいなくても大丈夫なんです」
コウ「成程。で、用件は?」
バナージ「実は相談があって・・・」
そしてバナージは、自分が3つの特殊能力に覚醒していること、その能力が干渉しあって
自分の力を抑制していることを述べた。
バナージ「俺、このままだと皆に迷惑かけるんじゃないかって心配で。ウラキさんが
       このような授業してるんで、何かいいアドバイスもらえるかなと思って」
コウは椅子にもたれて話を聞いていた。やがて彼は姿勢を正し、バナージを見据えた。
コウ「俺が思うに、君はしなければならないことがある」
バナージは思わず身を乗り出していた。コウが口を開く。
コウ「理念ってものを考えるんだ。そんな崇高なものじゃなくていい。友を守るために戦う、
    好きな子と一緒にいたい、そんな小さいことでいいんだ。人はそれで強くなれる」
俺がそうだったんだからさ、とコウは小さく呟いた。
コウ「バナージ。君が理念を持ちさえすれば、能力はきっと力になってくれる。必ずね」
コウは確信に満ちた声で言った。俺の、理念。バナージは答えが見えた気がした・・・

PS:コウの助言は、実際にケリィさんが言っていた言葉です( ̄ー ̄)ニヤリ
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No.1790/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ ミスター・武士道魂 -(2013/01/28(Mon) 19:21:44)
???「おいおい、俺たちも忘れるなよ。」
ティエリア「ロックオン兄弟!?」
ニール「防衛の一つや二つやってみせるってね。」
ライル「敵はすべて狙い撃つから安心しな!」
なんて心強いんだ!と一同は思った。
シャア「主な防衛はこの助っ人たちに任せる。なお、各々の機体はすでに整備班に任せている。」
ガトー「我々がこの学園祭を守る!」

朝礼後
ガロード「なあ、助っ人の人たちってかなりの英雄なんだろ!?」
ジュドー「そうだ!あの人たちが在学していた時はかなりの凄腕パイロットなんだぜ!」
一同はかつての英雄たちの話で盛り上がっていた。
これで問題はないなとバナージは思った。
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No.1789/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ EWFT -(2013/01/26(Sat) 22:09:48)
数日後。

シャア「・・・諸君。授業の前に私から2つ連絡事項がある」
朝のHR。今日の日程を軽く言い終えた後、シャア先生は切り出した。
全員の目線が集中したのを確認し、先生は言った。
シャア「まず一つ。これは朗報だ。アセム君が今朝目を覚ました」
えぇー!クラスのあちこちから驚きと喜びの声が上がった。
ジュドー「いやーめでたいめでたい!一時はどうなるかと思ったけどなー!」
ガロード「早速お見舞行こーぜ!皆お土産の金をカンパしろ!」
シャア「ガロード君。彼はまだICUにて治療中だ。担当医のハサン先生によると、
     面会にはもう暫らく時間がかかるそうだ。大人しく待つように。さて次の話だが・・・」
そこで先生は話を切った。その表情が平坦なものになる。クラスに緊張が張り詰める。
シャア「学園祭期間中における学園の警備だが、コロニー軍がこれを拒否した。
     結果、3年生と我々G組が一時的に学園祭の守り手を担うことになる」
先ほどのものとは全く異なる声が響いた。そこには不本意さが含まれていた。
バナージ「そんな・・・じゃあ俺たち、学園祭でクラス企画とか出来ないじゃないですか!」
シャア「心配ない。学園祭が催されるのは3日間。G組はその内の2日目0800から1200
    だけを警備することになった。クラス企画に割く時間は十分にある。そして今回は
    強力な助っ人もいるぞ」
助っ人?バナージが疑問に思った時、先生はドアのほうに「入りたまえ!」と呼びかけた。
ガラガラ、とドアが開き、顔を覗かせた人物達―-

???「ガンダム学園よ!私は帰ってきたぁ!!」

渾身の叫びが教室に響き渡った。G組の面々は思わず「あぁー!」と叫んでいた。
アムロ「ア、アナベル・ガトー!?そして・・・コウ・ウラキにシロー・アマダ!?」
シャア「紹介するまでもないが紹介しよう。ガンダム学園OBにして今を時めくアクション
    俳優、コウ・ウラキ君、アナベル・ガトー君、シロー・アマダ君だ。当日は彼らが
    我々のサポートにあたってくれることになる!」
コウ「皆、心配することはないぞ!」
シロー「俺たちが付いている!心置きなく学園祭を楽しむんだ!」
突然の来訪者に、G組は衝撃を隠せなかった---
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No.1784/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ ミスター・武士道魂 -(2013/01/16(Wed) 19:15:24)
その頃…
リボンズ「学園祭?」
リジェネ「残り1か月と少しで始まるらしい。」
リボンズ「なんなら、またキミがティエリアの格好で行くかい?」
リジェネ「もうやめてくれよ。それより、奪ったデルタカイの改造が行われている。」
リボンズ「どんなMSにするかはあっちの勝手だ。あれは、戦力として必要だから…」

集会後…
ブライト「一応学園祭は開催されることになるがシャア先生、念のためこのコロニーの軍に防衛用のMSの依頼をしてくれないか?最新鋭のクランシェなどは全滅、警備用のMSもない。」
シャア「分かりました。ですが、このコロニーも一度襲撃にあっているのでどのMSかは期待できませんぞ。」
ブライト「一応、私から直接コロニーの軍に話を持ちかける。うまく成立すれば、の話だが。」
シャア「あとは、生徒たちの気持ち次第ですが…」
ブライト「そうだ…」
学園祭まで残り1カ月をきった…
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No.1769/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ 赤い流星 -(2012/12/30(Sun) 11:17:43)
翌日。学園の高等生が体育館に集められた。
ギンガナム「フハハハハ!校長のお話であるッ!」
ブライト「今回は緊急集会ということで集まってもらった。その内容だが・・・」
一拍置いてブライト校長は続けた。
ブライト「学園祭を中止するか否かだ」
えぇ!と各所で驚きの声が上がる。ナタル先生が「静まれ」と咎めた。
ブライト「言わなくても分かるだろう。今はヴェイガン学園が何をするか分からん状況だ。
加えて先日の格納庫炎上。もし学園祭中に同様の事が起こったら、どれだけ被害が出るか」
沈痛な表情があちこちで見て取れた。だが、と校長は更に言い募る。
ブライト「君達がそれでもやりたいと言うなら話は別だ。学園祭中のヴェイガン学園の
動向に注意し、尚且つ来てくださる方々の安全を守る。それが出来るなら私達は止めない。
だがそんなこと出来っこないと思う者もいるだろう。そこで、今この場で学園祭開催の是非を
君達に問う!他人に惑わされるな。自分の意志で決めるんだ」
そう言って校長は少々時間を空けた。そして再び彼はマイクをとる。
ブライト「良いだろうか?ではキミたちに問おう。学園祭開催に賛成の者は起立!」
一瞬間が空いた。そしてブライト校長は颯爽と立ち上がる全生徒の姿を見た。
ブライト「この判断が間違いなのか、それは分からない。だが君達はこの選択をした。
私は君達を信じよう。学園祭は開催する!諸君らの頑張りを見せてくれ!!」
どっと体育館の空気が沸いた。ブライト校長は目を細めて微笑んだ・・・

――学園祭まで後1ヶ月半。
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No.1768/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ EWFT -(2012/12/28(Fri) 19:19:37)
放課後。職員室に行ったバナージはシャア先生に連れられて校長室へ通された――

シャア「・・・落ち着いたかね?」
バナージ「・・・・・・」
シャア「君が怒る理由も分かる。だが彼らは何も知らなかった。故にあんなことになったのだ。
     そして私が何よりいけないと思うのは、君が級友に喧嘩を売ったことだ」
バナージ「じゃあ先生は!あのままアセムへの暴言を言わせ続けてて良かったんですか!」
シャア「そんなことはない。現に私は彼らを止めようと
バナージ「止められてなかったじゃないですか!言わせっぱなしにして!先生は!
      悔しくなんですか!?アセムがあんな風に言われてて・・・悔しく、無いんですか・・・」
バナージは最後まで言い切れなかった。ソファに崩れ落ち、顔を覆う。
どのくらい沈黙が続いただろう。不意に、ブライト校長が口を開いた。
ブライト「バナージ君。人は時として、無自覚に相手を傷つけてしまう。今回みたいに」
諭すような口ぶり。バナージは顔を下げた状態で頷く。
ブライト「だが、それでも人はいつかその過ちに気づき、他者にもっと近づこうとする。
     お互いに、分かり合うために・・・」
バナージは何も言わなかった。部屋から先生と校長が出て行っても。彼は動こうとしなかった。

暫くして、誰かが入ってくる気配がした。顔を上げると、そこには見慣れた少女がいた。
バナージ「オードリー・・・」
オードリー「皆言ってた。『アセムの事疑うなんて悪いことした』って。皆反省してる。
       だからあなたも、元気を出して」
――お互いに、分かり合うために――校長の声が脳裏に甦る。バナージは暴力に打って出た
自分が情けなくなった。そしてその頬を一筋の涙が伝った。バナージは咽び泣いた。
オードリーが傍に来て、彼の背中を優しく擦った・・・・・・
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No.1767/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ みくろっと -(2012/12/28(Fri) 18:21:16)
翌日、緊急集会のことは担任を介して各学級へと伝えられた。G組では、それに加えてアセムの件についても話があった。
シャア「君達に伝えなくてはならないことがある。既に知っている人も多いだろうが、昨晩、イノベイターによる襲撃があった。ガンダムデルタカイと呼ばれるMSを強奪するためのもののようだが、彼らはG組のある生徒を言葉巧みに利用して、破壊活動を行わせた。その利用された生徒は、今日欠席している、アセム・アスノだ。」
教室内にどよめきが起こった。現場に居合わせた生徒はわずか数名。知らなくて当然といった状況である。
「嘘だろ、あのアセムが?」
「あいつが何でそんなことを?」
「何かの間違いじゃないのか?」
様々な方向から言葉が飛び、別の声にかき消され、それらが集まって大きな音の塊となる。そんな中、一際大きな声が飛んできた。
「アセムって、本当は奴らとグルなんじゃないの!?」
それから一瞬教室が静まり返って、そこから音の塊はアセムへの罵言、暴言の類のもので形作られた。
次第に増していく声量とアセムへの敵対意識を持った言葉に、憤りを抑えらねなくなったバナージが立ち上がり、声を荒らげる。
バナージ「お前達、いい加減にしろ!!」
あまりそういった性格ではないバナージが激昂した瞬間、クラスは静まり返った。
バナージ「デルタカイに乗せたのはティエリアに変装したイノベイターの連中だ!それに、デルタカイに乗った奴は強化人間にされるんだ!!あの破壊はアセムの意思じゃない!それでも文句がある奴はまとめて俺にかかって来い!!」
シャア「落ち着け、バナージ君!!体を使う技はニュータイプといえども訓練をしなければ…!!」
バナージ「そんな理屈!!」
その後、本当に乱闘騒ぎになりかねなかったので、バナージは羽交い絞めにされ、平静さを取り戻した後、放課後職員室へと呼びだされることになった。
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No.1766/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ 赤い流星 -(2012/12/28(Fri) 11:23:25)
夜が明けた。そして時間が立つに連れて、学園の被害状況も掴めてきた・・・

ブライト「・・・では、格納庫は八割が全焼、MSは70%が破損したんだな?」
シャア「残ったMSはG組のものと3年のものだけ。クランシェ以下警備用のMSは全滅です」
グラハム「デルタカイは行方不明。唯一分かることは、イノベイターが裏にいることだけです」
ブライト「そうか・・・アセム君は?」
シャア「救出された際に意識が戻ったそうですが、再び昏睡状態に。今は病院です・・」
校長は腕を組んで椅子に凭れた。校長室の窓から、格納庫の無惨な姿が確認出来た。
グラハム「校長!これからどうするのですか!」
ブライト校長は思案顔になった。そして呟く。
ブライト「格納庫は直ぐにでも直る。だが、この状況では学園祭は厳しいものがある」
シャア「ですが、生徒は学園祭を楽しみにしています。中止といったら彼らは落胆します」
ブライト「分かっている。こんな時だからこそやるべきなのかもしれない・・・」
暫く目を瞑っていたブライト校長は立ち上がり、シャア先生とグラハム先生を見据えた。
ブライト「明日、緊急集会を開く。そこで全校生に対して学園祭開催の是非をとる!」

果たして学園祭は開催出来るのか?学園の生徒たちの判断は如何に!?続く!
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No.1765/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ √‐1516 -(2012/12/26(Wed) 12:37:53)
リジェネ「デルタカイを、どうするつもり?リボンズ」
リボンズ「ヴェイガンが新しいMSがほしい、といっていたから、あげるだけさ。」
リジェネ「まさか、このまんま、あげるんじゃないよね。」
リボンズ「あちら側で改修するみたいだよ。」

 はたして、イノベイタ―・ヴェイガン陣営は、何をしようというのか。 次回へと続く!
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No.1764/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ ミスター・武士道魂 -(2012/12/24(Mon) 20:25:56)
フリット「イノベイターか!」
アセム「父…さん、あ…いつだ。あいつが、俺を…乗せた。」
フリット「なぜだ?!」
アセム「ティエリア…の姿に似て…いて気付か…なかった。」
バナージ「フリット理事、まずいですよ!今ヒイロがティエリアに事情聴取してます!」
フリット「バナージ、なんとか二人の誤解を解くんだ!」
バナージ「はい!」

一方、ヒイロとティエリア
ヒイロ「とにかく、これはお前の責任だ。よって、お前を殺す。」
ヒイロの指がトリガーにかけられ、銃弾が発射されそうになった時―
バナージ「違う!その画像にあるのはティエリアじゃない!」
ヒイロ「何だと?」
バナージ「今、デルタカイが奪われた!確か、リジェネとか言うイノベイターが!」
ティエリア「リジェネだと!」
ヒイロ「なにを変なこと言っている、バナージ。」
バナージ「アセムが言ってた!今は、少し意識が朦朧としてるけどティエリアに似てたって!」
ヒイロ「なるほど。では、この画像にあるのはティエリアじゃないということだな。すまない、ティエリア。」
一応ふたりの誤解は解けたが、あのデルタカイがどう使われてしまうのかバナージは心配だった―
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No.1753/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ 赤い流星 -(2012/12/23(Sun) 20:57:36)
フリット「アセム、起きろアセム!」
理事が何度もアセムの名を呼ぶ。すると、うっすらと少年は目を開けた。
アセム「父・・・さん・・バナージ・・・」
意識が朦朧としているらしく、その声は途切れ途切れだ。
フリット「喋るな。ゆっくりしていろ。お前は助かったのだ」
デルタカイが動きを止めた後、バナージとフリット理事はすぐさまコックピットを開いた。
そこにはぐったりと目を閉じたアセムがいた。急いで中から引っ張り出した二人は、長い間
彼の意識の覚醒を待っていたのだ。
バナージ「もうすぐセイラ先生も来る。安心していいよ」
ゆっくりとアセムは頷いた。フリット理事は心なしか安堵の表情を浮かべているようだ。
それにしても・・・とバナージは思う。自分一人では暴走したアセムは救えなかった、と。
バナージ(デルタカイ・・・恐ろしい機体だ)
そう思った直後だった。ズキャーン!と彼の頭に何かが走った。理事も同じだったらしく、
すぐさま空を仰いだ。まだ暗い空から、何かが落ちてくる――!
ズシャァン!と凄まじい音を立てて、それは未だに倒れているデルタカイの隣に降り立った。
バナージは目を見開いた。そこに立っていたのは、トリコロールのMSである。
フリット「ガルムガンダムだと!何故こんな場所に?!」
理事からガルムガンダムと呼称されたそれは、ツインアイを光らせると足元に臥せている
デルタカイの両肩を掴んだ。同時にそのMSから中性的な声が響く。
???「ガンダムデルタカイ・・・有り難く頂戴していくよ。僕達の力の為にね・・・」
フリット「何!貴様は一体!?」
???「僕はリジェネ・レジェッタ。イノベイターさ・・・」
それだけ言うと、ガルムガンダムはデルタカイを持ち上げて上空に飛び上がった。
バナージは呆気に取られて、離れていくMSを凝視した。あちこちから上がる煙が、
これから始まる不吉な何かの狼煙のように彼は感じた・・・
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No.1748/Re: 機動生徒ガンダム学園

■投稿者/ EWFT -(2012/12/22(Sat) 00:32:03)
リボンズ「へえ・・・サイコフレームが最大共振してるのか・・・」
コロニー内の様子をモニター化していたリボンズは、興味深そうにその光景に見入った。
リボンズ「でもね・・・君の体がそこまで耐え切れるかな・・・?」

バナージは不思議な感覚に囚われていた。目の前のデルタカイが、細部までくっきりと映える。
お互いに干渉していた力が、この時完全に一つの物として完成していると彼は知覚した。
???「バナージ、応答しろ!」
不意にユニコーンの横に舞い降りた物があった。それは、
バナージ「ガンダムAGE-1 フラット・・・フリット理事か・・・!」
フリット「私にはあのMSを造らせた責任がある。ならばそれを止めるのも私だ。協力してくれ」
バナージは拒否しない。その言葉の裏に、理事の「親」としての「子」への愛情を感じたから。
フリット「私がデルタカイの懐に飛び込んでパイロットを気絶させる。サポートは頼んだぞ」
言うや否や、AGE-1はバーニアを噴射して一気にデルタカイとの距離を詰めた。
相手も黙っていない。各所から蒼い炎を吹き出し、背中の巨大な構造物――ファンネルを
射出して障害となりうる敵を排除しにかかる。バナージは反射的に遠隔操作武装を「止めた」。
サイコミュ・ジャックを発動したのだ。一瞬デルタカイの挙動が止まる。見逃すフリット理事では
なかった。肉薄したかと思うと、AGE-1はデルタカイにタックルを見舞った。
ふらつきつつも、シールドの炸裂ボルトを構えるデルタカイ――「撃たせるか!」
バナージは自らの手足の如くファンネルを操っていた。そこから放たれる光跡が、
デルタカイの武装を叩き落とす。そして。
フリット「アセム!目を覚ませぇ!」

ドガァァァ!フリット理事の気迫を乗せた渾身のストレートが、デルタカイの胸部に直撃した。

急速に辺りを照らしていた蒼い光が収束した。それが終わったかと思った瞬間、デルタカイは
ゆっくりと後ろに倒れこんだ・・・・・・
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