No.1134/Re: 機動生徒ガンダム学園
■投稿者/ EWFT -(2012/04/15(Sun) 21:19:58)
機械音「シュミレーター、タイセンモード。パイロットハ、MSヲセンタクシテクダサイ」
合成音声に促され、バナージは機体をユニコーンに設定した。そして先程の夢について考える。
バナージ(さっきの夢、まるでこれからのことを暗示しているようだったな・・・)
「準備はいいか?」と、ヒイロの声が聞こえた。「いいよ」と答え、バナージは操縦桿を握った。
途端に、風景が広がる――「!!!」
そこは、熱帯林が繁る場所だった。まる夢の景色そのままの・・・
ヒイロ「何をよそ見している。行くぞ・・・!」
言うが早いが、衝撃が走った。このシュミレーターはGや衝撃までも再現する。
息が詰まったバナージの目は、向かってくる翼の生えたMS――W0を捉えた。
慌てて頭部バルカンを撃ったが、時既に遅し。W0の鮮やかな蹴りがユニコーンに命中した。
堪らず叫んだ。必死になって操縦桿を握る。
気づいた時には、ユニコーンガンダムは密林の中に不時着し、無様な姿を晒していた。
ヒイロ「一瞬の躊躇は死に繋がる。本来なら、お前は体勢を整えた時点で俺に
向かってくるべきだった」
W0の手にサーベルが握られてた。その美しいフォルムを持つ機体は無慈悲なまでの
スピードで肉薄し、光の剣を真っ直ぐユニコーンのコックピットへと突き出した――。
機械音「PI、PI、PI。テキMSニコックピットヲハカイサレマシタ。アナタノマケデス」
合成音声が冷酷な事実を告げた。僅か数十秒で撃破されてしまった・・・思わず叫んでいた。
バナージ「ヒイロ、ヒイロ・ユイ!もう一度オレと勝負してくれ!頼む!」
なぜ叫んだか分からなかった。ただこのままでは終われないという思いがあった。
ヒイロ「・・・いいだろう。もう一度勝負してやる。今度は本気で来い」
言われるまでもない。さっきとは別人のような目になったバナージは、再び翼の生えたMSを
補足した・・・